「劇場版マクロスF」DVD シリーズ最高の初週2万1000枚
10月18日付けのオリコンDVD&Blu-ray Discランキングによれば、『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』DVDの初週の売上高は2万1000枚
ニュース
実写映画・ドラマ
注目記事
-
“ピンク”がイメージカラーのキャラといえば? 3位「おそ松さん」トド松、2位「鬼滅の刃」甘露寺蜜璃、1位は… <25年版>
-
日岡なつみ、倉持若菜ら声優とプロデューサーが研修生の疑問に一問一答! 声優に求められる能力とは?座談会インタビュー【PR】
『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』は、2008年にテレビ放映され大人気を博したテレビシリーズの劇場版である。10月7日に発売された本作は、2部作である劇場版の前編となっている。『マクロスF』シリーズのDVDは、これまで2008年7月に発売されたテレビシリーズ第1巻の1万8000枚を越えるシリーズ最高となる。劇場版で再びシリーズの高い人気をみせつけた。
『マクロスF』の映像パッケージは、2008年当時でも販売される商品のDVDとBDの比率でBDの占める割合がかなり高く注目されていた。今回もそのBDの販売動向が注目されるが、10月18日付けのオリコンランキングのBD部門には『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』の姿はない。
10月7日にDVDと同時発売されたのはBD単独商品でなく、映画本編とPS3向けの新作ゲームソフト「マクロストライアルフロンティア」を同梱した『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack』である。商品は劇場映画を中心とした映像特典、ブックレット、映画の生コマフィルムをつけるなど映画主体にも見えるが、商品の発売元はゲーム会社のバンダイナムコゲームスで、その流通も同社のゲームソフトの流通が利用されている。
このため商品区分上はゲームソフトとして扱われる『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack』は、オリコンのBDランキングに現れない。一方、DVDは単独商品のため映像パッケージとしてランクインした。『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack』の売上げ状況は、今後発表されるゲームソフトランキングを待つことになる。
バンダイナムコグループは、自社の映像パッケージ会社であるバンダイビジュアルを抱えている。今回、その主力タイトルである『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Hybrid Pack』をゲームソフトとしたのはコンテンツの融合が進む中で、映像パッケージ流通の新たな可能性を探る目的があるとみられる。
一般に、DVDやBDに較べて、ゲームソフトは流通網が広い。その流通網にBDを乗せることで売上げの拡大を期待しているだろう。
ビジネスの拡大が期待出来る一方で、今後もこうした試みが続けば、販売統計上の混乱を生み出しそうだ。人気作品の売上げがBDの統計から抜けることで、映像パッケージの市場規模が実際より小さく見える可能性があるからだ。
同様な例は既にDVDの市場でも起きている。マンガ単行本とセットになって販売されているOVA作品が書籍扱いとなりアニメのビデオパッケージの販売統計から除外されているためだ。近年、出版社が直接アニメを企画するこうした作品は、増える傾向にある。今後統映像パッケージの統計を考える際には、こうした視点が重要になるだろう。
《animeanime》