『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』の公開日が2026年5月29日(金)に決定。あわせて、ティザービジュアル、予告第一弾、新キャスト情報が公開され、キャストコメントも到着した。

『モノノ怪』は2000年代にテレビ放送されて以降、ファンから根強く愛され続けているアニメ作品。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪によって引き起こされる怪異を鎮めるため、諸国を巡る物語だ。
その完全新作劇場版・三部作が2024年に始動。第1作『劇場版モノノ怪 唐傘』は驚異のロングラン上映を記録し、2025年3月には続編となる『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』が公開された。

加速する物語と深まる人物描写、進化したグラフィックに対して国内外から絶賛の声が続出。カナダ・ファンタジア国際映画祭では長編アニメーション部門の観客賞を2作連続で受賞する快挙を成し遂げた。
そして2026年5月、謎と思惑が渦巻く秘められた女の園・大奥を舞台にした壮大なサーガが、第三章にして完結を迎える。

大奥内で永きにわたり隠されてきた“最大の秘密”に迫る第三章。大奥誕生の陰にあった真実、そして時を超えて交錯する切なくも凄絶な情念……その真実を薬売りが見据えた時、大奥を根底から揺るがすシリーズ最恐のモノノ怪が出現する。闘いの果てに待つのは、誰もが想像し得ない展開と壮絶極まりないラスト。いざ、最後の“救済の儀”が始まる……。

このたび『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』の公開日が、2026年5月29日(金)に決定し、ティザービジュアルがお披露目となった。

血を滴らせ、裂けた衣服を纏った薬売りが怪異空間へ落ちていく姿を描いたビジュアルは、「これは――尋常ではない!」というキャッチコピーの通り、かつてない強大な力を持つモノノ怪・蛇神との壮絶な戦いを彷彿とさせる迫力の1枚。右手に携えた新たな退魔道具「鏡」の使い道にも期待が高まる。

さらに、待望の予告第一弾も公開。物語の中心となるのは、世を統べる最高位・天子(CV:入野自由)、天子の正室である御台所・幸子(CV:種崎敦美)、溝呂木北斗(CV:津田健次郎)をはじめとした大奥の中核を担う人物たち。大奥で背負わされた役目と押し付けられた幸せが複雑に絡み合う中、感情と思惑が交差する台詞からは、ただならぬ緊張感と葛藤が伝わってくる。
さらに「これは…手に余る」という薬売りの言葉は、蛇神の深い怨念と、これまでにない苦戦を予感させる。大奥内で隠され続けてきた秘密とは一体何なのか……その答えが、劇場で明らかになる。

そしてこのたび、150年前に三代目天子の正室であった「三代目御台所」の声を沢城みゆきが演じることが発表され、コメントが到着。あわせて、モノノ怪を斬り祓う力を持つ「退魔の剣」を携える謎多き存在・薬売りを演じる神谷浩史、幕府を統べる最高位・天子の正室である幸子を演じる種崎敦美からもコメントが到着した。
以下、コメント全文
三代目御台所役:沢城みゆき

三代目御台所の声を担当させていただきました、沢城みゆきです。…生まれる時代が違ったら、育つ環境が違ったら、きっと全然違う人になっていたのかな…と言う印象です。if のあなたであり私であるような、ひやりとする存在。絵と合わさりどう仕上がるのか未知数で、公開される時を静かに緊張しながら待っているところです。
薬売り役:神谷浩史

唐傘、火鼠と続いた『劇場版モノノ怪』が遂に、「第三章 蛇神」で全ての謎が解き明かされ完結します。大奥に巣食う最強の怪異はなぜ生まれたのか?そして祓う方法とは…?集大成となるラストを、全ての『モノノ怪』ファンに見届けていただきたいです。最高のエンターテインメントをお見せします!
幸子役:種崎敦美

幸子はいわゆるご令嬢で、でもきっと、いわゆる普通の感覚を持った女性で、だからか、想いも行動も共感できる部分が多かったです。でも、現代に生きる私がそう感じる彼女がいるのは今ではない時代の大奥で…。収録後、正しく「体当たりで挑む」ってこういうことなのかもな…なんて考えながら帰路につきました。『劇場版モノノ怪』もついに第三章です。劇場で、是非…!
『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』(※蛇神=へびがみ)作品情報
■あらすじ
退魔の剣を携えた薬売り(神谷浩史)と唐傘による死闘、その後に巻き起こった火鼠との決戦というモノノ怪が絡んだ2つの大事件を経て、遂に平穏が訪れたように思われた大奥。だが、薬売りは未だ消えない“何か”の気配を感じ取り、警戒を続けていた。そんな折、世を統べる天子(入野自由)の正室である御台所・幸子(種崎敦美)が待望の男児を授かるも喜びは束の間、周囲の期待と祈りは届かず亡くなってしまう。
世継ぎを産むことで天子との形だけの夫婦関係を変えたいと望んでいた幸子は、どん底のなか大奥の存在を覆す恐るべき謀略に巻き込まれてゆく。取り返しのつかない犠牲がまるで報われない無念と行き場をなくした怒りは、やがて怨念へと脱皮し始め――。大奥内の信仰“御水様”の司祭・溝呂木北斗(津田健次郎)は、事の成り行きを神妙な面持ちで見つめていた。時を同じくして、不自然な地揺るぎ(地震)が大奥内で頻発。まるで巨大な生き物が這いずるかのような不気味な胎動とどこからか舞い落ちる三角の鱗、それを皮切りに女中が身体をねじり潰され、絞め殺される怪事件が発生。駆け付けた薬売りの前に姿を現したのは、大蛇の形を宿したモノノ怪・蛇神だった。にらみ合いの末に一時は御札で撃退するも、【形・真・理】の三様を突き止めねば“退魔の剣”は抜けず、蛇神を斬ることはできない。蛇神は何処より生まれ出ずる怪異なのか、なぜ大奥をのみ込むほどの怒りを宿すに至ったのか、そして今、鎌首をもたげ動き出した理由は――その根源は150年の時をさかのぼり、大奥誕生の真相に秘められていた。
これまで決して語られることのなかった、天下を揺るがす衝撃的な真実とは?大奥の負の歴史そのものといえるモノノ怪に、薬売りは全てを懸けて立ち向かってゆく。だが、積年の恨みを己が力とし、想像を絶する強さを有する蛇神を前にかつてないほどの窮地に追い詰められ……。命に牙が迫るなか、さらに予測不能の異常事態が畳みかける!最大の危機に直面した薬売りの運命は――。
■キャスト
薬売り:神谷浩史/幸子:種崎敦美/天子:入野自由/溝呂木北斗:津田健次郎/水光院:榊原良子/アサ:黒沢ともよ/時田フキ:日笠陽子/大友ボタン:戸松 遥/常磐井:平野 文/カワ:本多真梨子/三代目御台所:沢城みゆき
■スタッフ
総監督:中村健治/監督:越田知明/脚本:新 八角
キャラクターデザイン:永田狐子/アニメーションキャラデザイン・総作画監督:高橋裕一
美術設定:上遠野洋一/美術監督:倉本 章 斎藤陽子/美術監修:倉橋隆
色彩設計:辻田邦夫/ビジュアルディレクター:泉津井陽一
3D監督:白井賢一/編集:西山 茂/音響監督:長崎行男/音楽:岩崎 琢
プロデューサー:佐藤公章 成瀬晃一 加藤はるか 上松南菜子/企画プロデュース:山本幸治
製作・配給:ツインエンジン/制作:スタジオカフカ EOTA
※種崎敦美の「崎」はたつさき
(C)ツインエンジン



