アニー賞候補 カーズとマウス・タウン最多ノミネート(12/5)
国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)ハリウッド支部が主催するアニー賞の2006年ノミネート作品が12月4日発表された。注目される長編アニメーション作品賞には『カーズ』『ハッピー・フィート』『モンスター・ハウス』『オープン・シーズン』『森のリトルギャング
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受賞作品の発表と授賞式は、来年2月11日にハリウッドのアレックスシアターで行われる。
アニー賞はアニメーション部門に特化した賞で、映画やテレビ番組、CM、ゲームなど幅広いアニメーションに賞を設けて表彰する。ノミネート作品は一年間に発表された作品からASIFAハリウッドの選考委員会が決定を行い、ハリウッドの業界関係者などの投票により受賞作を決める。
米国のアニメーション業界で最も注目されている賞であると同時に、長編アニメーション賞はアカデミー賞長編アニメーション部門と並んで一般の関心も高い。
今回、長編アニメーション賞にノミネートされた『カーズ』の製作はディズニー/ピクサー、『ハッピー・フィート』はワーナー・ブラザース、『オープン・シーズン』と『モンスター・ハウス』はソニーピクチャーズ系、『森のリトルギャング』はドリームワークス・アニメーションである。
全ての作品がハリウッドのメジャースタジオの関わった大作3Dアニメーションで、『ハウルの動く城』や『ウォレスとグルミット』『コープスブライド』などが並んだ昨年と対称的なラインナップになった。
映画各部門賞のノミネートでは、『カーズ』と『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』が9部門とトップを走っている。『カーズ』は同じピクサー作品の前作『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』に続いて存在感を発揮している。
しかし、米国のメディアではむしろ『マウス・タウンロディとリタの大冒険』と『森のリトルギャング』の2作品を合せて17ノミネートのドリームワークスアニメーションに注目が集まっている。
そのほかの作品ではソニーの『オープン・シーズン』の健闘が目立つが、興行的に成功した『アイス・エイジ2』の存在感が薄くなっている。大作3Dアニメーションのなかでも、審査員による選別が大きく働いているようだ。
ピクサーは2年前に『Mr.インクレディブル』で、長編映画部門全部門制覇を成し遂げている。ところが今回は、ノミネートの段階でキャラクターデザイン賞や脚本賞、声優賞などで取りこぼしがあり全部門制覇は望めない。
一方、同じ9部門ノミネートの対抗馬『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』は、最も注目される作品賞のノミネート入りを逃している。これは大手スタジオの大作アニメーションの増加により、その評価も分散しているためと考えて良いだろう。
今回は、長編アニメーション以外の短編アニメーション、テレビアニメーション部門などの各部門も含めて日本アニメからのノミネート作品は全くない。アニー賞が応募制を取っていることから作品の応募自体がほとんどなかったと考えられる。
しかし、テレビゲーム部門で日本のD3の子会社D3パブリッシャー・オブ・アメリカの『Flushed Away(マウス・タウン) The Game』がノミネートされているのが注目される。
/アニー賞公式サイト
詳しいノミネート作品一覧は/アニー賞公式ブログから
/国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)ハリウッド支部
主要部門のノミネート作品
長編映画賞
/カーズ
/ハッピー・フィート
/モンスター・ハウス
/森のリトルギャング
/オープン・シーズン
短編賞
Adventure Time
Fumi and the Bad Luck Foot
No Time For Nuts
Weird Al Yankovic Don`t Download This Song
テレビ番組賞
Charlie and Lola
Foster`s Home for Imaginary Friends
King of the Hill
The Fairly OddParents
Wow! Wow! Wubbzy!
ビデオ・ゲーム賞
Flushed Away The Game
Monster House
SpongeBob SquarePants
《animeanime》