「オダイバ!!超次元音楽祭2023」ClariSインタビュー「やっと帰ってくることができたと思える幸せな空間」 | アニメ!アニメ!

「オダイバ!!超次元音楽祭2023」ClariSインタビュー「やっと帰ってくることができたと思える幸せな空間」

「オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス 2023-」DAY2に出演したClariSに公演後インタビューを実施。かけ声のあるステージを久しぶりに体験した感想や今回のセットリストにこめた想いなど、お話しをうかがった。

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(C)オダイバ!!超次元音楽祭 -ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2023-制作委員会
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2月11日(土)、12日(日)に開催された「オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス 2023-」(以下、超次元音楽祭)。

本番組は、アニメやゲーム、インターネットから生まれる音楽、そしてそれを取り巻くファンの熱狂を届けたい!という想いのもと、「2次元、2.5次元、3次元の垣根を取っ払い、次元を超えてひとつになろう!」というコンセプトで誕生し、2021年2月に初のフェスを開催。3回目となる本年のイベントでは、コロナ禍以降初の観客の“声出し”が可能な状態での開催となった。

アニメ!アニメ!では、DAY2に出演したClariSに公演後インタビューを実施。かけ声のあるステージを久しぶりに体験した感想や今回のセットリストにこめた想いなど、お話しをうかがった。

[取材・文:吉野庫之介]



――ライブお疲れ様でした! 今回の「超次元音楽祭」は声出し緩和状態での開催となりましたが、会場の熱気はいかがでしたか?

クララ:私たちも声出しが可能だった頃のライブを思い出しながら今回ステージに立ったのですが、会場のみなさんがこの数年間に溜めてきた想いが爆発したような盛り上がりで、 かけ声のある楽曲の際にはより一体感を感じることができて、本当に幸せな時間でした!

カレン:ここ数年で私たち自身もかけ声のない状態でのパフォーマンスに慣れてきていたので、声出し緩和後のライブはいったいどんなものになるのか想像をしつつではあったのですが、やはりこれがライブだなという感覚と、やっと帰ってくることができたと思える幸せな空間がそこにあって。私たち以外の共演者のみなさんも同じだと思うのですが、とても素敵な思い出になりました。

――やはり会場のみなさんからのかけ声を通じて受け取るものも大きいですよね。今回のステージでは「ナイショの話」「ヒトリゴト」「君の知らない物語」「Prism」「CLICK」「ALIVE」の6曲を披露されましたが、セットリストはどのように決められたのですか?

クララ:今回は声出し可能なステージということで、とくにライブで盛り上がる楽曲を中心にセットリストを考えました。

カレン:あとは「バレンタイン」というテーマもあったので、ClariSの楽曲のなかでも可愛らしい曲を選ばせていただきました。またフェスということもあり、私たちのことを初めて知ってくださる方もいらっしゃるかと思ったので、カバー曲である「君の知らない物語」を披露させていただくことで「ClariSってこういうユニットなんだ」と感じていただけたかなと思います。

――「ナイショの話」「君の知らない物語」は共通してアニメ『〈物語〉シリーズ』の楽曲となっていますが、お二人にとっても馴染み深い作品なのでは?

クララ:『〈物語〉シリーズ』では何曲もタイアップをさせていただきましたが、各シリーズのメインキャラクターが違うように、楽曲の曲調もまたそれぞれで。そうした音楽面での楽しみはもちろん、アニメを見るたびに世界観に引き込まれて考えさせられ、そして〈物語〉が繋がっていく。あの感じが私は大好きです。

カレン:フィーチャーされるキャラクターが抱えている悩みや苦しみを知るたびにグッと心を掴まれますし、それに負けないように戦っていく姿にも感動して。毎回どの登場人物にも感情移入してしまうので、本当に推しが決められないアニメだなと思いますね。

――本当に魅力的な作品ですよね。また、2曲目の「ヒトリゴト」の盛り上がり方もすごかったですね。

クララ:「ヒトリゴト」のイントロが流れた瞬間の歓声がすごくて、改めて愛されている楽曲なんだと感じられましたし、みなさんと一緒に盛り上がれる楽曲としてセットリストに入れていたので、本当に嬉しかったです!

――4曲目の「Prism」では、お二人の絆の尊さをとくに感じました。

クララ:「Prism」は「キキララ(リトルツインスターズ)」とのコラボレーション曲にもなっているのですが、私たちの空気感が一番伝わる楽曲だと思うので、今回選んでよかったなと歌っていても思いました。





――5曲目の「CLICK」は久しぶりな印象でしたが、今回のライブテーマにもぴったりで聴けて嬉しかったです。

カレン:この曲はコールが特徴的で、私たちもみなさんの想いやノリをものすごく感じることができる楽曲なんです。だからこそ、声出しができるようになった今回のライブで披露して「帰ってきた!」という感覚を一番感じましたし、みなさんに届くように歌詞の意味を噛みしめながら歌わせていただきました。

