アメリカでは1991年にアニメーション映画『美女と野獣』がアカデミー賞作品賞候補にあがったことはあるが未だ作品賞の受賞はなく、世界的にみても快挙といえる。
今回の受賞は同作品が優れた作品であるというだけでなく、アニメーション作品の映画興行や映画界における存在感が急激に高まっていることを示しているともいえる。それは、日本の作品で言えば2002年の『千と千尋の神隠し』のベルリン金熊賞の受賞や2004年の『イノセンス』のカンヌ映画祭コンペティション作品選出などに現れている。
『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』は、2月3日に発表された米国アニー賞でも10部門受賞の快挙を成し遂げたばかりである。それに引き続いて、英国アカデミー作品賞受賞は、米国アカデミー賞長編アニメーション賞への受賞にもはずみをつけた。
これまでアニー賞の長編アニメーション賞の受賞作品は例外なくアカデミー賞を受賞しているが、今回の受賞で、地元イギリスの期待は益々高まるに違いない。
また、同作品は、日本では3月6日のアカデミー賞は発表後の3月18日に公開を予定している。こうした賞レースでの健闘は、興行面で大きな期待を集めそうである。

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/ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!公式サイト