島崎信長が解放した力とは?「斉木楠雄のΨ難」“修業の場”だったアフレコ現場明かす【インタビュー】 3ページ目 | アニメ!アニメ!

島崎信長が解放した力とは?「斉木楠雄のΨ難」“修業の場”だったアフレコ現場明かす【インタビュー】

2019年12月30日、アニメ『斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編』がNetflixにて配信スタート。今回、海藤瞬役を務める島崎信長にインタビューし、『Ψ始動編』への思いや注目エピソードをうかがった。

インタビュー 声優
注目記事
島崎信長が解放した力とは?「斉木楠雄のΨ難」“修業の場”だったアフレコ現場明かす【インタビュー】
島崎信長が解放した力とは?「斉木楠雄のΨ難」“修業の場”だったアフレコ現場明かす【インタビュー】 全 13 枚 拡大写真

■ダークリユニオンは青二プロダクション?


――アフレコのお話で、『斉木』は修行の場だとおっしゃっていました。海藤のキャラにちなんで伺いたいのですが、そんな修行を経て“解放”された力はありますか?

島崎:名言を借りる形になってしまいますが「考えるな、感じろ」というフィーリングが解放されたように思います。
『斉木』のアフレコ現場は本当に勢いなんです。「ここで区切ろう」とか「こういう節で言おう」と頭で考えてしまうと間に合わないんです。

――そこまでハイレベルなんですね。

島崎:アフレコ時のVTRには、喋るタイミングでマークが出るんですが、あれも「このタイミングでマークが出るな」と考えていたら遅れてしまう。だから頭で考えるのではなく、“感じたら出る”ということをしないといけないんです。

――「考えるな、感じろ」だと。

島崎:4~5人でわちゃわちゃしているシーンは、スタッフさんも僕らも「なんでかわからないけど、尺に収まったな」と思うことがよくあります。それくらい感覚的なんです。

いろいろなことを感じとらなければいけないぶん、感性は研ぎ澄まされたと思います。あと、バッ!とやる「勢い」と「度胸」も解放されました。
アフレコでは、「ここまではギリギリ許されるぞ」というラインがなんとなくあるんですが、それも広げることができましたね。「ギリギリセウト!」みたいなところを出せるようになりました(笑)。

――では最後にもうひとつ海藤に引っ掛けて、島崎さんにとってのダークリユニオン的存在も聞いてみたいです。仕事でもプライベートでも構いません、島崎さんのなかで大きな存在というか……引っかかるものというか。

島崎:難しいですが……組織という意味では青二プロダクションは僕にとってのダークリユニオンかもしれないです。

『斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編』海藤瞬役・島崎信長
――島崎さんの所属事務所が。

島崎:はい。とにかく構成員が強いですからね! だって、何回も世界を救ったり滅ぼしたりしている人たちが何人もいるんですよ? 同じ人が滅ぼしたり救ったりしているパターンだってありますから。

――確かに! いろんな世界で超人的なことをしていますね。

島崎:それに現実世界では超有名で海外にも知られている。意識しなくてもTVから声を聴いていることもあります。それだけ強大な力があるんだから、きっと世界を統べられますよね!
自分はそこに所属していて、海藤は1回抜けて追われている身という違いはありますけど、「自分が常に意識している組織」「自分に影響を与える組織」といえば事務所なのかなと思います。

あとは、それぞれの作品がダークリユニオンかもしれないです。どの作品も、確かな座組で面白いものを作っていますからね。大きな影響を与えるという意味でも意識すべき組織です。

『斉木楠雄のΨ難 Ψ始動編』海藤瞬役・島崎信長

◆◆◆

最後に、「『Ψ始動編』も終わり、またロスになってしまいましたか?」と聞くと、顔の前で手を組み、「失われたものは戻ってこない……。だが再び刻の歯車が回り始めることを俺は信じている……」と、海藤節で再会を願った。『斉木楠雄のΨ難』シリーズは彼にとって特別な作品になっていた。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松本まゆげ》

特集

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]