伊藤美来「青は“昔からずっと一緒に過ごしてきた色”」10thシングル「青100色」【インタビュー】 | アニメ!アニメ!

伊藤美来「青は“昔からずっと一緒に過ごしてきた色”」10thシングル「青100色」【インタビュー】

2021年10月にアーティストデビュー5周年を迎え、今回節目ともなる10枚目のシングルをリリースする伊藤美来。そんな彼女の隣には、いつもきれいな「青」がやさしく寄り添っていた。

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伊藤美来10thシングル「青100色」インタビュー
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4月6日(水)リリースとなる伊藤美来の10thシングル「青100色」。表題曲は「1/2」などのヒットソングで知られるシンガーソングライターの川本真琴が作詞・作曲を担当。また、4月から放送開始となるTVアニメ『古見さんは、コミュ症です。』2期のOPテーマにもなっている。

2021年10月にアーティストデビュー5周年を迎え、今回節目ともなる10枚目のシングルをリリースする伊藤美来。そんな彼女の隣には、いつもきれいな「青」がやさしく寄り添っていた。

取材・文・撮影:吉野庫之介
ヘアメイク:大久保沙菜 スタイリスト:川端マイ子
ブランド名:mite



『古見さんは、コミュ症です。』ともリンクした一曲に


―― 今回記念すべき10枚目のシングルとなりますね。

これまで定期的にアルバムもリリースしてきたこともあり、「もう10枚目のシングルなんだ!」と驚きました。アーティストデビュー5周年という節目と10thシングルのリリースが重なったことも嬉しい偶然だと思いますし、これまでの伊藤美来らしさを踏襲しつつ、新しさも垣間見えるような1枚になったと思います。



―― 表題曲「青100色」の作詞・作曲は「1/2」などのヒットソングでも有名な川本真琴さんが担当されていますが、初めて歌詞とメロディーに触れた際どのような感想を持たれましたか?

青春を感じるとても爽やかなメロディーと、キラキラしながらも恋のもどかしさを表す小説的な単語が歌詞の随所に散りばめられていて、川本真琴さんが作ってくださった楽曲を歌えることにあらためて喜びを感じました。

この曲は「太陽に投げた言葉たち砕けて光ってる」というフレーズから始まるのですが、リアルには見えないけれど、その言葉からドラマティックな情景が浮かんできたり、サビの「1cmずつ恋に落ちる」という歌詞はアニメ『古見さんは、コミュ症です。』ともリンクしていて、二人の距離が少しずつ縮まっていく恋模様を想像できたり。メロディーもサビ入りは広がる空間をイメージしながら伸ばして歌い、ラストにかけて川本真琴さん節を強く感じられる聴きごたえのある一曲になっています。

―― 『古見さんは、コミュ症です。』に登場するキャラクターはみんな個性豊かで面白いですよね。

クセの強いキャラクターが多くて、普通の青春モノではない感じがいいですよね(笑)。主人公の古見さんも思っていることをうまく相手に伝えることができなかったり、やりたいことがあってもなかなか行動に移すことができないというもどかしさを抱えていて。「青100色」はそんな彼女の気持ちを代弁するような楽曲にもなっています。

―― ちなみに伊藤さんはどのような青春を過ごされたのですか?

古見さんのように夏休みにクラスのみんなでプールに行くようなハードルの高いことはしてないんですけど(笑)、学校帰りに友達とファストフード店でポテトのLサイズだけを頼んでお喋りしたり、ノートの貸し借りをして勉強したり。ただそれだけで楽しくて、今思うと青春だったなと思いますね。

―― その頃は声優のお仕事も始められた時期ですよね。学生生活とお仕事を両立するのは大変だったのでは?

でも全然普通の高校生活だったと思います。とくに芸能系の高校というわけでもなく、通学も自転車で。ただ、時間の使い方はその頃に学んだなと思います。学校でのテストや提出物がある中で、歌詞やダンスを覚えたり、アフレコの確認をしたりと同時進行でこなさなければならないことも多かったので、電車の中で勉強をしたり、学校の合間で音のチェックをしたり。今の私よりも時間の配分がうまくできていたなと(笑)。

―― 逆に今の状態で高校生に戻れるとしたら、どんなことをやってみたいですか?

それこそ「コミュ症」にならず、いろんな子と友達になれたのかな(笑)。お仕事を通じてお話しする機会が増えたことで、初対面の方ともあまり緊張することなくお喋りができるようになったので、その心の余裕を持ったまま高校生に戻れたらいいなって思います。



「青」は“昔からずっと一緒に過ごしてきた色”


―― MVは背景で回る青い風車や上から差し込む光芒の美しさが印象的な映像となっていますね。

今回のMVはスタジオにセットを組んで撮影したのですが、「青100色」にちなんで、風車100個と、すべて違う空や海の写真100枚を美術さんが手作りでオブジェにしてくださって、スタッフさんのこだわりを感じました。

2ndシングル「Shocking Blue」のMVでも「青」を基調にした映像を作ったのですが、「今回はまた違った青を見せたいね」と監督ともお話しをしていたので、そのシチュエーションの変化もお楽しみいただければと思います。



―― これまでの楽曲やイメージカラー的な意味合いでも「青」は伊藤さんにとってとくに馴染み深い色なのでは?

そうですね。私が声優業界に入って所属したユニットでのイメージカラーが水色だったこともあり、一人でイベントに出演する際にもファンのみなさんからその色で応援していただく機会も多くて。だから私にとって「青」は“昔からずっと一緒に過ごしてきた色”という印象なんです。

―― 色の持つイメージとして「青」から連想されるものには下記のようなものがありますが、ご自身にもよくあてはまる事柄はありますか?

