11月30日は「絵本の日」です。
1985年の同日、児童文学作家・瀬田貞二が著した『絵本論』が発行されたことを由来とする記念日です。
絵本はアニメにも関わり合いが深い分野です。『それいけ!アンパンマン』や『はなかっぱ』、『おしりたんてい』など、絵本を原作とするタイトルは数多く存在します。アニメ!アニメ!読者の中にもお気に入りの絵本があるという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は「いちばん好きな“絵本”といえば?」と題した読者アンケートを実施しました。11月13日から11月20日までのアンケート期間中に66人から回答を得ました。
男女比は男性約15パーセント、女性約75パーセント、無回答が約10パーセントで女性が多め。年齢層は19歳以下が約35パーセント、20代が約30パーセントと若年層が中心でした。
■トップは今年誕生60周年の『ぐりとぐら』
最も多くの票を集めたのは『ぐりとぐら』でした。
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読者からは「ぐりとぐらが大きな卵で作ったフワフワのカステラがすごく美味しそうで羨ましかった」や「読むたびに温かい気持ちが湧いてきて元気になれる作品だから」、「小さい頃によく読み聞かせをしてもらっていて、今も内容を覚えています」といったコメントが寄せられており、ぐりとぐらが作った美味しそうな料理や、キャラクターの愛らしさが人気を博しています。
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『それいけ!アンパンマン』はやなせたかしさんの絵本を原作としたテレビアニメが現在も放送中。「子どものときに絵本を読んでいました。やなせたかし先生が描いたアンパンマンは、アニメでお馴染みの見た目とはちょっと違っていて、最初は驚きました。原作のタッチも愛らしいですよね」とアニメとはまた異なる魅力があるとの声が。なお2023年は絵本のアンパンマンが誕生して50年の記念年です。
『ノンタン』は猫の元気な男の子・ノンタンを主人公にした作品で、テレビアニメの『ノンタンといっしょ』や『げんきげんきノンタン』が放送されました。「小さいときに初めて自分で読めた絵本なので思い出深いです。園に置いてあったのが出会いのきっかけで、親にねだって買ってもらいました」と思い出に触れた読者がいました。
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『ごんぎつね』には「いたずらをした後悔から人間に優しくなる小狐に感動しました」や「教科書で知ったという人も多いのでは。コマ撮りアニメの『劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX』もNHK Eテレで放送されたばかりなので」。
『手ぶくろを買いに』には「私が初めて読めるようになった絵本です。中学生になってから家庭科の授業でこの本の読み聞かせをしたとき、友達や先生から褒められたことがきっかけで声優やナレーターの専門学校に興味を持つきっかけになりました」といったコメントが。『ごんぎつね』と『手ぶくろを買いに』はどちらも新美南吉の児童文学です。
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『いただき!!キン肉マン』には「あの『キン肉マン』がまさかの絵本に! 絵柄が可愛らしくストーリーも子どもに分かりやすい。ゆでたまご作品の英才教育にもオススメ!」と『完璧超人始祖編』のアニメ化が決まったタイトルにも票が入りました。
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■そのほかのコメントをご紹介!
『100かいだてのいえ』は「ふしぎな家に迷い込んだ主人公と同じ目線で、100階の家の内装を楽しめます。描き込まれた格などが見ていて楽しいし、空、地下、海、森、沼など、さまざまなテーマでシリーズが出ていて、大きくなった今もたまに読み返したくなる」。
『とうさんおはなしして』は「1冊の絵本の中に短いお話がたくさん乗っていて、聞いているうちにいつも途中で寝てしまいましたが子どもながらに満足感がありました。日本語訳もテンポがよくて、映画を楽しんでいるかのような気分でした」。
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『金曜日の砂糖ちゃん』には「図書館司書として働く中で見つけました。大人向けの内容で、絵本は子どものものというイメージを覆されるような作品。綺麗な絵と想像力を委ねられるようなストーリーが素敵です」とさまざまな絵本に投票が。
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■ランキングトップ5
[いちばん好きな“絵本”といえば?]
1位 『ぐりとぐら』
2位 『それいけ!アンパンマン』
3位 『バムとケロのにちようび』
3位 『はらぺこあおむし』
5位 『ごんぎつね』
5位 『ノンタン』
5位 『りんごかもしれない』
(回答期間:2023年11月13日~11月20日)
- そのほか募集中のアンケートテーマはコチラ!あなたの想いを教えて下さい。>>https://animeanime.jp/special/1898/recent/
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。