『鬼滅の刃』とANAグループのコラボレーションにより実現した特別デザイン機「鬼滅の刃 じぇっと-参-」のお披露目イベントが、2022年10月1日に東京・羽田空港内のANA格納庫で行われた。ここでは『鬼滅の刃』出演キャストが登壇したインタビューのパートと、機体についての詳細をレポートする。
炭治郎、煉獄、宇髄の個性が活かされたオリジナルの機内アナウンス
お披露目イベントには竈門炭治郎役の花江夏樹、煉獄杏寿郎役の日野聡、宇髄天元役の小西克幸が参加。それぞれが演じるキャラクターの名セリフを発声したあと、タラップの上に姿を表した3人は、まずドア付近に自身のサインを書き入れた。その後、3人は特設ステージに移動してインタビューがスタート。「鬼滅の刃 じぇっと-参-」の実機を目の前にして、花江は「炭治郎と宇髄が向かい合って描かれて、反対側には炭治郎と煉獄が並んでいて、うるっときました。これに乗れば旅行も全集中できそう」と感激しきり。日野は「直に見てその迫力に感動しました」、小西も「自分が参加している作品のキャラクターが描かれるのはうれしいです」と感想を話した。
「鬼滅の刃 じぇっと-参-」では炭治郎、煉獄、宇髄が出演する録りおろし音声を使用した機内アナウンスが流れる。お披露目会では出発時のアナウンスが公開され、3人の個性や名セリフが活かされた内容となっていた。完成したアナウンスはキャスト3人も初めて聞いたとのこと。3人とも少し照れた表情を見せていた。なお、到着時のアナウンスもオリジナルのものが準備されている。アナウンスの内容は、ぜひ搭乗して確かめてほしい。
最後にキャスト陣からメッセージが寄せられた。日野は「炭治郎と空が飛べるということで、空の旅行を楽しんで、ぜひステキな思い出を皆様に作っていただけたらうれしいです」、小西は「『鬼滅の刃 じぇっと-参-』に乗れたらとワクワクしています。空港に来て『鬼滅の刃 じぇっと-参-』が飛ぶ瞬間を見るだけでも楽しいと思います」、花江は「自分が演じているキャラクターが飛行機に描かれるとは思ってもいなかったので本当にうれしいです。『鬼滅の刃 じぇっと-参-』に乗って思いや絆をつないでいってほしい」とそれぞれがコメントして、インタビューは終了した。
「鬼滅の刃 じぇっと-参-」から採用されたアイテムに注目
ANAでは2021年から『鬼滅の刃』とのコラボレーションを開始し、現在2機の特別デザイン機が飛行中。3機目となる「鬼滅の刃 じぇっと-参-」では、これまでもっとも大きな機体となるボーイング777-200ER型機が採用された。通常のANAの機体はブルーのラインが特徴的。だが、「鬼滅の刃 じぇっと-参-」はホワイトを基調とした機体の左側に炭治郎と宇髄、右側に炭治郎と煉獄が描かれるデザインとなった。このイラストは『鬼滅の刃』のアニメ制作スタジオであるufotableによる描き下ろしだ。
機内でもっとも目を引くのは、背もたれ上部に掛けられたヘッドレストカバー。操縦士のと客室乗務員の制服をそれぞれまとった炭治郎と竈門禰豆子が描かれたデザインのカバーは「鬼滅の刃 じぇっと-参-」限定で採用されている。また、機内の食事や休憩時に提供される飲み物を入れる紙コップは「鬼滅の刃 じぇっと-壱-」をモチーフにした新しいデザインのものとなった。
そして、客室乗務員が身につけるエプロンにも注目したい。「鬼滅の刃 じぇっと-参-」の登場に合わせて、新たなデザインのエプロンが登場した。新エプロンは胡蝶しのぶをイメージしており、蝶々柄の髪飾りがトレードマークとなっている。このように機上でも『鬼滅の刃』の世界にどっぷりと浸かることができるので、目的地まで快適な旅行を楽しむことができるだろう。
「鬼滅の刃 じぇっと-参-」は2022年10月16日まで、羽田～福岡、羽田～伊丹、羽田～新千歳の間をスケジュールを固定して運航される。10月17日以降は全国の路線・便で使用される予定だ。
