TPG アニメーション企画も多彩 3Dアニメに注目(10/22)
TPG2006の傾向は
10月22日に開催されたTPG(Tokyo Project Gathering)のプレゼンテーションには、日本の映像作品におけるアニメーションの存在感の大きさもあり優れたアニメーション企画が続出した。その数は、国内外全部で6作品になっている。
これ以外に米国の
ニュース
イベント
注目記事
-
一番好きな“新選組”キャラは? 3位「るろうに剣心」斎藤一、2位「銀魂」沖田総悟、1位は…「ギャップ萌え」侍!? <25年版>
-
「アイナナ」頼れるリーダー・二階堂大和をお祝い♪ バースデーストアに潜入!【16 STAR SIGNS】
10月22日に開催されたTPG(Tokyo Project Gathering)のプレゼンテーションには、日本の映像作品におけるアニメーションの存在感の大きさもあり優れたアニメーション企画が続出した。その数は、国内外全部で6作品になっている。
これ以外に米国の日本マンガ出版社Tokyopopによる『羊のうた』(冬目景作)の実写映画企画、フランスのプロデューサーによる日本人とロボットの関係を描くドキュメンタリー『鉄腕アトムの1世紀』まで含めて、全52企画のうち関連企画は8作品となっている。
これらの作品には幾つか傾向があり、①3D作品の存在感、②国境を越えたプロジェクト、③従来の枠には収まらない企画というのが今年のテーマとして浮かび上がってくる。
企画の大半は3Dアニメーション
3Dについては、今回出品された作品は全てなんらかの形で3Dが利用されることになりそうだ。
ポリゴンピクチュアズの『3 bowlers』は、いわゆるピクサータイプのフル3Dアニメーション企画である。驚くのは、26話2クールの企画に対して6億8640万円という製作予算である。
2Dアニメーションよりは高い製作費であるが、それでもこの予算でフル3Dアニメーションのテレビシリーズが製作出来るのは驚きである。
3D作品としてさらに印象深いのは、アノンプロダクションの『Be Rockin‘』である。この作品ではこれまで子供向けやSFに多かった3DCGを、現実世界が舞台のアニメに大きく取り入れている。
作品は昨年の東京コンテンツマーケットの受賞作で、ビジネスを順調に成長させているコンテンツ発掘の優等生といえるだろう。厳しい競争を勝ち抜いてきただけに、音楽をテーマにしたドラマ作りには他にはない個性がある。
さらに、既に映像の一部は出来あがっており、内容の多いプレゼンテーションは際立っていた。
また、ウィンキーソフトのプレゼンテーションによる『Distance of Desire』は、日本アニメのお家芸ともいうべくSF的な世界を3DCGで描きだす。ゲーム制作で培った高い技術力が生かされそうだ。
グローバルに融合するアニメーションの世界
国境を越えるという点ではヘビーメタルエンタテイメントとWAWMAXメディアが手がける『Lost Angels』が面白い。
実写映画になることはあっても劇場アニメーション企画になることは少ないアメコミのアニメーション企画、そのビジネスパートナーを日本に求めるところに、エンタテイメントアニメーションにおける日本の存在感の大きさが現れている。
国際プロジェクトでは、アニメでないが米国の日本マンガ出版社Tokyopopによる『羊のうた』も注目である。プロデューサーのスチュアート・リヴィ氏は、監督をやりたがる米国人ディレクターは多いが敢えて監督は日本人と言い切る。
しかし、物語の登場人物はヨーロッパ人に置き換えられ、撮影はルーマニアで行なうという大掛かりな国際プロジェクトを目指している。
全体の傾向はこれまで日本のアニメに多い製作委員会方式では資金が集め難い作品が集まったことである。しかし、それは一般的でないということでなく、これまでになかった新しい動きを感じさせる作品が多いということである。
/TIFCOM2006
/Tokyo Project Gathering
/ポリゴンピクチュアズ
/アノン・ピクチャーズ
/Be Rockin‘
/ウィンキーソフト
/ヘビーメタルエンタテイメント
/Tokyopop
《animeanime》