【GWに見たい鬱アニメ】かわいい×つらい=トラウマ確定? “深淵”を見たい気持ちは止まらない!「メイドインアビス」 | アニメ!アニメ!

【GWに見たい鬱アニメ】かわいい×つらい=トラウマ確定? “深淵”を見たい気持ちは止まらない!「メイドインアビス」

アニメ!アニメ!編集部では、ゴールデンウイーク中に見たい“鬱アニメ”をピックアップ!
今回は10月に劇場最新作が公開予定の『メイドインアビス』をご紹介♪

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「メイドインアビス」目覚める神秘
「メイドインアビス」目覚める神秘 全 6 枚 拡大写真

ゴールデンウイークも真っ只中! アニメ好きの皆さんもライブやイベントに足を運んだり、お家でゆっくりアニメ鑑賞したり、楽しんでいることでしょう!
しかし、連休明けに正気を保って会社や学校に戻れるんでしょうか……? 五月病という言葉があるとおり、4月からの新しい環境の変化などのストレスが出やすい時期。それならゴールデンウイークから憂鬱な気分でいれば五月病にならないのでは……?

そこでアニメ!アニメ!編集部では、ゴールデンウイーク中に見たい“鬱アニメ”をピックアップ!
今回は10月に劇場最新作が公開予定の『メイドインアビス』をご紹介♪

■かわいさの奥に潜む地獄——『メイドインアビス』が描く“深淵の真実”

人はなぜ、あえて“つらい物語”を求めてしまうのか。その問いにひとつの答えを示すのが『メイドインアビス』だ。

『メイドインアビス』は、つくしあきひとが「WEBコミックガンマ」にて連載中のマンガが原作。人類最後の秘境と呼ばれる、底知れぬ巨大な縦穴・アビスの深層を目指す探窟家たちを描いた物語だ。2017年7月から9月にかけて、TVアニメ第1期がオンエア。2020年1月には劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』が公開され、2022年7月から9月にかけて第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』が放送された。

物語で冒険を繰り広げるのは、好奇心旺盛な少女・リコ、ロボットの少年・レグ、元は人間だったが獣のような「成れ果て」の姿になったナナチたち。かわいらしいキャラクターデザインとは裏腹に、本作が描くのは徹底した過酷な世界だ。舞台となる大穴「アビス」は、下へ進むほどに未知と危険が色濃くなる深淵。その内部では、人体に深刻な影響を及ぼす「呪い」が存在し、帰還すらままならない。つまりこの物語は、“進むこと”そのものが取り返しのつかない選択である世界を描いている。

とくに印象的なのは、登場人物たちに容赦なく突きつけられる現実だ。好奇心や夢を胸に秘境へ挑む子どもたちは、時に取り返しのつかない代償を支払うことになる。

例を挙げると、リコが原生生物タマウガチの毒に侵されてしまい、自ら腕の切断をレグに依頼する一連のシーン。深界四層の呪いによる激痛と全身からの出血という極限状態のなか、リコは冷静に処置を指示し、レグは葛藤を抱えながら決断を迫られる。その緊迫感と痛みの描写は、見る者の精神を容赦なく削る。

さらに、ナナチとその親友・ミーティが探窟家のボンドルドの“実験”により引き裂かれる過去は、本作屈指のトラウマとなっている。ふたり分の呪いを一身に受けたミーティは人間性を失い、成れ果てへと変貌する。その過程の残酷さと、取り戻せない喪失が突きつける絶望はあまりにも重かった。

ボンドルドが使用した“カートリッジ”の存在も忘れられない。子どもたちの命を素材として、呪いを肩代わりさせるという発想と、その非道な実態。生々しい犠牲の上に成り立つ仕組みは、倫理観を鋭くえぐり、見る者に強烈な後味を残した。

そういったシーンの冷徹さこそが、本作を“鬱アニメ”たらしめている所以だろう。

だが同時に、本作は単なる絶望の物語では終わらない。どれほど過酷な状況に置かれても、キャラクターたちは前へ進むことをやめない。希望とは、光に満ちたものではなく、深い闇の中でなお手放せない“執念”に近いのだと気付かされる。その感情の揺さぶりこそが、『メイドインアビス』の真骨頂といえる。

そして2026年10月、本作は新作映画『メイドインアビス 目覚める神秘』の公開を控えている。さらなる深層へと踏み込む物語は、きっとこれまで以上に過酷で、そして目を背けられない輝きを放つはずだ。痛みを知っているからこそ見える景色がある――その“深淵”の先を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

(C)つくしあきひと・竹書房/劇場シリーズ「メイドインアビス」製作委員会


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《米田果織》

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