「AKIRA」金田役・岩田光央もゲスト出演 「ABEMAPrime」が“声優のリアル”に迫る | アニメ!アニメ!

「AKIRA」金田役・岩田光央もゲスト出演 「ABEMAPrime」が“声優のリアル”に迫る

「ABEMA(アベマ)」のニュース番組「ABEMAPrime」では、2020年7月9日の放送回にて“声優”に着目。『AKIRA』の金田正太郎役などで知られる岩田光央らをゲストに迎え、MCのお笑いコンビ・EXITとともに「声優のリアル」について議論した。

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「ABEMAPrime」(C)テレビ朝日(C)AbemaTV,Inc.
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「ABEMA(アベマ)」のニュース番組「ABEMAPrime」では2020年7月9日の放送回にて、子どものなりたい職業ランキング上位の常連で人気職業とされながらも、9割近くの人が食べていけないといわれる狭き門の“声優”に着目。
『AKIRA』の金田正太郎役などで知られる岩田光央らをゲストに迎え、MCのお笑いコンビ・EXITとともに「声優のリアル」について議論した。

EXITの兼近大樹は、苦しい現実に見舞われながらも「夢」や「やりがい」のために下積み生活を送り、年齢や容姿などの壁にぶち当たりその道を諦める声優志望者の姿に「声優業界が飽和状態になっているというのは『芸人と一緒だな』と思って、すげぇ芸人に置き換えて見ちゃいました」とコメント。

声優に必要とされる“付加価値”について「芸人なんて特に“ただ面白いだけの人”なんて無限にいて。勉強できる教材がめちゃくちゃある中で、芸人の面白さの実力値なんて同じぐらいなんですよ。じゃあ、その中で何を求められるか?って言うと、『身体を使って何か特殊な技術ができます』『スポーツができます』『料理が出来ます』というような、色んな付加価値。なので、声優業界とお笑い界はすげぇ似てきたなと思います」と語る。


ニュース番組「ABEMAPrime」
また、アニメ声優が出演するネットラジオ局「音泉(おんせん)」の創業者で、声優業界に精通するやまけんは、声優界を目指す人がいる一方で業界自体が“飽和状態”にあることについて「他の芸能人さんと比べて特別辛い職業な訳じゃなくて、単純にやっぱり“目指したい”と思う華やかな世界になったことは間違いない」と分析。

声優を取り巻く現状について、兼近の意見に同調しながら「声優だから難しいという訳ではない。すごくイージーに言うと、日本語がちゃんと喋れれば目指せるじゃないですか。楽器が弾けなくたって、顔が悪くたって“声を出せばいい”ので。そうするとハードル低く見えちゃうんですよね。だからみんながやってみたくなる。芸人さんと似てると思います。面白いか面白くないかって“答え”がないじゃないですか。声優さんの上手いか下手かもあまり答えがなくて、目指しやすいから目指す人が増えてる。だから難しくなってるんじゃなくて、そんなに“甘いものじゃない”のがスタンダードにある」との持論を明かした。

そして、アニメ映画『AKIRA』で主人公・金田正太郎役を務めた岩田は「声優というのは、いわゆる職種で言うと“個人事業主”。そして、“技術職”でもあり、いわゆるスペシャリストだと思うんですね。どちらかと言うと職人に近いので、広い意味で技術に特化した人が活躍できる場。イメージ的に『なりやすそうだな』と勘違いされやすい場なのかと思います」との見解を述べる。

その一方で、声優の仕事として「外国映画・ドラマの吹き替え」や「ラジオパーソナリティ」、「テレビ番組・ CM ナレーション」などが紹介された際には、容姿や年齢の制限によって声優になることを諦めたと話した志望者について「このように職業として声優には色んなジャンルの仕事がある。その中で挫折してしまった方は、“アニメ声優”の部分で『挫折してしまったのかな?』と思います」と言及した。


ニュース番組「ABEMAPrime」
このほか、“声優のアイドル化”が進む中で「見た目や一芸は必要か?」という論点に話が及ぶと、岩田はこれについて「それも一つの大きな武器。クセや声質の特徴は持って生まれた天分。それは野球選手でもサッカー選手でも絵描きでもデザイナーでも、いわゆる技術職と言われる方は元々センスみたいなものがあって。そこの上にある土俵にみなさんが集まってきて、その中でまた篩にかけられながら勝負して残っていくものだと思います」とトーク。

さらに「でも例えば金属の“金”って価値がありますけど、日本刀は絶対に作れないじゃないですか? そういうところで、同じ金属でも相応しい場所やモノがあるんじゃないかと思っています」とも話し、同じ声優の中でも様々なジャンルがあり、その中で自分に合ったジャンルを見つけることが重要であると主張する。

やまけんもこれを受けて、「最近アイドル活動みたいなことをする声優さんがすごく増えてる。さっきの方が目指してるのはそっちなんですよ。歌を歌いたいって本来の声優さんの仕事ではない。武道館に立ちたいとか踊りたい、アイドルになりたいというのに声優さんが含まれてきちゃってる」と指摘。

そのうえで「夢を諦めたって言ってるけど、なろうと思っている“声優”という単語が実は違っていて。演ずる人ではないものをやろうとしていて、それには年齢制限があったという話。でも演ずる事は何歳になったって出来ることなので、そこで食えるか食えないかはまたハードルが高いけど、『そこはまた別なんだよ』っていうね」と岩田の意見に頷いた。

報道リアリティーショー「ABEMAPrime」は、「ABEMA(アベマ)」内「ABEMANEWS チャンネル」にて平日夜21時より毎日生放送中。
2020年7月9日の放送回の様子は、現在も「ABEMA ビデオ」で配信中だ。

「ABEMAPrime」
(C)テレビ朝日
(C)AbemaTV,Inc.

《仲瀬 コウタロウ》

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