「ぴえろ魔法少女シリーズ」といえば、おもに魔法の力で大人になった少女たちが1年という放送期間を通じて成長する女児ターゲットのアニメ作品シリーズです。これまで『魔法の天使クリィミーマミ(1983年)』『魔法の妖精ペルシャ(1984年)』『魔法のスターマジカルエミ(1985年)』『魔法のアイドルパステルユーミ(1986年)』『魔法のステージファンシーララ(1998年)』の5作品が放送されましたが、その人気シリーズがなんと令和に復活! 完全新作のシリーズ第6弾として、2026年4月5日(日)に『魔法の姉妹ルルットリリィ』の放送をスタートさせました。
分割2クールで展開する本作の主人公は、小学生の女の子「野々山 風(ののやま ふう)」と中学生の「野々山 流(ののやま るい」の姉妹。どちらも魔法の力で大人に変身し、アイドルとして成長していくようすが描かれます。
近年の魔法少女といえば戦う「バトル魔法少女」だったり、ダークな展開が一般的となりましたが、「ぴえろ魔法少女シリーズ」はジャンルの原点である「女の子の願いを叶える」というもの。その原点回帰の物語を、今の視聴者はどのように観たのでしょうか?
そこで本稿ではリアルタイムで第1話を観た視聴者の反応をXから拾いつつ、第1話の内容を振り返りたいと思います。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆ゲストで太田貴子さんが登場!
第1話「星を掴んだ日」は、風が宇宙船と出逢い、魔法を与えてもらうまでを描く物語です。『魔法のステージファンシーララ(1998年)』から約30年ぶりの新作、なおかつ「ぴえろ魔法少女シリーズ」がどのような姿で帰ってきたか楽しみにする視聴者が、放送前から「ぴえろの魔法が令和に帰って来る……!」「ぴえろ魔法少女シリーズは、平成10年のファンシーララしか知らないんだが、大丈夫かな」「昭和を感じに来ました」と期待でワクワクしながら待機します。
そうしていよいよ放送がスタート。風と流の姉妹の実家は和菓子屋「風流」を営んでおり、平凡で幸せな日々が描写されていきます。風と流の姉妹も良好な関係ながら、流が倒れ、入院してからというもの誰に対してもよそよそしくなり、大好きだった歌も歌わなくなってしまいます。風はそんな姉にわずかな寂しさを感じていました。


オープニングのパステルな色彩とほんわかした曲調を含め、視聴者はこの優しい世界に「はじまった! ふわふわ可愛い」「あ、もうオープニングの時点で好き」「オープニング、かわいいよー」「マジで王道。キャラデザ良いのとても良い」と早くも好感触を得ているようす。
ニチアサで放送していてもおかしくない、王道中の王道「魔法少女」テイストにも「この時間(22時台)で合ってるのかこのアニメ?」「夜に見る魔法少女ものって新鮮」「すごいニチアサ感あるのに深夜帯」と若干の錯覚を覚えます。
さらにCMでバンダイのお菓子「キャラパキ」が流れると「CMがキャラパキ、ちゃんと女児アニメじゃねぇか!」とツッコミが入り、「ぴえろ魔法少女シリーズ」Blu-ray BOXのCMで水島裕さんのナレーションが流れると、その部分にも「水島さんだ!」と反応していました。
水島裕さんと言えば「ぴえろ魔法少女シリーズ」で歴代の男友だちを演じた言わばシリーズの顔のひとり。『ルルットリリィ』でもゲスト出演が予告されており、どのような役柄なのか楽しみです。
さて話は本編に戻り、夏休み前の学校生活を送っている風を中心に物語が展開していきます。そんな彼女の前に現れた、一隻のピンク色の宇宙船。風にしか見えない不思議な宇宙船に興味を持った彼女は、それがもう一度現れると、また会いたい一心で必死に追いかけます。その宇宙船と、そして風の私服について、視聴者は「フェザースターの船みたい!」「やっぱこの宇宙船、フェザースターと似てるよなあ」「森沢優リスペクトの服だな、妹」と反応します。
フェザースターとは『マリィミーマミ』に登場する宇宙船で、やはりマミが魔法を使えるようになったきっかけとなる存在。「森沢優」も『クリィミーマミ』に登場するキャラクターで、マミに変身する主人公です。
『クリィミーマミ』も実家が洋菓子店で、宇宙船を追いかけて魔法を与えられますから、第1話や各種デザインに『クリィミーマミ』をはじめとする「ぴえろ魔法少女シリーズ」の遺伝子が組み込まれているのは確かでしょう。
その部分について視聴者も「予想以上に"ぴえろ魔法少女シリーズ"な展開」と懐かしそうに目を細めていましたし、「約28年ぶりのぴえろ魔法少女シリーズ! 天にいる布川ゆうじさんも観てるかな!」と、「ぴえろ」創立者であり「ぴえろ魔法少女シリーズ」の生みの親にも思いを馳せていました。装甲の継ぎ目を描く宇宙船の作画が80年代のメカもの作画を思わせるディテールからもスタッフの「こだわり」がうかがえました。

