まず、1月1日に選考をスタートし、1月13日に選考を締め切る。一次選考では、2011年1月1日から12月31日までに発売された単行本のうち8巻以内の作品を対象とする。選考委員が最大5作品までを投票する。この上位10作品を1次選考通過作品として、1月16日に発表する。
さらに2次選考では、全選考員が候補10作品うぃ呼んだうえで、1位、2位、3位を決定。それぞれにポイントを与えて、ポイントが最も大きかった作品がマンガ大賞に決まる。3月下旬に都内で授賞式を開催、会場で受賞作品が発表される。
マンガ大賞はスタートから今回で5回目と歴史は浅いが、その受賞結果は大きな注目を集めるようになっている。短期間でこれほど関心が高まった理由はふたつだ。
ひとつはそのコンセプトのユニークさだ。単行本発売8巻までに対象を絞ることで、まだ評価の定まらない新しい作品を取り上げる。さらに作家やマンガ編集者を審査員にもたず、様々な場所で活躍するマンガ好きが選ぶようにしたことだ。ほかの賞とは違う異彩を放つ。
こうしたかたちで選ばれた作品が、その後、大きな話題を呼ぶことが多く、選考の確かさに信頼が集まる。第1回は『岳』(石塚真一)、第2回は『ちはやふる』(末次由紀)、第3回は『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)、第4回は『3月のライオン』(羽海野チカ)である。
このうち『岳』は実写映画、『ちはやふる』はテレビアニメ、『テルマエ・ロマエ』は実写映画とテレビアニメとなるのなど、映画関係者、アニメ関係者にも見逃せない賞と言っていいだろう。
マンガ大賞2012
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