<信頼、誠実、開放感、知性、デリケート、安息、公平、寂しさ、清潔、男性的、忠実、悲しみ、不安、平和、眠り、夢、憂鬱、落ち着きetc……>

この中でいうと「平和」が好きなのであてはまると思います。あと「男性的」というところでは戦隊ヒーローが好きで、とくにクールなブルーに惹かれます。

―― リーダーのレッドではなく、ブルーがお好きなんですね。

でも私の場合は子どもたちのように「ブルーになりたい!」という憧れではなく、ヒーローに守られたい欲の方で応援しているので、ちょっと特殊かもしれないです(笑)。

―― なるほど(笑)。あとは出演されているラジオ内の企画でイジられている「憂鬱」のような要素もあったり?

そうかもしれないです! もっというと……「虚無」(笑)。

―― (笑)。 「虚無」は字面だけ見るとネガティブなイメージを持ちがちですが、実は非常に共感性の高いワードなのかなとも思いますよね。

私も「虚無」に対してネガティブなイメージは全然ないんです。共感してくれる人も多いのではないかと思っています(笑)。

―― あとは『古見さんは、コミュ症です。』にちなんだところで、ご自身の性分として「◯◯症だなあ」と思うことは何かありますか?

私は「自分のために頑張れない症」なんです。たとえば「愛犬のピノのために!」とか「ファンのみなさんのために!」とか、そうした目的が見えていないと頑張れない性分で。

あと周りのスタッフさんからは古見さんと同じく「コミュ症」と思われているみたいです(笑)。人と仲良くなるためには一歩踏み込まないといけないことはわかっているんですけど、「相手に断られたらどうしよう……」と遠慮しがちになる場面はいまだにあって。性格は明るい方だと思うんですけど、そういう性分があるから友達は増えない「明るいコミュ症」です(笑)。

―― 裏を返せば、相手のことを第一に考えているからこその性分というか(笑)。愛犬のピノちゃんはPyxisチャンネル(豊田萌絵さんとのYouTube)にも登場していましたよね。

YouTubeに出した時のピノは毛が伸びきったモジャモジャの状態だったんですよ。それでもみんな「可愛い!」って言ってくれたんですけど、トリミング後はもっと可愛いんです!(笑)

彼女がお家に来てくれてから本当に毎日が楽しくて、よく走り回る子なので、お散歩に行くと自分もいい運動になったり。とにかく癒しを与えてくれる存在なので、もしも今後の新曲で「ピノのことを思いながら歌ってください」と言われたら、愛おしさがあふれてニヤニヤが止まらないと思います(笑)。

30歳になっても「変わらないね」って言われたい


―― カップリング曲「La-Pa-Pa Cream Puff」はどのような一曲となっていますか?

この曲のコンセプトを考えていた時には4月のライブがすでに決まっていたので、コールアンドレスポンスができない今のご時世でも「みんなが手拍子だけでも楽しめるようなノリのいい楽曲にしたい」と思っていたんです。内容も「あまりガツガツしたものではなく、これまで私が出してきた楽曲の雰囲気を踏襲したい」という要望を作詞のミズノゲンキさんと作曲の睦月周平さんにオーダーしたら、また素晴らしい楽曲に仕上げてくださって。

歌っているだけで女子力が高まるような可愛いフレーズがいっぱい並んでいるのですが、「懐かしく思うのは始まりのレシピ」という歌詞がこれまでにご提供いただいた「七色Cookie」ともリンクするような楽曲になっていて、歌っている私自身懐かしさを覚えるとともに、初期から関わりのあるミズノさんだからこそのこだわりを感じました。


―― アーティストデビュー時からの関わりは大きいですよね。5年という月日は短くも感じるかと思いますが、伊藤さんの中でこの先「30歳までの伊藤美来像」として何か思い描いていることはありますか?

贅沢をいえば、“変わらずにいること”ですかね。私は“今”がとても幸せなんです。たくさんお仕事をさせていただいたり、役者としてのお芝居やアーティスト活動でも自分の意見を出せるようになったり。そうしたこれまでに得てきたものを少しずつブラッシュアップしていきながら、“今”を続けていけたらいいなって思うんです。

―― 変わらないことが一番難しいですからね。

とても難しいことですよね。30歳になっても「変わらないね」って言われたいですし、その中でちょっとでも余裕を持てていたらいいなと思っています。

―― そして直近の大きなイベントとして、4月9日(大阪)・4月16日(東京)のライブツアー「What a Sauce!」が控えています。

「What a Sauce!」というコンセプト的にも、みんなでごはんを食べながら見るショーのような、和やかな雰囲気にできたらいいなと思っています。また、今回のライブツアーは「青100色」や「パスタ」を新たに加えたものとなるので、その2曲がどういったパフォーマンスになるのかにもご注目ください!


―― 2022年最初のライブ、楽しみですね。最後にファンのみなさまへメッセージをお願いします。

聴いているだけでみなさんの中にある爽やかな青春の思い出が呼び起こされるような、10thシングルにぴったりな2曲が入った1枚になりました。アニメ『古見さんは、コミュ症です。』とあわせ、ぜひお楽しみください!



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・発送先は日本国内のみとなります。
・個人情報の利用目的外での利用は行いません。
・第三者への転売・譲渡は禁止しております。

伊藤美来「青100色」収録内容




■CD
01. 青100色[作詞:川本真琴、日吉円子 / 作曲:川本真琴 / 編曲:水口浩次]
02. La-Pa-Pa Cream Puff[作詞:ミズノゲンキ / 作編曲:睦月周平]
03. 青100色(off vocal ver.)
04. La-Pa-Pa Cream Puff(off vocal ver.)

■限定盤付属のDVD
・「青100色」ミュージックビデオ、メイキング映像

《吉野庫之介》

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