前回は、2020年最後のインタビューということで、昨年起こった出来事で一番印象に残っていることや、2021年に向けての抱負などを伺いました。
第10回となる今回も、寿さんが撮った写真とともに先月のイギリス生活を振り返ります。セカンドロックダウンが明けたにも関わらず、すぐにティア4(※警戒レベルが最も高い数字)、そしてロックダウンに入ってしまったイギリス。
そんな中で過ごしたクリスマスの思い出を伺ったほか、日本の年末といえば『紅白歌合戦』ということで、寿さんに影響を与えたアーティストや、このイギリス生活を支えている楽曲についてなど、たっぷりと話をお聞きしました。
[取材・文=米田果織]
■コロナ変異株、サードロックダウン…イギリスの現状はいかに
――今年もよろしくお願いいたします!
寿:よろしくお願いします!
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――前回は、ちょうどセカンドロックダウンが明けた日にインタビューをさせていただきました。その後、イギリスではすぐにサードロックダウンに入るなど、怒涛の日々だったとは思いますが、どんな12月を過ごされましたか?
寿:12月上旬にセカンドロックダウンが明けて、そこから2週間ほど自由に動ける日がありました。と言っても、ショッピングに行ったり、カフェでイートアウトしたりするくらいなのですが、その後、急にティア4に移ると発表されました。
それまでは、政府からは「クリスマスは3世帯まで一緒に祝っても大丈夫」という規定がされていたのですが、それも全てキャンセルになったんです。
12月20日になったタイミングですぐ施行となったため、前日の19日は帰省ラッシュでどこも大変だったようです。
そして、今年に入りサードロックダウンが実施されました。
――イギリスも日本も、波乱の年明けとなりました。イギリスではコロナ変異株が発生するなど、日本より窮屈な生活となっていると思います。現在のイギリスの様子、生活スタイルを教えてください。
寿:変異株のことは、日本でも大きくニュースとして扱われているようですね。色んな人から心配の連絡が届きました。
すっごく残念なのは、クリスマス前に「今年のうちに舞台を1本見よう!」と思い『クリスマス・キャロル』のチケットを予約していたのですが、キャンセルになってしまったこと。連日ニュースで医療崩壊が取り上げられてるため、仕方ないのですがやはり残念で……。これから情勢が良くなるよう祈るしかないなと思いながら日々を過ごしていました。
――学校はすでにスタートしているとブログに書いてありましたね。やはり、授業はオンラインでしょうか?
寿:そうです。今回のサードロックダウンは明ける時期も発表されておらず、それまではオンライン授業になると思います。
イギリスは3月から4月にかけてイースターがあって、イギリス人にとってはクリスマスと同じくらい大切な時期なので、そこまでには少し規制は緩まっていると良いなと思っています。
――では、そんな12月をお写真と共に振り返っていきましょう。
■ロックダウン明けを満喫♪ パスタにトリュフトッピングの贅沢も
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――これは、そのセカンドロックダウンが明けていた時期に行ったお店のお写真でしょうか?
寿:そうです。行きつけのカフェを探してみようと思って、“行ったことのないカフェに行ってみよう期間”を勝手に設けていました(笑)。
――改めてこうやってカフェ店内のお写真を見せてもらうと「外国のカフェはオシャレだな~」と感じます。ここは、何が気になって入ったお店なのでしょうか?
寿:いつもお店はInstagramやGoogle マップで探したりしています。Google マップでは、カフェのマークのあるところをとりあえずタップして、気になるところは全てブックマークしているんです。
このお店も「いつか行きたいな」とチェックしていて、今回やっと行けました。お店の雰囲気もすごくステキ。ここで食べたものは、次の写真です。
――このパンとスープのお写真ですね。コーヒーの写真にある紙に書かれているのが、メニューの説明でしょうか?
