「鋼の錬金術師」との共通点とは!? Netflixオリジナルアニメ「エデン」入江泰浩監督が明かす

Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』が、2021年5月27日より全世界独占配信をスタートする。25分×4話の本作は、映画としてもアニメシリーズとしても楽しめる、全く新しいアニメーション。2体のロボットに愛され育てられたサラが世界に隠された謎に立ち向かう、入江泰浩監督と世界のクリエイター陣が手がけた感動のSFファンタジーだ。
このたび入江監督が、過去に手がけ今なお海外でも高い評価を受け続ける『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』と最新作『エデン』に通ずる“家族への愛”、そして人がフィクションの物語に魅了される秘密を明かしてくれた。

『エデン』キーアート
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』といえば、幼き日に亡くなった母を思うあまり、死んだ人間を蘇らせるという錬金術最大の禁忌を冒したエルリック兄弟を主人公とするダークファンタジー。錬成の失敗により体を失った兄のエドワードと弟のアルフォンスによる、家族と失った全てを取り戻すための壮大な旅が描かれた。
エルリック兄弟の母への想いはもちろん、時には反発しながらもお互いを想いながら力を合わせて壁を乗り越えていく兄弟愛にも視聴者は魅了され、放送終了から10年以上が経った現在でも高い人気を誇っている。

入江監督は『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』と最新作『エデン』で描かれる“家族への愛”について、その共通点を「大切なもの、あるのが当たり前の存在、そういった関係はエルリック兄弟にも通じると思います」と語る。
『エデン』では、人間が悪とされるロボットだけの自然豊かな世界＜エデン＞で、農業用ロボットのE92とA37が偶然発見してしまった人間の赤ちゃんサラを守りながら育て始める。順調に成長するサラと、愛する感情など持ち合わせていなかったはずのロボットは、本当の親子にして家族であるかのように、お互いを大切に想い合うようになる。
入江監督は「（エルリック兄弟とは違い）サラとE92＆A37は親子である点で、異なった物語が生まれるとも考えます」とも説明。「大切、だけれども異なる存在。描かれる彼かの関係から、現実世界での何かを感じ取ってもらえればと思います」と続ける。

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この言葉にもあるが、あくまでもSFやファンタジーでありながら、なぜ現実世界に生きる私たちの琴線に触れる物語が生まれるのだろうか。
長年にわたり様々なSF、ファンタジー作品に携わってきた入江監督は、これについて「未知なるものへの興味は今も昔も変わらずあると感じます。それは同時に近しい者への興味と表裏一体であるとも。また、未知なるものへの不安は、近しい者とのコミュニケーション時に生じる不安と同じ感触があると」と分析。「多くの人がフィクションに心動かされるのは、そういった自身の体験・琴線に触れるからではないかと考えます」と指摘する。

『エデン』では、「人間の居ないロボットだけの未来の世界“エデン”」、「人間とロボットが育む家族愛」、「“エデン”に隠された巨大な謎」といった、魅力的な設定も注目のポイントとなる。それらを「現実を写す鏡」として入江監督が仕掛ける、意外なストーリー展開やエモーショナルなドラマは、全世界の人々の心を打ってくれることだろう。

Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』は、5月27日よりNetflixにて全世界独占配信される。

Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』
【スタッフ】
監督：入江泰浩（「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」）
キャラクターデザイン：川元利浩（「カウボーイビバップ」）
脚本：うえのきみこ（「王室教師ハイネ」「クレヨンしんちゃんオラの引越し物語サボテン大襲撃」）
コンセプトデザイン：クリストフ・フェレラ（「ひるね姫～知らないワタシの物語～」クリーチャーデザイン）
アートディレクター：クローバー・シェ（「上海バットマン」）
音楽：ケビン・ペンキン（「メイドインアビス」「盾の勇者の成り上がり」）
プロデューサー：ジャスティン・リーチ（「イノセンス」）
アニメーション制作：Qubic Pictures, CGCG
【キャスト】
サラ：高野麻里佳
E92：伊藤健太郎
A37：氷上恭子
S566：新垣樽助
ゼロ：山寺宏一
チューリヒ：桑原由気
ジュネーブ：甲斐田裕子