そして盛り上がったといえば、風&流姉妹が過去に出逢ったという「歌姫」です。それは風が夢で見た回想シーンなのですが、「歌姫」のシルエットや衣装がクリィミーマミそのもの! しかも声を担当するのは、森沢優およびマミを演じた太田貴子さん! このサプライズに視聴者も「マミやんけ!!!!」「この歌声は…っ!?」「え? 今の夢の中のやつマミちゃんやん!!?」「思わず声出たわ!」といっせいにザワつきます。
さらに番組終了後のクレジットには太田貴子さんの名前があり、そこで確信した視聴者が「歌姫やっぱ太田貴子さんじゃねーか!」「歌姫・太田貴子。どう考えてもクリィミーマミじゃないか」と湧いていました。
その後、物語は宇宙船の中に舞台を移して進みます。風が宇宙船を追いかけた際、誤ってガードレールから飛び出したことで観光途中だったというその宇宙人「ミーター」に救われることに。風はミーターに悩みを告白します。姉や男友だちが大人になっていく中、自分は子供のまま取り残されるのではないかという不安。そして姉・流に対する想い。
「お姉ちゃんにもっと笑顔になって欲しいのに、私じゃどうしていいか分かんなくて……。それで……」

何かを変えたいと願っていることを察したミーターは1年限定という条件で風に魔法の源「ガラスのハート」を託し、「他の人に、絶対に魔法のことを知られてはいけない」と注意します。こうして魔法が使えるようになった風は、「大人になりたい」という想いから大人の姿へ。さらに「みんなが楽しくなるように」という想いから花火を打ち上げました。
この展開に対して視聴者は「はじめての魔法でお姉ちゃんがちゃんと喜んでくれたの、いいんすよね……」「魔法でお姉ちゃんに似た姿になるのが良い」と、風の想いを受け取って“にっこり”。
さらに「なんか普通に魔法少女アニメやってる」「こういうのでいいんだよ」「あんまりひどい目に合わなさそうな魔法少女見るのいつ以来だろ……」「王道魔法少女ってこういうもんだね」と、魔法少女ものの原点に回帰した内容に満足気でした。

そもそも魔法少女ものは横山光輝氏による『魔法使いサリー』(1966年)がジャンルの始祖と言われており、昭和の時代は「女の子たちの願いを叶えるもの」として、さまざまファッションに身を包んだり大人に変身したりするのが一般的でした。それが歴史を経る中でバトルものが主流となり、個性を追求する中でダークな展開へと発展した経緯があります。
それが令和で「誰も傷つかない魔法少女」が復活したことである種の新鮮さを感じていたようでした。
そのような内容だったため、放送終了後も「面白くなる予感がびんびんしてる」「日曜22時台、視聴決定!」と今後に期待する声、さらに「なんでこの放送時間?と思えるぐらい今のところはちゃんとした魔法少女アニメだった」「この時間にやるのもったいないな。女児たちが見られる日朝や夕方に放送して欲しかった。と小学生時代にスタジオぴえろ夢中で見てた私なんかは思っちゃう」と評価する声が多く見られました。

¥4,070
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
◆◆◆『魔法の姉妹ルルットリリィ』放送情報◆◆◆
【ON AIR】
地上波 4月5日(日)より分割2クールにてTVアニメ放送中
TOKYO MX:4月5日より毎週日曜22時30分~
ABCテレビ:4月5日より毎週日曜24時40分~
テレビ愛知:4月5日より毎週日曜25時20分~
BS日テレ:4月6日より毎週月曜24時30分~
AT-X:4月9日より毎週木曜20時30分~
※放送時間は変更になる可能性があります。
配信(見放題)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~順次配信中
アニメ放題、ABEMA、FOD、J:com STREAM、TELASA、dアニメストア、DMM TV、バンダイチャンネル、Prime Video、milplus見放題パックプライム、U-NEXT、
配信(都度課金)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~順次配信中
J:com STREAM、TELASA、ニコニコチャンネル、バンダイチャンネル、Prime Video、milplu
配信(見逃し無料)2026年4月5日(日)より毎週日曜 23:00~配信中
ABEMA、TVer、ニコニコ生放送
【STAFF】
原作:スタジオぴえろ・バンダイナムコフィルムワークス、監督・キャラクター原案:道解慎太郎、副監督:増原光幸、シリーズ構成・脚本:柿原優子、キャラクターデザイン:鳥井なみこ・錦 寛乃・袖山麻美、魔法キャラクターデザイン:山田起生、プロップデザイン:富田美文、アートディレクション:越阪部ワタル、メインアニメーター:福地和浩、美術監督:前田有紀、美術設定:伊藤 瞳、色彩設計:合田沙織、CGディレクター:神谷貴浩、撮影監督:今泉秀樹、編集:重村建吾、音響監督:大寺文彦、音響効果:古谷友二、音響制作:神南スタジオ、音楽:ha-j、音楽制作:バンダイナムコミュージックライブ、オープニング主題歌:「Bubee」ILLIT、エンディング主題歌:「Calling」ルルットリリィ[こんぺとリリィ(CV.橘 めい)、ましゅールル(CV.小鹿なお)]、アニメーション制作:スタジオぴえろ、製作:ルルットリリィ製作委員会
【CAST】
野々山 風&こんぺとリリィ:橘 めい、野々山 流&ましゅールル:小鹿なお、うぐいす:七海ひろき、あずき:茅野愛衣、神立塔子:和泉風花、青園せな:廣原ふう、ミーター:八乙女 光、瀬尾翔太:天崎滉平(崎は「たつさき」)、角谷久士:橘 龍丸、神立矢須王:杉田智和、野々山桂一:笠間 淳、野々山 汐:大原めぐみ、日の浦茉莉:遠藤 綾
(C)ぴえろ・ルルットリリィ製作委員会



