江戸時代の俳人・松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」の旅に出発したのが、1689年の同日であることが由来の記念日です。
旅の道中での出来事を描いた作品はロードムービーと呼ばれ、多くのファンを持ちます。アニメにもロードムービーのジャンルに含まれる作品が数多く存在しますが、その中でアニメ!アニメ!読者が支持するのは、どのようなタイトルなのでしょうか。
そこで今回は「“ロードムービー”アニメといえば?」と題した読者アンケートを実施しました。5月2日から5月9日までのアンケート期間中に81人から回答を得ました。
男女比はほぼ同数。年齢層は19歳以下が約40パーセント、20代が約25パーセントと若年層が中心でした。
■長期シリーズのタイトルもトップ3に!
第1位
1位は『魔女の旅々』。支持率は約20パーセントでした。
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『魔女の旅々』第3弾ビジュアル(C)白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
本作はGAノベルにて刊行中のファンタジー小説が原作。灰の魔女の異名を持つ天才少女・イレイナが主人公で、2020年にTVアニメ化されました。
「若き魔女・イレイナが箒に乗って気ままに一人旅をする物語。コメディ、ホラー、悲劇、はたまたホッコリとする小話など、行く先々によって内容の振り幅が広く、今週はどんな話だろうかとドキドキしながら見ていました」や「明るく楽しい旅から重く辛い旅まで、どれも飽きずに楽しめる。一期一会をベースに人生の縮図のような旅を見ている気分になる名作です」と多彩なエピソードが味わえる点が好評です。
第2位
2位は『キノの旅 -the Beautiful World-』。支持率は約6パーセントでした。
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TVアニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』 ロゴ入りキービジュアル(C)2017 時雨沢恵一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/キノの旅の会
『キノの旅』は電撃文庫にて刊行中の小説が原作。主人公のキノと言葉を話す二輪車のエルメスが、さまざまな国家を巡るストーリーです。2003年にTVアニメ化され、その後は劇場版も制作。そして2017年には新たなTVアニメシリーズが放送されました。
「変わったルールがあったり、殺人が許されていたりと、個性的な国々が出てくるから。ときおりブラックなネタがあって、旅の最中に掛け合うキノとエルメスのトークも面白い」や「最初はキノのことを男の子だと思っていたのが懐かしいです……」とエピソードによって異なる世界観が人気となっています。
第3位
3位は『最遊記』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『ポケットモンスター』、『ワンピース』の4作品が同票。
『最遊記』には「主人公たち4人、三蔵一行が個性的でカッコイイ! 道中での出来事も奥深いのですが、キャラクターを長年演じてきた声優陣の掛け合いやチームワークも素晴らしく、そこから生み出される『最遊記』ワールドが大きな魅力です」。
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『最遊記RELOAD -ZEROIN-』キービジュアル(C)峰倉かずや・一迅社/最遊記RE PROJECT
『ジョジョの奇妙な冒険』には「とくに第3部『スターダストクルセイダース』はエジプトへ向かうロードムービー感があります。激しいスタンド戦の途中には挟まるケバブの買い方といった旅先のちょっとした小ネタが面白い!」。
『ポケットモンスター』には「ポケモンマスターを目指して旅を続けるサトシ。仲間たちの旅は今日も続く、続くったら続く。というナレーションを思い出しました」。
『ワンピース』には「ルフィたちの旅を通して、ドキドキハラハラしたり、ときには涙したりと、私も一緒に成長してきました。旅も後半戦に入り、彼らの旅の終着点を早く見たいような、でも旅している様子をずっと見ていたいような、複雑な気持ちでいます」と長期シリーズのタイトルが同順位となりました。
■そのほかのコメントを紹介!!
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『スーパーカブ』キービジュアル(C)Tone Koken,hiro/ベアモータース
『スーパーカブ』には「春を探しに山梨から鹿児島までバイクで走る最終回を見て、まるで自分が旅をしているような気持ちになったから」。
『ローリング☆ガールズ』には「旅を通して少女たちの成長を描く青春ロードムービーです。今でも何かに挑戦するときに、ガンバレと背中を押してくれる素敵な作品です」。
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秋アニメ「takt op.Destiny」キービジュアル(C)DeNA/タクトオーパスフィルハーモニック
『takt op.Destiny』には「行く先々で、音楽に触れ、人々に触れ、分かり合って、成長していく姿がとても美しい物語だと思いました」。
『クレヨンしんちゃん』には「劇場版では架空の国や戦国時代など、いろいろな場所に行っているから。ひろしのグリーンの愛車が疾走するシーンも印象的」とさまざまなタイトルに投票がありました。
トップ10では1970年代の名作『銀河鉄道999』から7月に映画の公開を控える『ゆるキャン△』まで、多彩な作品が集結する結果となりました。
次ページのトップ10もぜひご覧ください!
■ランキングトップ5
[“ロードムービー”アニメといえば?]
1位 『魔女の旅々』
2位 『キノの旅 -the Beautiful World-』
3位 『最遊記』
3位 『ジョジョの奇妙な冒険』
3位 『ポケットモンスター』
3位 『ワンピース』
(回答期間:2022年5月2日~5月9日)
次ページ:ランキング10位まで公開
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※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。