米国NBR賞 長編アニメーション部門「ウォーリー」に
米国の映画賞レースのシーズンがいよいよ始まる。その中で一足早く、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(the National Board of Review Awards)が発表された。
このうち長編アニメーション賞はディズニー/ピクサーによる『WALL・E/ウォーリー』が受賞した。
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このうち長編アニメーション賞はディズニー/ピクサーによる『WALL・E/ウォーリー』が受賞した。アカデミー賞最有力とされる同作が、まずは目立ったかたちである。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー(NBR)は、およそ100年の歴史を持つ映画分野の非営利団体である。1929年よりベスト映画を選出している。
しかし、長編アニメーション部門は比較的新しく、2001年に初めて設けられている。その際には『チキンラン』が受賞している。また、過去7回のうち受賞作品が重なったのは5回である。
今回『ウォーリー』は長編アニメーション部門だけでなく、NBA独特の賞である映画ベスト10作品(Top Ten Films)にも選ばれている。アニメーション作品が、実写映画に混ざってベスト10に選ばれるのは珍しい。
ベスト10には「バットマン」シリーズの最新作『ダークナイト』も選ばれている。派手なVFXのスーパーヒーローの映画もやはり、ベスト10に入ってくることはないから、人間に焦点をあてた『ダークナイト』の衝撃が伝わってくる。
アニメーション作品ではさらに注目は、レバノンでの戦争をテーマにしたドキュメンタリーアニメーション『バシールとワルツを』が外国映画ベスト5、ドキュメンタリー映画ベスト5の双方でリストアップされたことだ。
この作品への高い関心が伺える。アカデミー賞など他の映画賞でも、今後注目される機会が増えそうだ。
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(the National Board of Review Awards)
/http://www.nbrmp.org/awards/
《animeanime》