TVアニメ『青のオーケストラ』は、2023年4月9日よりNHK Eテレにて放送がスタートする。これにあわせて、関連番組の放送が決定。気軽なクラシック入門番組や、アニメの舞台裏たっぷりの番組がおくられるほか、NHKの多彩なクラシック番組とも連動することがわかった。
『青のオーケストラ』は阿久井真が「マンガワン」および「裏サンデー」にて連載中の音楽マンガが原作。とある事情でヴァイオリンを止めていた主人公・青野一（あおの・はじめ）が、中3の秋に秋音律子と出会い、初心者の彼女に演奏を教えることで音楽と再び向き合い始める物語である。
このたび、4月9日の放送に先駆け、関連番組の放送が決定した。まずはじめに、3月16日19時20分より放送される『音楽が動きだす！ いよいよ開演！アニメ「青のオーケストラ」』。高校オーケストラ部が舞台のアニメ『青のオーケストラ』。名曲の数々の演奏シーンが大きな見どころだ。しかし、人数が多く楽器も多彩なオーケストラとあって、臨場感あふれる演奏と音楽の素晴らしさをアニメにするのは簡単なことではない。若手プロが集結して行われた音楽収録では、噛み合わないアンサンブルなど、慣れない“お芝居”としての演奏を試行錯誤した。数十台のカメラも使われ、撮影された膨大な量の映像を元にして、奏者のしなやかな動きを表現する3DCG が作られていった。
本番組は、アニメ『青のオーケストラ』の魅力とともに、音楽を動かすアニメ制作の舞台裏をたっぷり紹介するもの。劇中オーケストラ部のモデルとなった、千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部を訪ねて、リアル“青オケ”の世界にも迫る。また、主人公・青野一のヴァイオリン演奏を担当する東亮汰がNHK交響楽団のカルテットとともに、この番組のための演奏を特別に披露する。アニメ『青のオーケストラ』の魅力が盛りだくさんの25分となる。
続く、3月20日18時40分より順次放送される『青のオーケストラ 5分で楽しいクラシック』。音楽に詳しくなくても、これを見るとアニメ『青のオーケストラ』を100倍楽しめる5分シリーズの番組だ。「オーケストラってそもそも何？」「ヴァイオリンってどんな楽器？」「いろんな大きさの弦楽器ってどう違うの？」「木管楽器と金管楽器って？」など、オーケストラやクラシックにまつわる素朴な疑問を、『青オケ』のキャラクターたちとともに楽しく学べる。
3月26日14時より放送される『×（かける）クラシック』は、クラシックとそれ以外の様々なジャンルを掛け合わせて紹介するクラシック・バラエティ。3月はアニメ『青のオーケストラ』と連動。1ヶ月にわたり「クラシック×アニメ」をテーマにおくっている。最終週となる3月26日の放送回では、アニメ『青のオーケストラ』の主人公・青野一の声を演じる千葉翔也をゲストに迎える。
『クラシックTV』は、3月30日21時より放送される。アニメ『青のオーケストラ』をより楽しく見るための、クラシック音楽のビギナーに贈る音楽教養エンターテインメント番組だ。学生時代に吹奏楽部で活躍したつるの剛士をゲストに迎え、アニメの舞台となる「オーケストラの楽器の特徴」や「アンサンブルの極意」を、クラシックTV流にひも解く。さらに、アニメの音楽シーン制作の舞台裏も紹介され、アニメ登場曲からドボルザークの「ユーモレスク」、ヴィヴァルディの「春」はスタジオ・ライブで届けられる。
このほか、誰もが耳にしたことのある世界の名曲を作品ゆかりの地の美しい映像とともにおくる『名曲アルバム』は、4月はアニメ『青のオーケストラ』に登場する楽曲を特別編成でオンエア。世界的な指揮者、ソリストを招いて行われるコンサートの模様をたっぷりと届ける『クラシック音楽館』では、4月16日の放送回でアニメ『青のオーケストラ』にちなみ、番組後半「コンサートα」のコーナーでNHK交響楽団のメンバーが全国の高校オーケストラ部・吹奏楽部を訪ねる。
そして『リサイタル・パッシオ アニメ「青のオーケストラ」スペシャルコンサート』は、第1回が4月9日20時20分より、第2回が4月16日20時20分より放送される。アニメ『青のオーケストラ』で主要キャラクターの演奏を担当する若手アーティストたちがNHKホールに登場。公開収録の模様を届ける。アニメ劇中曲の演奏収録にまつわる裏話とともに、『青のオーケストラ』に登場する曲のほか、ライブ感あふれる演奏が披露される。ゲストと司会のピアニスト金子三勇士による特別共演も見逃せない。
TVアニメ『青のオーケストラ』は、2023年4月9日よりNHK Eテレにて放送がスタートする。クラシックファン、アニメファン必見の関連番組とともに楽しみたい。
（C）阿久井真／小学館／NHK・NEP・日本アニメーション
