■後輩・うらまるが抱いた先輩・五木あきらの初印象は「やべえ奴きたな!」
――コンビで活動することも多くなったお二人の出会い、最初の印象を教えてください。
うらまる:私があきらさんに初めて出会ったのは、「闘会議2018」のフライヤー配布イベントで、現場に行く前に喫茶店で待ち合わせをしたんです。
そこでお会いしたら、もうオーラがすごくて! コートがモフモフしているし、サングラスもかけていて、もう大物女優みたいで「ええぇ!?」と驚愕でした。
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――よほど鮮烈だったんですね。
うらまる:初めましてだったので、「やべえ奴来たな!」みたいな(笑)。
五木あきら:やべぇ奴(笑)。
うらまる:もちろん、あきらさんのことはTwitterなどで写真を見てはいたんですけど、やっぱり本物はオーラがすごかったですよ。
最初の印象は「怖い人」で、決して粗相があってはいけないと身構えましたね。でも実際に話してみたらめちゃめちゃ優しかったです。すごく話しかけてくれるし。
私は初対面で自分から話しかけるのがなかなかできないんですけど、話かけてもらえたら、だんだん心を開いていくタイプなんです。あきらさんが最初からたくさん話しかけてくれたので、割とすぐに心を開くことができました。
五木あきら:本当? 最初に会った時から話せば普通に喋ってくれるから、心を開いた瞬間が分からない。
うらまる:そりゃあ無視はやばいでしょ(笑)、先輩ですから。でも「あきまるちゃんねる」始めてからだいぶオープンになったかなと。初対面の印象とは全然違いますね。完全にあれは見た目のせいだったと思います(笑)。
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――改めてうらまるさんから見て五木あきらさんはどんな先輩ですか?
うらまる:もちろん、大リスペクトですよ。事務所に入ったのも立ち上げメンバー3人の次が私でしたし、メンバーの中でも、あきらさんと一番一緒にお仕事させてもらっています。いつもすごく優しくしてもらっているし、ちゃんとダメなところは怒ってくれるし本当に素敵な先輩です。
――どんなことで怒られたんですか?
五木あきら:スマートフォンカードゲーム『Shadowverse』のイベントに一緒に出演した時ですね。初めてうらまるに注意しました。
公式キャラクターのコスプレをしているので、ファンの方に見える所では、うらまるとして振舞っちゃダメだよと。
うらまる:キャラになりきらなきゃいけないのに、私が完全に素を出しちゃったことがあって……完全に私が悪いです。
五木あきら:もちろん、うらまるとしてはファンサービスをしただけなんです。それ自体は悪いことじゃないんですけど、会場には他にもたくさんの公式コスプレイヤーの方がいるから、和を乱しちゃいけない。
うらまるはルナというキャラだったんですけど、「ルナちゃんはやってくれたのに!」と思われないように、「公式コスプレイヤーとしての行動を取ろうね」と伝えたんです。
だけど、すごく言い辛かった。例えば学校で先生に注意されると、それが正論でも「うるせえな」と思うこともありますよね。私も嫌われないかと不安でしたし、先輩として注意しなきゃいけないと分かってはいても勇気が必要でした。
でも、うらまるは嫌な顔ひとつせず、「そうでした! すいません、分かりました」と言ってくれたので、なんて素直な子なんだなって。株があがった瞬間でもありました。
うらまる:お手を煩わせてしまって申し訳ない。私も注意してくれたことで、あきらさんの株が上がりました。
私も自分が先輩だったらすごく言い辛いと思うんですよ。それを私のためを思って言ってくれているのがすごく嬉しかったので、いい先輩だと思いました。
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――五木あきらさんも12カンパニーがスタートし、後輩の見本となる先輩の立場になったことで意識が変わった部分も大きいですか?
五木あきら:めちゃくちゃ大きいですね。今までは一人でずっとやっていたし、むしろ逆に年上のコスプレイヤーの友達に可愛がってもらう側でした。
正直、先輩という立場は苦手です。でも事務所では、私は中学生からコスプレしているので、年齢的には年上の子でも、キャリアとしては私が先輩になることが多い。さらに創設メンバーなので一所属コスプレイヤーでもない。
所属している皆をキラキラさせてあげなきゃいけないし、皆がどうやったらもっと活動しやすくなるのかを考えないといけない立場です。
後輩に嫌われるのはやっぱり怖いです。それでもコスプレ歴が長い自分だからこそ分かることは、しっかりと伝えていきたいなと思います。
■『Super Lazys』の見どころは、難易度が高い早口言葉
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――これまでも色んなお仕事にチャレンジしているおふたりですが、声優初挑戦はいかがでしたか?
