「アイナナ」や「やが君」からアニメ制作最後の砦“撮影”に迫る！書籍「TROYCA式アニメ撮影テクニック」発売中

『アイドリッシュセブン』シリーズや『やがて君になる』などで知られる気鋭のアニメスタジオ「TROYCA（トロイカ）」による全11作品50カット以上の事例を解説する書籍『TROYCA式アニメ撮影テクニック』が発売中だ。映像に命を吹き込み作品世界を作り上げる、アニメ制作最後の砦「撮影」の仕事に迫る一冊となる。

TROYCAは、「三頭立ての馬車」という意味のトロイカから名づけられた、制作・演出・撮影という3つのセクション出身の長野敏之・あおきえい・加藤友宜ら3名が起ち上げたアニメーションスタジオだ。2014年に初のオリジナルTVシリーズ作品となる『アルドノア・ゼロ（ALDNOAH.ZERO）』をつくり出し、その後も『Re:CREATORS』、『やがて君になる』、『ロード・エルメロイII世の事件簿』、『アイドリッシュセブン』など、アクションから日常まで幅広いジャンルを手掛けてきた。

映像の一瞬・細部に至るまで妥協を許さず、作品世界の空気をつくり上げ、キャラクターに生命を与えることを得意としている。2024年6月現在の最新作は、アニプレックス発のノベルゲームブランド「ANIPLEX.EXE」の第1弾タイトルとしてリリースされたソフトを原作とするTVシリーズ『ATRI -My Dear Moments-』で、7月13日の放送開始を控える。

発売中の『TROYCA式アニメ撮影テクニック』はそんな同スタジオが手掛けた『アルドノア・ゼロ』、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』、『Re:CREATORS』、『アイドリッシュセブン』シリーズ、『やがて君になる』、『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』、『忍の一時』、『オーバーテイク』の全11作品から、50カット以上の事例を解説するもの。

紙面は第1章「撮影のお仕事」、第2章「アニメ撮影カット事例」、第3章「撮影の現場を支える機材とツール」の全3章からなる。空気感の作成や水・花火の表現、演出など、TROYCAの妥協しない画作りの秘訣を惜しみなく披露する。アニメ制作の最後の砦と呼ばれる「撮影」とはいかなるものなのか。業界関係者からアニメファンまで、「アニメ撮影」に関心のある人はぜひチェックしておきたい書籍といえそうだ。