1965年にはじめてアメリカから輸入され、今や国内のみならず、海外旅行者にも人気のコンテンツとなった「ガチャガチャ」。その上陸60周年を記念し、2026年2月6日(金)から3月2日(日)まで、六本木ミュージアムにて「ガチャガチャ展 in 六本木」を実施中です。
国内メーカーの中から13社とクリエイター5名が参加し、それぞれの代表作を展示することはもちろん、商品開発のプロセスを解説した資料や、実際に回せる筐体も随所に設置して子供から大人まで楽しめる内容となっています。
またイベント期間中は、イベント参加メーカーを対象にした「ガチャガチャ展大賞」を実施。2月17日が「ガチャの日」ということで、2月6日から2月16日までに来場したファンの投票で大賞を決定します。
※カプセルトイ業界全体の大賞ではなく、あくまで本イベント内のみの大賞です。
さらに会場には、世界初となる“自動販売機タイプの巨大ガチャガチャ筐体”「ガチャえもん」も初お目見え。新たな感動をユーザーにお届けするために生まれたという、まさにガチャガチャの夢が広がる筐体となっていて必見です。
そこで本稿では、人気芸人の「ゴー☆ジャス」さんも登場したプレス向け内覧会の様子をレポート。さらに個性が光る参加13社も写真たっぷりでお届けしたいと思います。

◆現在のガチャガチャ商品事情とは?
昨年7月に丸ビルホールにて開催された「ガチャガチャ展」は、一般社団法人日本ガチャガチャ協会の代表理事・小野尾勝彦氏の念願のイベントでした。ガチャガチャ日本上陸60周年で何か盛り上がるイベントをしたいと長年取り組み、ついに実現したものです。
そして2026年2月6日(金)よりスタートした「ガチャガチャ展in 六本木」はその第2回開催であり、昨年を上回る規模で開催されるもの。昨年の参加メーカーに「いきもん」と「ベネリック」を加え、それぞれ個性的な商品を展示しています。

60年前のガチャガチャといえば、筐体も小さく、極めてシンプルな赤色のかわいらしいものが一般的でした。当時は20円という価格帯で、未彩色・成型色仕様のちょっとした小物ばかり。その後、80年代頃あたりまでは100円が定番となり、現在は200円から300円、高いものなら数千円規模の豪華な商品も多くなっています。



トレンドは大きく分けて4つほど。「アニメ・映画・タレントなどのキャラクターグッズ」「デザイナーが創作するアートトイ」「極小サイズのミニチュア」「ユニークなアイデアが光るバラエティグッズ」です。このたびイベントに出展した13社はそれぞれの特色が光る、まさに目移り必至のアイテムを展示。ひとつひとつじっくり眺めているだけでアッという間に時間が過ぎる、そんなアイテムばかりです。
それでは実際にどのような出展だったのか、1社ずつ紹介していきたいと思います。※50音順。
【株式会社いきもん】
その名の通り、「いきもの」にスポット当てた商品が特徴的。自然科学の分野に強く、海洋生物、菌糸類、鉱物などをリアルに立体化し、学術的な分野をエンターテイメントに落とし込んでいます。代表作は「NATURE TECHNI COLOUR」シリーズなど。


【株式会社Qualia(クオリア)】
代表取締役の小川勇矢氏がガチャガチャメーカーの「キタンクラブ」出身ということもあり、キタンクラブのヒット商品「コップのフチ子」を思わせるユニークなラインナップが特徴的。代表作は「ネコのペンおき」。そのほか「漢方のぬいぐるみ」「強制捜査 ガサ入れ!スタンドフィギュア」なども。


【株式会社ケーツーステーション】
デンプンとパルプで製造した、世界初の紙製カプセル「ecoポン」の開発をきっかけに参入したメーカー。会場ではキッコーマンの「しょうゆストラップ」、デルモンテのミニチュアコレクション(ケチャップ等)、サンドウィッチハウス「メルヘン」のメニューのミニチュアマスコットなどを展示。


【株式会社ケンエレファント】
大人がコレクションしたくなるアイテムをめざし、おもにクリエイター陣によるアートトイやアートデザイン系の小物などを多く扱っています。代表作は家具のミニチュア「カリモク60 MINIATURE FURNITURE」。そのほか「伊藤潤二グッズ」「CASIO ヒストリカル計算機 ミニチュアマスコット」など。


【株式会社スタンド・ストーンズ】
キャラクターもの、アートトイ、ミニチュアと幅広く取り扱っているスタンド・ストーンズの代表作は、「生物×宝石」の「アニマルアトラクション」シリーズ。既存キャラクターを独自にデフォルメする「おねむたん(寝起きのアニメキャラ)」「ぷちぶれ~く(アニメキャラをあしらったクッキー風デザインのグッズ)」などもあります。


【株式会社ターリン・インターナショナル】
ユニークなアイデアが光るポーチやチャームなどでユーザーの心を掴むガチャガチャブランド。ミニチュア楽器シリーズ「キラメッキ楽器クレッシェンド」や、野菜を模した野菜専用の買い物袋「野菜袋」、「ふくらむ餅ぽーち」といった実用性あるものから、ミニモータートレインの定番シリーズまで幅広い。


【株式会社トイズキャビン】
話題の「仕事猫」をいち早く立体化し話題になったトイメーカー。オリジナルキャラクターの立体物が多く、オタマモードからカエルモードへと完全変形する「たまケロ」、蟹と戦車が合体した人気シリーズ「蟹戦車」、精巧なミニチュア自動車のシリーズなどもリリースしています。