うらまる:私は元々声優志望だったんですよ。声優養成所に通ったりオーディションを受けたりしていたので、オファーを頂いた時はすごく嬉しかったですね。ずっとやってみたかったから。
五木あきら:私も小中学生の時からアニメが大好きだったので、声優になりたい気持ちもありました。でも、家族にはすごく反対されたので、声優を目指すために具体的に何かをやることはなかったです。とはいえ、いちアニメファンとして、アニメに関わりたい気持ちはあったので、今回すごく嬉しかったです。
ただ今回は、早口言葉がメインなので、バリバリの声優というよりはキャラクターの声を担当しているだけの感覚ではいますね。
――五木あきらさんはスーパーネコ・スーパーカエル役、うらまるさんはスーパーブタ役を担当しています。キャラのネーミングもすごいんですけど、ビジュアルを見ると全員目が死んでいるのが印象的でした。
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『Super Lazys』(C)SuperLazys【画像クリックでフォトギャラリーへ】
うらまる:そうなんですよ。全員目が死んでいる!
五木あきら:でも、グダグダしていて引き籠もりっぽいところは若干似ているかな?
うらまる:それは私にも言えるので、めちゃめちゃ共感しました。
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――お2人が演じた上で『Super Lazys』のここを見て欲しい部分はどこですか?
五木あきら:早口言葉をめちゃくちゃ繰り返しているんですけど、キャラクターデザインやそもそもの背景設定がゆるいところです。言っていること全部グダグダなのも、返って親しみやすいのかなとも感じますね。
うらまる:。私が歌っている回ですかね。歌詞がほぼブタなので、私はブタしか言ってないんですけど、曲のメロディがすごくいいんです。そのギャップが面白いし、中毒性があります。
――それだけブタが続く中で、どんな心境で歌ったんですか?
うらまる:いやもう、自分が何をやっているのか分からなくなってきます! ただ、同じ「ブタ」でもそれぞれ感情を込めつつ、曲のテンションに合わせてしっとりした感じで歌いました。歌詞はブタなんですけど(笑)。
五木あきら:こんな感じなので、キャラを演じる余裕はございませんでした(笑)。
うらまる:キャラ演じるというよりは、曲のテンションに合わせて楽しくやるという感じでしたね。
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――早口言葉も種類多いですし、異常に難易度が高い。噛まないように言えましたか?
五木あきら&うらまる:無理でした。
――挫折しそうにならなかったんですか?
五木あきら:何度もなりました。私は滑舌が元々悪いのでファンの間では「早口言葉が言えない」ことで知られているし、鼻声っぽい声をしているから風邪ひいてない時でも「鼻声だよね」と言われるので。
「これ、絶対無理だよ」とは思いながら頑張って練習しました……。「カエルぴょこぴょこ」ぐらいなら頑張れば言えるんですけど、「あぶりカルビ」リピートはちょっと厳しかったです。収録ではある程度まで頑張って言って、その後は音源に魔法をかけてもらいました(笑)。
――それでは、最後に『Super Lazys』の見どころをお願いします。
うらまる:キャラクターが面白可愛いところです。なんだか憎めない感じで、曲や早口言葉のメロディがすごく印象に残る。中毒性があるから私も何回も聞いちゃいました。皆さんにも曲とメロディを楽しんでもらいたいです。
五木あきら:この集団なんなんだ、みたいな謎な部分と、何とも言えない感じのゆるさにハマって欲しいです。演じる私たちも見守っていって欲しいなって思います(笑)。
これは今日の取材のために私たちが個人的に作ったTシャツなんですけど、皆さんが応援してくれたらグッズ展開とかめちゃくちゃしやすそうなキャラクターだなと思います。私もこのキャラのぬいぐるみ欲しいし。
うらまる:確かにぬいぐるみ欲しい!
五木あきら:だから皆さんに是非応援して頂きたいと思っています。
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