2026年2月15日より放送がスタートした『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、惜しまれながら一旦レギュラーでのシリーズ放送にピリオドを打った「戦隊シリーズ」からバトンを引き継いだ新番組です。1982年に放送された特撮シリーズ『宇宙刑事ギャバン』を踏襲しつつも、現段階において前作とのつながりはなく、まったく新しい特撮ヒーローとして描かれています。
「戦隊シリーズ」からの特撮ファンが注目していた点としては、「戦隊シリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」とどう差別化を図るのか、『宇宙刑事ギャバン』らしさをどこまで表現するのか、または独自性についてはどうなのか? まさに「戦隊シリーズにピリオドを打ったことに対する、納得できる作品に仕上がっているか?」という視点で見極めようとするファンが体感的には多い印象でした。
そしてついにスタートした本放送。視聴者はこの第1話をどのように感じたのか? Xのポストを中心にその反応を紹介したいと思います。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆「蒸着プロセス」がXのトレンド入り!
第1話のストーリーは以下の通り。
舞台は現代の地球。各銀河から集った異星人と共生関係を築く中、おもに異星人や通常の警察組織では対処できない事案に対し、特権をもって介入・鎮圧する存在がいました。それが銀河連邦警察に属する特務エージェント「宇宙刑事ギャバン」です。
主人公の「弩城怜慈(どき れいじ)」(以下、レイジ)は銀河連邦警察地球支部・資料課に所属する人間。ただしそれは仮の姿でしかなく、実は銀河連邦警察によって「宇宙刑事ギャバン」を名乗ることが許された唯一の人物として活躍する、赤いコンバットスーツ姿の「ギャバン・インフィニティ」でした。
そんな彼が任務で赴いたのは、「コスモレイヤー」と呼ばれる多元構造世界(いわゆるパラレルワールド/マルチ・ユニバース)の、“こちら”とは異なる地球。そこでレイジは人々を扇動するテロリストを逮捕するのですが、その世界にはレイジとは別の “もうひとりのギャバン(ギャバン・ブシドー)”もいて……。

冒頭からXを沸かせていたのは、「いずれ訪れる未来」を描いた銀河の大決戦シーンです。「魔空空間」からの侵略者たちが搭乗する無数の宇宙戦闘機体から攻撃を受けていた地球側は、銀河連邦警察が総力をもってこれに対処。「ギャバン・インフィニティ」を含む5人のギャバンたちが巨大メカで応戦します。
しかし公式発表ではまだ3人しか紹介されていないはず。水色ギャバンと、紫色のギャバンに視聴者も大興奮。「なんか知らないギャバンがいっぱいいるぞ!?」「紫のギャバンがいたのだが」と、いずれ秘密のベールを脱ぐだろう“新キャラ”にときめいていました。
続いてレイジの捜査の様子が描かれるのですが、普段の彼は身分を隠し、資料課の捜査官として活動をしています。資料課とは銀河連邦警察の中でも軽んじられる部署であり、手柄を立てても他の捜査官にその手柄を横取りされるような扱いです。しかし彼は怒ったりせず、事件が解決さえすればそれでいいと考えている生粋のヒーロー。そのあたりの二面性に「正体を隠すヒーローの王道」を感じさせてくれました。
その一方で、戦闘シーンやアイキャッチでは「ギャバンらしさ」が続々と。冒頭の捜査シーンでは異星人軍団との激しいバトルがあり、視聴者は「ギャバンといえば生身アクション!」「おっ、ちゃんと初回からアクションしてる。なんかギャバンっぽいな」と好感触です。
さらに昭和特撮ヒーローの定番だったアイキャッチが入ると「アイキャッチがめちゃめちゃギャバンだ」「アイキャッチがそのままギャバンだったな!!」と湧き、蒸着(変身)シーンで解説が入ると「やはりギャバンといったら蒸着プロセスだ」「この説明があるとギャバンだな!ってなる」と懐かしがっていました。

