7月からスタートした夏アニメも、あっという間に最終回。純粋でまっすぐだったり、逆境に立ち向かったりと、魅力的なヒロインも多かった。
しかし、筆者は昔から、一癖も二癖もある「おもしれー女」に弱い。そして2026年夏アニメでは、そんな私の心を鷲掴みにした女子たちがいる。一見するとクールで完璧なのに、ふたを開けてみると「あれ……?なんか思ってたんと違うぞ……?」と思うようなギャップの持ち主ばかり。しかも物語が進むにつれ新たな一面が見えてきて、気づけばすっかり沼に引きずり込まれていたのだ。
本記事では私がこの夏、特に印象に残った3人の「おもしれー女」たちを紹介。クセつよな彼女たちの魅力を知れば、あなたも「おもしれー女沼」に片足を突っ込んでしまうかもしれない。
※以下の本文にて“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆ロマンス大好き!『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』後藤店長

おもしれー女1人目は、『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』で圧倒的な存在感を放つ後藤店長だ。入社1年目から破竹の勢いで昇進した超やり手であるにもかかわらず、面倒見がよく、スタッフからの信頼も厚いスーパーウーマン。弱音ひとつ吐かず、弱い部分を見せたことすらない。クールビューティーの域を超え、もはやイケメンである。
同性の私でも「彼氏になってほしい……」と思ってしまうほどメロ要素てんこ盛りの後藤店長だが、実はロマンスが大好き。少女マンガをこよなく愛し、休憩中に読んでは涙を流す。山田と佐々木の様子を陰から見守ってはキラキラを飛ばし、2人の間に恋愛的なイベントが起きれば「何か面白いことあっただろ!聞かせろ!」と食いついてくる。
恋愛遍歴については謎に包まれているが、このクールな見た目で、この乙女っぷり。そのギャップが、あまりにもかわいい。これだけ他人の恋愛にキャッキャウフフしている姿を見ると、仕事では鉄人でも恋愛は案外……?なんて想像をしてしまう。
しかし、同じ職場の後輩男子から想いを寄せられていることを、本人は知る由もない。「完璧鉄人後藤」自身にロマンスが降りかかったとき、一体どんな顔をするのか……。ぜひ見てみたいので、スピンオフをお願いします。

◆見た目はクール、中身はオタク『正反対な君と僕』本田

おもしれー女2人目は、『正反対な君と僕』の本田。公式設定では「ドライな性格」「何事も効率的にこなす合理的な思考の持ち主」とされており、思ったことがすぐ口から出るタイプで「言い方きつい」と言われてしまうこともあるクール女子だ。
そんな本田は周囲からも一目置かれる存在で、鈴木からは「山田の友達の美少女」、東からは「かわいい子」と認識されている。そのうえ、指定校推薦を得られるほど成績もよく、まさにみんなが憧れるクールビューティー……と思いきや、その中身はめちゃくちゃおもしれー女なのである。
本田も、日常の光景を独自のオタク的視点で捉えるタイプだ。同じクラスになった谷を見ては心の中で「ギャル彼女なろう主人公チート眼鏡」と独特すぎる感想を繰り出し、文化祭で猫耳をつけた鈴木と谷が話しているのを見た途端、「コンカフェ店員と太客」と妄想する。
山田と西の恋愛模様にはニヤニヤを我慢できないが、平と東が親密そうに話していると「なんだリア充か」とぼそっとつぶやいて去っていく。恋愛イベントは好きそうだが、どうやら刺さるものと刺さらないものがあるらしい。
しかも、一度でいいから制服に腕章をつけてみたいという理由だけで生活委員に立候補し、平からも「結構変なやつかも」と思われる始末。頭がよく、美人で、合理主義者でありながら、脳内で独自のオタクワールドが展開されているというギャップがたまらない。
筆者はそんなホンちゃんとめちゃくちゃ友達になりたい。人の恋愛を見てウハウハしたいタイプなので、ボキャブラリーが豊富な彼女から繰り出される絶妙な言葉に「ねー、やめてくれる?w」「バッカじゃないのwww」と一生ツッコみながら、お腹がよじれるくらい笑いたい。ホンちゃんみたいな友達がいたら楽しいだろうなぁ……!!

◆ツンデレなお妃様『天幕のジャードゥーガル』ドレゲネ

おもしれー女3人目は、『天幕のジャードゥーガル』の重要人物・ドレゲネ。後藤店長や本田とは少し毛色が違うが、こちらもなかなかにギャップのある人物だ。
初めて見たとき、「うわ~、きれいな人……」と目を奪われてしまったほどの美貌の持ち主だ(あくまで筆者の印象である)。ところが、本編での初登場シーンからいきなり、チンギス・カンの息子である夫・オゴタイの前で「私はあなたの妻ではありません、あなたの敵です」と言い放つ。
オゴタイが皇帝になると、今度は彼に向かって「私があなたを殺すように命じました」と言い放つ。この時点で「いくら恨みがあるとはいえ、普通なら極刑ものでは……?美人だけど、えぐい!怖い!!」と思ってしまった。
ところがどっこい。シタラが側近となってからは時折少女のような一面を見せるようになり、その可愛らしさに心をつかまれていく。
第一皇后のボラクチンにはビビりまくり、シタラが会いに行くと言えば「えぇ……?」とモジモジ。シタラが何度もボラクチンに会いに行くようになると、「またなの~?」と寂しそうな顔を見せる。
そして驚いたのが、息子のグユクと再会したシーン。これまでのドレゲネからは想像もできないような表情で「グユクちゃーん!!」とデレッデレになっており、なんだかキュンときてしまった。
筆者には、本来は純粋で愛情深い人物でありながら、過去のトラウマによって一匹狼になってしまったように見えるドレゲネ。聡明な夫はそんな彼女の本質を見抜いており、内心では「ふっ、おもしれー女」と思っているのかもしれない。
最初はドン引きしていたのに、見れば見るほど愛おしくなってくる。美人で口が悪くて、実は可愛らしいドレゲネは、これからどのようなツンデレっぷりを見せてくれるだろうか……第二期については、まだ発表だが今後の展開が楽しみに待ちたい。

(C)地主/SQUARE ENIX・「ヤニすう」製作委員会
(C)阿賀沢紅茶/集英社・「正反対な君と僕」製作委員会
(C)トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会

