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企画展示会場は、ショップを含めて3室と必ずしも広くない。しかし、スペースを3つのテーマ「歴代のカバーイラスト」、「映像の中で使用された小物」、そして「現在のアーティストのコラボレーション」と効率よく分け展示している。本国ほど作品がポピュラーでない日本では、貴重な企画だ。
展示のなかで特に興味深かったのは、過去の作品のカバーアートだ。1930年代の草創期から現代まで時代別に紹介する。30年代のキャラクターは太い実線で比較的単純なイラストレーションになっており、どれもキャラクター造形がよく似ている。これが時代を経るに連れて、次第により細密な絵に変わって行く。さらにキャラクターの表現方法のバリエーションが拡大していることがよくわかる。それと同時にストーリーもより複雑化して行ったのであろう。
キャラクターの変化とバリエーションの行きついた先が、今回、日本のクリエイタ―やアーティストによるコラボレーションアートと言えそうだ。桂正和さんや寺田克也さん、ヒロモト森一さん、岡崎能士さんなど22人が、独自の解釈でDCコミックのヒーローたちをアート化し展示する。およそありとあらゆる表現のキャラクターが可能である現在の状況を表している。
作品と同時に映像としてのDCコミックファンにも面白い内容だ。実際に映画の中、『バットマン』や『スーパーマン』で使用されたアイテムが展示されている。特設ショップでは関連グッズも販売しており、モノ派にとっても楽しいイベントだ。
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DC COMICS SUPER HEROS!!! アメリカン・コミックアート展
/http://www.parco-art.com/web/factory/dc_comic1011/index.php
会場: パルコファクトリー(渋谷パルコ パート1・6F)
会期: 2010年11月27日(土)- 12月19日(日)
10時 – 21時 (入場は閉場の30分前まで)
入場料: 一般 300円 学生 200円(小学生以下無料)
主催: パルコ、ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント
監修: ワーナー エンターテイメント ジャパン
企画制作: パルコ、ANSWER
技術協力: パナソニック
参加クリエイター(順不同)
桂正和/寺田克也/ヒロモト森一/岡崎能士/土屋秋恆/redjuice/ザリガニワークス/タケヤマ・ノリヤ/デビルロボッツ/菱沼彩子/ファンタジスタ歌麿呂/CZAR/タナカカツキ/佃弘樹/黒川知希/澁谷忠臣/井口弘史/近藤達弥/ヒダタカヒロ(hi-dutch)/針谷建二郎/内山尚志/山下しゅんや