――そして締めの「ALIVE」が本当に最高で…。パフォーマンスの雰囲気も前の5曲からガラッと変わったのも印象的でした。

クララ:これまでの楽曲ではバレエのような曲線的な動きが多かったのですが、『リコリス・リコイル』はガンアクションアニメでもあるので、その要素を取り入れた直線的でパキパキとした動きになっていて。私自身は柔らかい動きを得意としているので、「ALIVE」のダンスはカレンに必死についていきながらパフォーマンスをしているんです(笑)。

――カレンさんの蹴り上げも生で拝見するとまた迫力があって「おお!」となりました。

カレン:ありがとうございます! 今まではお互いの得意分野をダンスで表現してきたのですが、「ALIVE」のパフォーマンスではそれをより引き立てた振り付けになっているので、みなさんにそういったお声をいただけてすごく嬉しいです。





――また、昨年を振り返ると『リコリス・リコイル』の人気や「THE FIRST TAKE」への初出演なども含め「ALIVE」を通じた活動が多かったかと思いますが、改めて本楽曲への想いを聞かせてください。

クララ:「ALIVE」は私たちにとって“挑戦”の意味が強い楽曲なんです。これまでは可愛らしかったり柔らかかったり、元気な雰囲気の曲を歌うことが多かったのですが、そんななかでも力強い想いのこもった楽曲で。当初は二人でどのように歌っていくか悩んだこともありましたが、この曲に背中を押してもらうこともたくさんありました。

また、『リコリス・リコイル』を通じて千束とたきなの想いと私たちが重なることによって歌により厚みが生まれ、みなさんに愛していただける一曲になったと思うので、これからも大切にしていきたいですね。

カレン:そうだね。楽曲のなかでもかけ合う箇所がいくつかあって、すごくグルーヴ感もみなさんに感じていただけると思いますし、これまではお互いを支え合いながら歌うイメージの曲が多かったのですが、「ALIVE」は『リコリス・リコイル』のストーリーも相まって、お互いを“求め合う”イメージで歌っているんです。

この一曲を通じてお互いの存在の大切さや命の尊さ、そして“自分が強くなっていく情景”が浮かんできて。私はすごく弱気になってしまうことも多かったのですが、「ALIVE」と出会ったことで自分を強くしてもらったなと感じています。

ClariS - ALIVE / THE FIRST TAKE
――私も「ALIVE」を聴いていつも勇気をもらっています。とくに『リコリス・リコイル』の最終話で流れた「ALIVE (LycoReco Version)」は、イントロを聴いた瞬間に熱いものがこみ上げてきて。

カレン:流れるタイミングも最高でしたよね! 音源のテンポもそのままのはずなのに不思議とスローになって聴こえてくる感じがして、アニメのいろいろなシーンが頭のなかに蘇ってきて。自分たちの歌なのにうるっときました…。

クララ:聴いていて胸が苦しくなっちゃうというか…。私たちも大好きなアレンジです!


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――『リコリス・リコイル』は先日のイベント「喫茶リコリコプレゼンツ アフターパーリィ!」で早くも新作アニメの制作決定が発表されましたが、最高のお芝居、最高のアニメーション、そして最高の主題歌が重なって生まれた2022年を代表する“覇権アニメ”だなと個人的に感じています。

カレン:イベントでも感じたのですが、キャストやスタッフのみなさんの作品に対する愛が深く、新作アニメの制作決定が発表された際にも涙を流されていて。だからこそ、多くのファンの方々に愛されるアニメになったんだなと感じました。

クララ:そんな作品に私たちが関われたことも幸せなことだなと改めて実感しましたし、これからも楽曲を通じた恩返しができたらという想いで大切に「ALIVE」を歌っていきたいと思います。

――最後に、今回の「超次元音楽祭」のようにライブシーンなども段々と“日常”を取り戻していくように思いますが、2023年の目標や活動について考えていることはありますか?

クララ:私たちは5月6日(土)、7日(日)にZepp Hanedaでのワンマンライブを控えているのですが、コロナ禍以降に公演ができなかったこともあり、約4年ぶりのライブハウスでのパフォーマンスになるんです。きっとそこでも声出しが可能になるのではないかと思っているので、みなさんと一緒に盛り上がれるステージにしたいと考えています。ぜひ遊びにきていただけたら嬉しいです!

カレン:昨年は顔出しでのテレビ出演や対面での取材など、私たちにとって初めての経験をたくさんさせていただきましたが、今年はさらに精力的に活動をしていきたいと思いますし、この先声出しも段々と緩和されていくはずなので、コロナ禍でみなさんの声を聴けなかった寂しさを忘れずに、1回ごとのライブでその幸せを噛みしめながらパフォーマンスをしていこうと思います。



「オダイバ!!#超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2023-」放送情報
■フジテレビ地上波
4月2日(日)24:30~25:50

■CSフジテレビTWO
4月15日(土) 22:00-24:00 DAY1
4月16日(日) 22:00-24:00 DAY2

「ClariS SPRING LIVE 2023 ~Neo Sparkle~」開催情報
■日程
5月6日(土)開場17:00/開演18:00
5月7日(日)開場16:00/開演17:00

■会場
Zepp Haneda

■情報はこちら
https://claris-room.com/ClariS-Spring-Live.html

(C)オダイバ!!超次元音楽祭 -ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2023-制作委員会

《吉野庫之介》

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