【株式会社トイズスピリッツ】
ギミックにこだわったミニチュアに強いメーカー。録音再生機能がある「本当に録音再生!ポータブルゲーム機マスコット」や「本当に録音再生!あの頃の留守番電話」、実際にミニサイズのかき氷が作れる「本当に作れる!ダイキャスト製!ざ・かき氷マシーン」などがあります。


【株式会社ブシロードクリエイティブ】
2025年より「ブシカプ!」として事業をリニューアルしたブシロードのグループ会社。アニメやゲームのキャラクターを多く扱う傍ら、おしりの形をしたリンゴの「産地直送!おしりんご」、猫のフィギュアとカーリングを合体させた「ねこカーリング」などをリリースしています。


【キタンクラブ】
ブームとなった「コップのフチ子さん」で注目を浴びたメーカー。着眼点がユニークで、オリジナルキャラだけでなく『キン肉マン』や『ストリートファイターII』のキャラクターが土下座する「シリーズ生きる」、実際に愛猫にかぶらせることができる「ねこのかぶりもの」などをリリースしています。


【スタジオソータ(株式会社SO-TA)】
アートトイを中心に展開するトイメーカー。ガチャガチャのみならず、ガチャガチャ商品を仕様変更したボックストイ版もリリースしてラインナップを広げています。代表作はヒット商品の『紡ギ箱』シリーズ。関節可動機構を内蔵していてアクション性あるディスプレイが楽しめます。


【ブライトリンク】
「最高にクレイジーなモノづくりを!」がモットーのガチャガチャメーカー。猫がスナイパー銃を構えた「【スニャイパー】」、蚊取り線香と戦車を合体させた「絶対に撃ち落とす【蚊取戦香】」、パンダのふてぶてしさを詰め込んだ「【ふてぶてパンダ】-太く、愛らしく-」などをリリース。


【ベネリック株式会社】
「JUMP SHOP」「カービィカフェ」などの店舗運営が基幹事業でありつつ、ガチャガチャ展開ではカエル型パワードスーツ「ケローネン」シリーズや、首振り人形の「Shaky!バブルヘッドドール」シリーズ、ペンギンやあざらしのフィギュアを水に浮かべて遊ぶ「プカプカ」シリーズなど定番シリーズも多く抱えています。


◆ゴー☆ジャス思い出のガチャガチャは「武者ガンダム」「キンケシ」
プレス向け内覧会には、ゲストとして人気芸人のゴー☆ジャスさんの姿も。自身のYouTubeチャンネル「ゴー☆ジャス動画」が10周年を迎えるということで、スタンド・ストーンズより「ゴー☆ジャス動画 10周年記念アソートコレクション」をリリース。ペットボトル用の目印アクセサリーでありフィギュアにかぶせるマスクにもなる「ゴー☆ジャス マスク」や、回転ギミックが楽しい組み立てキットなどをガチャガチャで販売しました。

幼少時からガチャガチャが好きだったというゴー☆ジャスさんは、幼少期は「キンケシ」や「SDガンダム」のフィギュアを収集。中でもお気に入りだったのがバイクに乗せられる仮面ライダーのフィギュアでした。宝物は『機動戦士ガンダム』シリーズのダイキャストフィギュアで、上京する際に一緒に東京に持ってくるほど大事にしています。
そんなゴー☆ジャスさんはこのたびガチャガチャ商品を出すことになったのですが、メーカー側から打診された時はドッキリではないかと疑ったそう。それでも渾身の企画を形にし、さらに今後は第2弾も準備を進めているとのことです。

そのほか会場には、世界初の自動販売機型のガチャガチャ筐体「ガチャえもん」が。こちらはサンデン・リテールシステム株式会社が開発したもので、商品を選択し、お金を投入し、巨大なハンドルを回すと商品が上から落ちてきます。ハンドルを回した時の手触りや音、実際にハンドルを回さないと商品が出てこないような仕組みにするなど、こだわりの筐体となっています。ちなみにキャッシュレスにも対応しています。
通常、ガチャガチャの筐体はカプセルのサイズに制限がありますし、投入するコインの数にも限りがあります。そのうえで原材料費の高騰により、各ガチャガチャメーカーは日々コストとにらめっこしながら商品開発をしているといいます。
しかし「ガチャえもん」はカプセルのサイズに囚われない大きな商品を販売することができるほか、値段も通常よりは自由に設定できます。その意味で将来性がある筐体だと言えるでしょう。

余談ではありますが、かつて「コスモス」と呼ばれる自動販売機があり、昭和キッズの胸をときめかせていました。あの筐体とは構造などが決定的に異なるものの、ガチャガチャよりもリッチなアイテムが扱えるということで、ユーザーはもちろんメーカー側も夢が広がるでしょう。
詳しい設置場所は現在調整中とのことなので、ひとまず唯一の設置場所である「ガチャガチャ展in 六本木」を訪れてみてはいかがでしょうか。
会期は3月2日(日)までとなっています。




<イベント概要>
■ガチャガチャ展in六本木
■開催期間 2026年2月6日(金)- 2026年3月2日(月)
■開催時間 10:00~20:00(最終入場19:30)
※初日及び土日祝日は全日日時制
※最終日は10:00~17:00(最終入場16:30)
■入場料 一般1500円、高校生1300円、超中学生1100円