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寿:最初はコーヒーのみ扱っているカフェだと思っていたのですが、ランチメニューもあったので、スープセットを頼みました。スープの名前を聞いても何が入っているのかわからなかったので、店員さんが丁寧に紙に書いてくれたんです。最初に聞いた時は「Apple Soup」と言われて、「え!? りんご!?」と驚きました。酢豚にパイナップルとか、しょっぱいものにフルーツが入っている料理は苦手なんです。「どうしよう!」と思ったのですが、ついつい流されて頼んでしまいました(笑)。
――ズバリ、お味は?
寿:予想外にめちゃめちゃ美味しかったです! まず、パンも美味しくてペロっと食べてしまいました。
――一番気になっていたであろう、コーヒーはいかがでしたか?
寿:私は基本的にお店でフラットホワイトしか頼まないのですが、イギリスで今まで飲んだ中では3本の指に入るくらい美味しかったです! また行こうと思います。
――続いてのお写真は、パスタですね。“麺好き”で有名な寿さんなので、何かこだわりがあって選んだお店なのでは?
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寿:これもInstagramで見つけたお店で、ずっと行きたかったんです。友達からも「美味しいよ」と聞いていました。
いざ行って食べてみたところ、やはり美味しかったです。カルボナーラに見えますけど、ちょっと違うんですよね。チーズがかかっていることでクリームパスタのように見えていますが、そうではなく見た目に反してさっぱりしたパスタでした。
――上にトリュフがかかっていて、すごく豪華なパスタですね。
寿:留学当初の目的だった「観劇」に行けていないぶん、お金をかけるところが“食”しかなくて。Instagramでこのお店のメニューを見ている時、このトリュフがかかったパスタを見て「どれだけお金がかかってもいいから、このパスタを食べる!」と決めていました。
■「どこにいても繋がっているよ」新曲を通じてファンに伝えたかったこと
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――加工アプリを使って撮った寿さんのお写真ですね! スフィアポーズがとってもかわいい!
寿:2020年は、“離れていてもスフィアでできること”を色々考えて、その結果として色々やらせていただきました。
そして、2月15日(月)のスフィアの結成記念日には、初のデジタルシングル「スクランブルデイズ」のリリースが決まりました~!
その中で「スフィアと私」というテーマで、“私の最高のスフィアポーズ”の動画または写真をファンの皆さんに募集したのですが、私もその時に色々と写真を撮っていたんです。
これはその中で使わなかった1枚です。最近の写真アプリは本当にすごいですね。「一生遊べる!」と思いました(笑)。
――YouTubeチャンネル「スフィアの4 colors LABO」もあって、昨年はスフィアの色々な表情を見られた気がします。「エモジト!」の回は、すごく貴重でした(笑)。
寿:確かに!(笑) 私も、今まで見たことのなかった3人の表情を見られました。
――新曲「スクランブルデイズ」の話も聞かせてください。楽曲はもちろん、リリックビデオも印象的な1曲だと感じたのですが、どういった思いで制作されたのでしょうか?
寿:今このような状況になる前から「スフィア4人がそれぞれの場所にいても、新曲を出せたら良いよね」と話してはいたんです。でも、スフィアは今までデジタルリリースをしたことがなく、いつものようにCDをリリースする順序や型にはめていっても面白くないよねと。
そんな中でも、オンラインを通じて色々試行錯誤を繰り返して、「この形ならできるんじゃない?」と何度も話し合って出来上がったのが、この「スクランブルデイズ」になります。
――「たとえ見えなくても そばにいるから」という歌詞が、すごく心強く感じました。
寿:私たちが一番伝えたかった「どこにいても繋がっているよ」ということをしっかり織り込んだ曲に仕上がりました。ただ、そこに至るまでの過程でかなり議論しました。
ハッピーでポジティブなものだけで作り上げることもできるし、逆に辛かったことを共有することで繋がることもあると思うんです。結果的に伝えたいことは一緒なんだけど、そこまでのルートがみんな違う。
どこを切り取るかを、スフィアのメンバーやスタッフさんたちと何度も話し合いました。結果、すごくたくさんのものを詰め込んだ濃い1曲になった気がします。
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