BL情報サイト「ちるちる」による、毎年のBL業界の動向を占うBL総選挙「BLアワード2026」の結果が2026年4月17日に発表された。有効総投票数は33万票超を集め、アワードの顔となる部門「総合コミック部門」ではmememeの『太郎 DON’T ESCAPE!』が1位を獲得した。
「BLアワード」とは、発表前年に発売された商業BL作品のなかから、最も輝いていたと思うBLの最高峰をファンの投票によって決定するランキング企画だ。2009年より開始され、今回の「BLアワード2026」で17回目の開催を数える。
本年度は、これまで触れてこなかった新たな名作と出会うきっかけになればという想いを込め、各部門につき1日1票投票できる形式が採用された。本日4月17日、2025年に発売・公開された作品のなかから、ファン自らが推す人気商業BL作品10部門のランキングが特設サイトで一挙に公開された。
BLアワードの顔となる部門「総合コミック部門」では、『太郎 DON’T ESCAPE!』(mememe)が1位に輝いた。12月発売にもかかわらず、異例のスピードで頂点へ駆け上がった本作は、読者の予想を鮮やかに裏切る衝撃展開がSNSで大きな話題を呼んだ。


続く2位には「Sub攻め×Dom受け」という斬新な設定で新鮮なときめきを与えた『ラブ・チェイン・ラブ・ジーン』(ヱビノびすく)、3位にはライバル同士の2人が誠実に関係性を深めていく姿に思わず幸せを願わずにいられない『恋をするならひれ伏して』(ハルモト紺)がランクインした。


毎年フレッシュな才能がランクインする「次に来る部門」では、初コミックスながら多くのユーザーから支持を集めた『お憑かれさま、黒瀬くん 上』(たこまっちょ)が1位を獲得した。怪異に翻弄されながら少しずつ距離を縮めていくふたりの関係性に、「胸がぎゅっとなる」と中毒者が続出したかたちだ。


「小説部門」では、もはや不動の地位を築いている中華BLの金字塔『天官賜福 4』(墨香銅臭)が、圧倒的な支持を得て今年も1位に輝いた。壮大なスケールで描かれる世界観と、時を越えて紡がれる深い愛の物語が日本のBLファンの心を掴みつづけている。


今回のBLアワード2026では、『太郎 DON’T ESCAPE!』(mememe)を筆頭に全世代からの人気を集めるメガヒット作品の台頭が見られた。「シリーズ部門」の1位に輝いた『ギヴン 10th mix』(キヅナツキ)も同様に、幅広い世代からの絶大な支持を受け、メディアミックスなどの影響を含めた作品のパワーが感じられる。
一方で、読者一人ひとりの嗜好やジャンルの楽しみ方の多様化も大きな特徴のひとつとなった。従来、若年層は流行やライトな作風を好む傾向があるとされてきた。だが、今回の結果では『兄弟失格』(りんごの実)や『Ωの花燭 共鳴恋情 1』(原作:岩本 薫 / 作画:幸村佳苗)といった、作り込まれた世界観や作家性が際立つ作品が世代を問わず高い支持を得た。読者が流行にとどまらず、自身の感性に響く作品を主体的に選び取る姿勢が広がっていることをうかがわせる。
なお、「総合コミック部門」の1位に輝いた『太郎 DON’T ESCAPE!』の作者mememeからは、「受賞記念描き下ろしイラスト」が寄せられた。春らしいパステルカラーを基調としたイラストは、スーツに身を包み幸せそうに寄り添う太郎と鉄が描かれたもの。チューリップを手にした太郎の頬に鉄がキスをする姿にドキドキが止まらない、受賞記念ならではのキュートな一枚となった。このイラストは「BLアワード2026」のメインバナーを飾るほか、4月20日より東京・池袋にて大型広告としても掲出される予定だ。

また発表と同時に、コミックシーモア、ブックライブ、Renta!、アニメイトブックストア、hontoの主要電子ストア、未来屋書店およびコミコミスタジオ通販では、人気作家総勢22名による描き下ろしマンガを収録した豪華特典小冊子を配布するフェアもスタートした。
購入条件を満たすともらえる今回の小冊子は、「小さい頃なりたかった職業」をテーマに描き下ろされた2ページマンガを収める。ちるちる編集部が注目する22作品の、ここでしか見られない特別な物語を楽しもう。
■BLアワード2026投票詳細
有効総投票者数 19,655人
有効総投票数 338,492票
【年代別投票者割合】
10代 1,968(10.0%)
20代 6,161(31.4%)
30代 4,304(21.9%)
40代 3,766(19.2%)
50代 2,940(15.0%)
60代 516(2.6%)
■BLアワード2026受賞作品
総合コミック部門1位 mememe『太郎 DON’T ESCAPE!』
シリーズ部門1位 キヅナツキ『ギヴン 10th mix』
ラブコメ部門1位 マミタ『40までにしたい10のこと 2』
エモーショナル部門1位 Hiカロリー『愛の温度を教えてよ』
フェチ部門1位 ニクヤ乾『コワモテの隣人がΩだった時の対処法 2』
ディープ部門1位 いちかわ壱『サイレントノイズ 2』
次に来る部門 1位 たこまっちょ『お憑かれさま、黒瀬くん 上』
小説部門1位 墨香銅臭『天官賜福 4』(イラスト:日出的小太陽/翻訳:鄭穎馨)
BLCD部門1位 『囀る鳥は羽ばたかない 9』
webtoon部門1位 Mingwa『JINX:ジンクス』
■各部門の説明
【総合コミック部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、単行本の1巻目が2025年に発売されたコミックスの中から選ばれます。
【シリーズ部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、シリーズ(続刊)コミックスから選ばれます。
【ラブコメ部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、コミカルなテイストのコミックスから選ばれます。
【エモーショナル部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、キャラクターの心理描写や日常風景に重点を置いたコミックスから選ばれます。
【フェチ部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、濃厚なシーン、特殊プレイ・特殊シチュエーションでのHなど、フェティシズムを刺激するコミックスから選ばれます。
【ディープ部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、BLのディープな魅力が光るコミックスから選ばれます。
【次に来る部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、商業BLデビューからおおよそ2年以内の作家のコミックスから選ばれます。
【小説部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、紙書籍が発売されている小説作品から選ばれます。
【BLCD部門】
ちるちるでの評価得点を基準に、BLCDを含むオーディオドラマ作品から選ばれます。
※常時購入不可能なものは対象に含まれません。
【webtoon部門】
2025年1月1日~12月31日に更新があった縦スクロール形式のwebtoonBL作品から選ばれます。
※日本語で読むことのできる作品が対象です。日本語版が配信されていないものは対象外ですのでご注意ください。
※2025年に紙の単行本が発売された作品については、通常のコミック部門等との重複ノミネートのため本部門の対象外となる可能性がございます。


