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「ルックバック」「数分間のエールを」苦しいけど、胸アツ! クリエイターを描くアニメが増えている?

クリエイターを描くアニメが注目を集めている。『ルックバック』や『数分間のエールを』など、創作の喜びと苦しみが描かれる熱量の高い作品が登場。それぞれ、2人のクリエイターが互いに影響し合う点が共通している。

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『ルックバック』メインビジュアル(C)藤本タツキ/集英社(C)2024「ルックバック」製作委員会
『ルックバック』メインビジュアル(C)藤本タツキ/集英社(C)2024「ルックバック」製作委員会 全 21 枚 拡大写真

■誰もがクリエイターになれる時代を反映?

(C)JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

テレビアニメでも、クリエイターを描く2つのオリジナル作品『ガールズバンドクライ(ガルクラ)』と『夜のクラゲは泳げない(ヨルクラ)』が、この春話題となりました。

どちらも音楽を中心に、若い女の子たちの葛藤と表現する理由を丁寧に描く作品で、『ガルクラ』は川崎を舞台に猪突猛進な主人公・仁菜と、メジャー進出したバンドを抜けて音楽を辞めようとしていた桃香を中心に、音楽をやる理由で悩む様を描く作品でした。『ヨルクラ』も、かつてアイドルグループで不祥事を起こした花音とイラストレーターを目指すまひるが再起する物語です。

これらの作品も、クリエイターたちが出会い、互いに刺激しあう物語を中心に据えている点で、『ルックバック』や『数分間のエールを』にも通じる部分があります。

現代は、SNSや動画投稿サイトの発展で、作品を発表するだけなら誰でもできる時代。ある意味、誰でもクリエイターになれる時代になったと言えます。クリエイターという存在がより身近になったと同時に、だからこそ競争も激しくなっています。そんな現代にクリエイターをやる意味や理由、現実の壁などにぶつかる物語は、多くの人の共感を集めやすいのかもしれません。

ここで紹介した作品群が相次いで同時期に登場したのは、そんな時代を背景にしているのも関係があるのでしょう。


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《杉本穂高》

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