ジャズと美少女のメディアミックス「swing, sing」カフェ形式のライブ初開催♪ 新曲やカバー曲も披露【ライブレポート】 | アニメ!アニメ!

ジャズと美少女のメディアミックス「swing, sing」カフェ形式のライブ初開催♪ 新曲やカバー曲も披露【ライブレポート】

「ジャズと、珈琲と、私」をコンセプトに展開するメディアミックスプロジェクト『swing, sing』のライブイベント、swing,sing PRIMROSE LIVE『PETIT ROSE』が10月2日、新宿にあるバトゥール東京で開催された。

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swing,sing PRIMROSE LIVE『PETIT ROSE』の様子
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「ジャズと、珈琲と、私」をコンセプトに展開するメディアミックスプロジェクト『swing, sing』のライブイベント、swing,sing PRIMROSE LIVE『PETIT ROSE』が10月2日、新宿にあるバトゥール東京で開催された。

『swing, sing』はジャズとカフェミュージックを題材にした少女たちの青春グラフィティ。長野の自然に囲まれたカフェ「プリムローズ」を舞台に、都会から転校してきた八乙女菫(やおとめすみれ)が、1人でカフェを切り盛りする百瀬百々(ももせもも)と出会うことで物語が動き出す。コーヒーの香りと音楽に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごす女子高生たちの日常を音楽とコミックで展開している。

本イベントは、物語の舞台となるカフェ「プリムローズ」を切り盛りする3人、八乙女菫、百瀬百々、朝比奈日葵によるカフェ形式の生バンドライブだ。
本記事では、当日の模様のレポートをお届けする。

本イベントの会場となったバトゥール東京は、普段は結婚式の披露宴会場で豪華な雰囲気が漂う。ドレスコードはないが、円卓のテーブルに造花が置かれ、天井にはステンドグラスがあるなど、一般的なライブ会場とは異なる荘厳な雰囲気が印象的だ。

基本的に、演目中はスタンディングはなく、観客は着席した状態で楽しむ形式。観客全員にデザートも出されて、食事を楽しみながらリラックスして音楽を楽しめるようになっていた。ペンライトを振ったり、コールをするのは禁止で、カフェスタイルの雰囲気を楽しんでもらうことを主眼に置いたライブイベントであるのが特徴だ。

バンドメンバーは、ファンクバンドとして知られる「二人目のジャイアン」が務めた。夏に行われた1stイベントでもバンドを担当していた二人目のジャイアンだが、今回はフルメンバーではなく、キーボード、ベース、ギター、パーカッションのみでの参加。場所に合わせて異なる楽器の組み合わせで勝負するジャズならではの工夫で、毎回違った音が楽しめるのが『swing, sing』のイベントの醍醐味である。

バンド演奏が始まり自然と観客から手拍子が沸き起こる。その手拍子に乗って、二ノ宮ゆい(八乙女菫)、廣瀬千夏(百瀬百々)、田口華有(朝比奈日葵)の3人がステージへと上がり、そのまま本コンテンツのテーマソング「Harmony」を歌い出す。軽快でノリのいいスイング曲で会場は一体感に包まれた。

2回目のリアルイベントとなったことについて、廣瀬は、コンテンツもストーリーが進んできたので、前回よりも内容の理解が進んで曲の表現にも深みがでてきたと実感を語ってくれた。前回は5名でのライブだったが、今回はプリムローズを運営する最初の3人でのライブとなったことで、3人で決起集会のお茶会を開いたそうだ。

続いて、ライブはそれぞれのソロ曲の披露となった。最初は二ノ宮演じる八乙女菫のキャラクターソング「夢の中へ」。スローなジャズバラードを見事な歌唱力で歌い上げてくれた。

続いて二ノ宮が披露したのは、ジャズのスタンダード・ナンバーである「Fly Me to the Moon」。数々の名シンガーが歌ってきた名曲のカバーを色気たっぷりに表現してみせた。

続いて、ソロ曲を披露したのは、百瀬百々役の廣瀬千夏。キャラクターソング「アロマ」はまさに癒されるカフェミュージックの王道のような曲調で、トップバッターの二ノ宮とは異なるかわいさを押し出した歌唱だった。

廣瀬の2曲目は、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World/この素晴らしき世界」。男性が歌ったこの曲を、百瀬百々ならどう歌うのか、キャラクターを意識しながら表現したそうだ。

続く田口も自身のキャラクターソング「SweetButter」を披露。アップテンポな曲調にパワフルなボーカルは、元気な朝比奈日葵にぴったりで、スローテンポで落ち着きある曲が続いた会場の雰囲気をガラッと変えてきた。

田口の挑んだカバー曲も、やはり名曲として有名な「Lullaby Of Birdland/バードランドの子守唄」だ。元気いっぱいの「SweetButter」とは異なる、大人のセクシーさを感じさせる歌い方を披露し、スキャット(※ジャズのアドリブ)にも挑戦していた。

ライブは既存曲とカバー曲だけにとどまらず、新曲も披露された。しかも、今までの楽曲にはないデュエット曲を含む3曲だ。

1曲目は二ノ宮と廣瀬のデュエット「旅人」。自由に旅に出たい気持ちを歌っており、まだ見ぬ世界への憧れとワクワク感が詰まった曲だ。ボーカルの2人が交互にハモり、変拍子も入る複雑な歌唱の曲で、新しい挑戦と言える。

2曲目は二ノ宮と田口によるデュエット「まどろみ」。こちらも2人のボーカルが相互に絡み合う曲で、ハイレベルな歌唱スキルを要求されるものだったようで、かなりの時間練習を要したようだ。ゆらゆらとまどろんでいたい、忙しいときに心を休めるために聞きたくなる癒しの一曲だ。

本イベントの最後となる曲は、3人の歌唱による新曲「君のメロディー」だ。友情をテーマに歌った曲で二ノ宮を中心に廣瀬と田口が交互に歌う構成で、さわやかなナンバーだ。

「カフェで聞くライブ」をコンセプトにした今回のイベントは、終始穏やかな雰囲気に包まれ、リラックスした状態で生の演奏を楽しめる貴重な機会だった。出演者との客席の距離も近く、音楽とキャラクターが身近に感じられるイベントとなった。

《杉本穂高》

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