しかし前作を踏襲する要素だけではなく、本作には多元構造世界「コスモレイヤー」という現代SFっぽい要素も。こちらについても「便利で今っぽい設定かも」「いいぞ! 子供達に“よくわからんがSFはかっこいい!”と思わせるんだ!!」と盛り上がっていました。
なお多元構造世界の「コスモレイヤー」については今後、「別次元に存在するヒーローたちとの競演」が仄めかされており、それを可能にするための設定だと思われます。しかしそれだけではなく、「別の世界のギャバン」という“ギャバン・バース”展開も予想され、そこが本シリーズの独自要素になりそうで期待が高まります。
第1話はアクションシーンに力を入れ、シリアスな展開で「王道すぎるほど王道のヒーローもの」を魅せてくれた本作。放送中は「ギャバン・インフィニティ」の赤いコンバットスーツが「『宇宙刑事シャリバン』みたい」と比較されたり、「戦隊ヒーローとどう差別化されているか分からない」など路線に対する疑問の声もあったりしましたが、それら他作品の要素を考慮せずに視聴すると、現代では珍しいほどストレートなヒーローものになっていて今後期待できる第1話だったのではないでしょうか。
とくにテロリストに放ったひと言「そんな気持ちで喰う飯が、美味いはずがねえ!」については、視聴者も「善悪の基準として『それをした後にご飯が美味しく食べられるかどうか』って子供にもわかりやすいと思うし自分も覚えておこうと思った」と学びになっているようす。
「妹泣いてんのも見えてねぇやつの言葉が、誰かに届くと思ってんのか!」という言葉も熱く、怒りの表情を象ったようなスーツの発光ギミックと合わせて「かっこよくて頼りになるヒーロー」が“これでもか!”と前面に押し出されていました。
Xの反応も「こーゆーのだよ、これが観たかったんだよ!で溢れてるな」「展開のテンポが早くていい!」「普通にヒーローしてて楽しい。これで良いんよ」「初代ギャバンに引っ張られすぎないで伸び伸びと物語を魅せて欲しいな」など、前作を知らない世代だけではなく当時世代からも好意的な評価が目立ちました。
次回、第2話はいよいよ“第2のギャバン”こと銀色の「ギャバン・ブシドー」が登場! さらに放送後には黒いギャバンこと「デス・ギャバン」の追加キャストも発表され、「赤・銀・黄・水色・紫の5人以外にも黒がいるの!?」と話題が尽きません。
なお「東映特撮ファンクラブ」「TELASA」ではいつでも第1話が視聴可能に。最新話のアーカイブは「ABEMA」「TVer」「YouTube」で見逃し配信中です。

<番組概要>
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』
■放送日時:毎週日曜 午前9:30~10:00
■放送局 :テレビ朝日系24局
■スタッフ=ゼネラルプロデューサー:大川武宏(テレビ朝日)/チーフプロデューサー:久慈麗人(東映)/プロデューサー:芝高啓介(テレビ朝日)、高橋諒平(高は「はしごだか」)、渡部拓人(東映)、長橋丈二、小笠原栞菜(東映エージエンシー)/脚本:冨岡淳広 ほか/監督:福沢博文 ほか/特撮監督:佛田 洋(特撮研究所)/音楽:園田健太郎、奈良悠樹/制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
■キャスト=長田光平(弩城怜慈/ギャバン・インフィニティ)、松永有紘(伊達大佐)、有坂心花(アギ)、安田啓人(和仁淵力哉)、赤羽流河(哀哭院刹那/ギャバン・ブシドー)、入山杏奈(天羽琉唯)、角心菜(祝喜輝/ギャバン・ルミナス)、谷田ラナ(高鳴寿)、藤本隆宏(我藤泰斗)、平岡祐太(カレル・コム・ウィギレス)
■声の出演=子安武人(パトラン)、川澄綾子(ナレーション、エモルギア)、関俊彦(ギャバリオントリガー、コスモギャバリオンシステムボイス)
■スーツ・モーションアクター=伊藤茂騎(ギャバン・インフィニティ)、米岡孝弘(ギャバン・ブシドー)、酒井菜々子(ギャバン・ルミナス)、神尾直子(パトラン)、藤田洋平(コスモギャバリオンGC-R)
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