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「腐女子」は女性のなかの熱烈なサブカルチャーファンとも言える存在で、特に男性同士の恋愛をテーマとする小説、マンガ、ゲーム、アニメなどを愛好する人たちを指すことが多い。
トレジャーネット・インクは、昨今のボーイズラブコミックや小説の人気が高まっている、しかし、「腐女子」という言葉と存在は認知されているが、「腐女子」であることを隠している人も多いとする。そこで今回、腐女子同士でボーイズラブについて語り合いたいというニーズに向けて総合ポータルサイトを立ち上げた。
オープン現在のサイトコンテンツには、「腐女子」同士が座談会形式で語り合うコーナー「腐女座~朝まで生BL・腐女子だらけの座談会」や、「腐女子」が「腐女子」を紹介していくインタビュー「腐女子数珠繋ぎ」、ボーイズラブ初心者のユーザー向けにボーイズラブ用語を解説した用語集、「腐女子徹底解剖」などが用意されている。
さらにサイトオリジナルの書き下ろしボーイズラブ小説も掲載し、ボーイズラブが好きな「腐女子」ユーザーからボーイズラブ初心者まで楽しめるコンテンツを提供するとしている。
トレジャーネット・インクは、2005年に代表取締役社長兼CEOの花房寛氏が、米国シアトル市近郊に立ち上げたシステム開発やインターネット・サービス事業を行う会社である。現在はボーイズラブ専門の電子書籍専門サイト「eboyslove.com」も運営している。
同社は今後の展開として、さらにボーイズラブファンに人気の高い池袋の情報を集めた『乙女ロードマップ(仮)』や『腐女子ブログ(仮)』、ボーイズラブ本新刊情報を紹介する『毎日BLカレンダー(仮)』、『実録!本当にあったボーイズラブ体験(仮)』など導入する予定である。そのうえでボーイズラブ関連の電子書籍や小説・CD・DVD・ゲームソフトなどの商品販売を目指すとみられる。
近年、男性向けのマンガ・アニメ・ゲームマニア市場が飽和するなかで、コンテンツ関連業界では女性のサブカルチャーファンに注目が集まっている。特にその中核をなすボーイズラブファンはその人数の多さや購買力の大きさからビジネス面での関心が高い。
このため以前は小説や同人マンガが作品の主体であったボーイズラブのコンテンツは、ここ数年で実写映画、ゲームソフト、テレビアニメなどより大きなメディアでの展開が目立つ。今回はこうした関心がインターネットのポータルサイトまで及んだかたちである。
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