「シンプソンズ劇場版」2Dアニメーションで記録破りの興行(7/30)
米国で7月27日に公開されたアニメーション映画『劇場版シンプソンズTHE SIMPSONS MOVIE』が記録破りの興行スタートになっている。
7月27日から金曜、土曜、日曜の3日間の興行で7185万ドル(約85億円)を稼ぎ出した。2007年でもトップクラスの大ヒット映画になるのは
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7月27日から金曜、土曜、日曜の3日間の興行で7185万ドル(約85億円)を稼ぎ出した。2007年でもトップクラスの大ヒット映画になるのは間違いない。また、2Dアニメーションで歴代トップクラスの興行成績となりそうだ。
このオープニングの数字は映画興行の歴代23位にあたるだけでなく、アニメーション作品では『シュレック3』とか『シュレック2』に次いで歴代3位、『ファインディング・ニモ』や『カーズ』、『Mr.インクレディブル』など大ヒットアニメーションで御馴染みのピクサーの全てのCGアニメーションのオープニング興行を上回っている。
さらに2Dアニメーションで過去最高であった『ライオンキング』を70%以上超え、2Dアニメーションのオープニング興行記録を13年ぶりに更新した。
作品は製作予算が7500万ドル、オープニング劇場数は3922館という大作映画ではあるが、劇場用の2Dアニメーションの時代は終わったと言われる米国において大きな事件である。
アメリカのアニメーション業界では、劇場用オリジナルのアニメーションがテレビアニメーションより格上といった風潮があり、これまでは、一部の作品を除くと興行面でもオリジナルの長編アニメーションが上位を占めてきた。また2000年以降はセルタッチの2Dアニメーションの興行の不振が顕著になり、ハリウッドのメジャースタジオの多くが2Dアニメーションから撤退している。
『シンプソンズ』はアメリカを代表するテレビアニメーションの長寿作品でもある。さらにその辛口な内容はしばしば大人のためのアニメーションとされている。
今回の『劇場版シンプソンズ』の大ヒットは、大人はアニメーションを観ない、劇場アニメーションに足を運ばないとされる米国のアニメーション映画界の認識を大きく変えそうだ。テレビアニメーション発の2Dアニメーションの大ヒットは、過去には『劇場版ポケットモンスター』の例もあるだけに日本のアニメ関係者にも見逃せない事象であろう。
シンプソンズ公式サイト
/http://www.foxjapan.com/tv/bangumi/the_simpsons/contents.html
《animeanime》