「SPY×FAMILY」「艦これ」「ブレイバーン」…新作フィギュアが目白押し! 【ワンフェス2024冬レポ】 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「SPY×FAMILY」「艦これ」「ブレイバーン」…新作フィギュアが目白押し! 【ワンフェス2024冬レポ】

造形・フィギュアの祭典「ワンフェス」こと「ワンダーフェスティバル」が2月11日に開催! フィギュア紹介とともに会場の様子もレポート♪ 

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ワンダーフェスティバル2024[冬]/SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White アーニャ・フォージャー&ボンド・フォージャー」
ワンダーフェスティバル2024[冬]/SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE「劇場版 SPY×FAMILY CODE: White アーニャ・フォージャー&ボンド・フォージャー」 全 12 枚 拡大写真

■当日版権でガレージキットを販売するアマチュアブース

続いてアマチュアブースです。ここでは主に「ガレージキット」の展示・販売が行われます。

ワンフェスには「当日版権」という制度があります。実行委員会が窓口となり、TVアニメやゲームに登場する既存キャラクター(版権もの)の権利を管理する版権元から「開催当日・会場内限定」で製作や展示・販売の許諾を受けられるものです。アマチュアでもこの制度を利用して既存キャラクターを作り、ガレージキットとして販売することができます。

企業からはフィギュアが発売されないマイナータイトル、マイナーキャラクターの立体化も多く、それがガレージキットの醍醐味かもしれません。人気ディーラーになると開場から数分で完売してしまうことも……。

ワンフェス公式サイトには、ガレージキットについて「既製のプラスチックモデルに飽きたらず、自身の造形的ニーズやクオリティにこだわるマニアたちが、自分自身で造りあげた原型をもとに型取りし、レジンキャストで生産する手作りの模型」と明記されています。近年ではレジンキャスト製の他に、デジタル造形による3Dプリンター出力品のガレージキットも増えてきました。

なお、ガレージキットは未塗装・未組立で販売されています。購入後は自分で作るか、作れない場合は制作代行に依頼する必要がありますので要注意。

芳雛さんの作品『三平くんと魚紳さん』

2010年夏のワンフェスからディーラー参加している芳雛(ひなもり)さんは、「ガレージキットの当日版権がワンフェスの魅力」と話します。

「自分の好きなキャラクターを版権申請して、許諾が降りたら当日版権として正式に発表して販売できるんです。公式から許可が得られて、その上で自分がキャラクターに感じている魅力も発信できます。初めて参加したワンフェスでは『メダロット』の主人公・天領イッキ(アニメ版)を作りました」

芳雛さんは2022年夏のワンフェスからマンガ『釣りキチ三平』のキャラクターを次々に発表。それが評価され、ワンフェスが有能な作家をピックアップする第43期「ワンダーショウケース」の一人に選出されました。また、ワンフェスで活動していたことにより商業原型師への道も開かれようとしています。

過去にもワンフェスで認められてプロの原型師になった人や、当日版権で販売していたガレージキットが企業の目にとまり、塗装済み完成品フィギュアになって販売された人などがいます。造形する人にとって、ワンフェスはチャンスが生まれる場所にもなっているのですね。

■個性が光るオリジナル作品も!

ディーラーが展示販売できるものは既存キャラクターを扱う「版権もの」の他に、ディーラー自身による「オリジナル作品」があります。普段は商業原型師として企業のスケールフィギュアを手掛けているミロさんもオリジナル作品を販売する一人です。

ミロさんのオリジナル作品『煙草と青年』

ミロさんは今回のワンフェスで、版権ものとしてゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するマンハッタンカフェを販売する一方、オリジナル作品の新作『煙草と青年』も展示・販売。趣味で作ったオリジナル作品が誰かに届くことには特別な喜びもあるそうです。

「今回の『煙草と青年』は(彩色した)完成形で展示していないのですが、欲しいと思ってくれた方は喜びながら買ってくださって熱量を感じました。ガレージキットをやり始めた頃にオリジナルを出したのですが、最初は納得いくほど上手に作れませんでした。それで最近までオリジナルは出していなかったのですが、最近は自分の思う作りたいものを形にできるようになってきたので、オリジナルもコンスタントに販売できたらと思っています」

ワンフェスで販売したオリジナル作品をBoothでも展開したり、ドールヘッドにも挑戦するなど活動の幅を広めているミロさん。ワンフェスには造形家に自由な発表の場を提供する役割もあります。アマチュアディーラーを見回すとフィギュア以外にもさまざまな造形物が展示され、発想の豊かさに毎回刺激が受けられます!



以上、ワンフェスのご紹介でした。企業ブースとアマチュアブースで雰囲気は変わりますが、造形やフィギュアが好きな人にはもってこいのイベントです。さらにコスプレエリアも用意されているため、コスプレイヤーとしての参加も可能!

次回は7月28日に開催します。夏のイベントもぜひ参加してみてはいかがでしょうか?


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《hidegomi》

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