最も見られた“2019年春アニメ”は?【最終版】レグザ視聴データから性別・年齢別にランキング | アニメ!アニメ!

最も見られた“2019年春アニメ”は?【最終版】レグザ視聴データから性別・年齢別にランキング

振り返れば最終回の記憶が鮮やかに蘇ってくる2019年春アニメ。数々の人気作・話題作が放送されましたが、客観的に見てどの作品が「多くの人に見られた作品」だったのでしょう?

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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会 全 8 枚 拡大写真
振り返れば最終回の記憶が鮮やかに蘇ってくる2019年春アニメ。数々の人気作・話題作が放送されましたが、客観的に見てどの作品が「多くの人に見られた作品」だったのでしょう?

アニメ!アニメ!では、東芝製TV・REGZA(レグザ)の視聴データ約21万件を元に2019年春にスタートしたTVアニメの視聴動向を調査し、どの作品が多くの人に見られたのかを調べました。
前回の調査では【中間速報版】として6話が終了した時点でのデータを分析しました。

【関連記事】最も見られた“2019年春アニメ”は?(中間速報版)レグザ視聴データから性別・年齢別にランキング

今回は【最終版】ということで、全作品最終回が終わった時点での結果をベスト10形式でお知らせし、【中間速報版】からどのような変化があったのかをレポートします。
後日、さらにデータを詳細に分析した【最終版分析】も発表予定です。そちらも楽しみにお待ち下さい!

■調査方法
対象地域:東京都・神奈川県・埼玉県内に設置の受像機 21万1,755台
対象チャンネル:地デジ8チャンネル(NHK、NHK Eテレ、日テレ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、MX)
対象作品:38作品 ※14分以下の作品および長期シリーズは除く
対象期間:2019年4月1日~7月14日 (全作品最終回終了後)
カウント方法:番組放送時間の1/3以上をリアルタイムまたは録画にて視聴した時点でカウント


■[2019年春アニメ、見られた作品] 全体ベスト10


1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』→
2位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間3位)
3位 『ワンパンマン』(中間2位)↓
4位 『盾の勇者の成り上がり』→
5位 『鬼滅の刃』→
6位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』↑(中間9位)
7位 『MIX』→
8位 『賢者の孫』↓(中間6位)
9位 『どろろ』↓(中間8位)
10位 『フルーツバスケット』→


それでは【中間速報版】からの変化を見てみましょう。


■『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が躍進! そのワケは?


第1位に輝いたのは『進撃の巨人 Season 3 Part.2』。中間速報から首位を維持し続けました。

『進撃の巨人 Season 3 Part.2』
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

前回3位だった『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』は『ワンパンマン』と入れ替わり2位になっています。4位の『盾の勇者の成り上がり』と5位の『鬼滅の刃』の順位も【中間速報版】から変動なしです。

変化があったのは6位以降。『賢者の孫』『どろろ』が若干順位を下げ、入れ替わるように前回9位だった『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』が6位に躍り出ました。この躍進の要因は一体何でしょう?

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
(C)創通・サンライズ

前回の調査が行われた5月16日の時点で多くの作品が6~7話目まで放送されていたのに対し、放送開始が4月末と約1ヶ月遅かった『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』は3話目までしか放送されていませんでした。

「3話切り」「1話切り」という言葉が示す通り、アニメが視聴されるのは第1話が一番多く、回を追うごとに視聴数が減っていくのが一般的です。
ただし、原作が人気作だったりオリジナル作品で話題性の高い回があったりした場合などには、途中から残留率が100パーセント以上になる=視聴者が増える場合があります。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の残留率推移
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』は前者のパターンで、元々有名なシリーズ作品である『ガンダム』の最新作が放送中だ、ということで放送途中から興味を持って見る人が多かったものと思われます。

ちなみに1位の『進撃の巨人 Season 3 Part.2』も同じく回を重ねるごとに録画視聴する人が右肩上がりに増えています。

『進撃の巨人 Season 3 Part.2』の残留率推移 圧倒的な伸び率
以下、性別・年代別ランキングトップ5も【中間速報版】と比較しながらご紹介します。

■男性20歳~34歳 ベスト5


1位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間3位)
2位 『ワンパンマン』↓(中間1位)
3位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』↑(中間4位)
4位 『盾の勇者の成り上がり』↓(中間2位)
5位 『鬼滅の刃』→

■男性35歳~49歳 ベスト5


1位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間3位)
2位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』↑(中間4位)
3位 『ワンパンマン』↓(中間2位)
4位 『盾の勇者の成り上がり』↓(中間1位)
5位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』↑(中間圏外)

■男性50歳~ ベスト5


1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』→
2位 『ワンパンマン』→
3位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』↑(中間圏外)
4位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間圏外)
5位 『盾の勇者の成り上がり』↓(中間圏外)

■女性20歳~34歳 ベスト5


1位 『フルーツバスケット』→
2位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』↑(中間3位)
3位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間5位)
4位 『鬼滅の刃』↓(中間2位)
5位 『ワンパンマン』↓(中間4位)

■女性35歳~49歳 ベスト5


1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』→
2位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間3位)
3位 『ワンパンマン』↑(中間4位)
4位 『フルーツバスケット』↓(中間2位)
5位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』↑(中間圏外)

■女性50歳~ ベスト5


1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』→
2位 『MIX』→
3位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』↑(中間圏外)
4位 『フルーツバスケット』↑(中間圏外)
5位 『どろろ』→

■13歳~19歳男女 ベスト5


1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』→
2位 『ワンパンマン』→
3位 『鬼滅の刃』→
4位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』↑(中間圏外)
5位 『賢者の孫』『異世界かるてっと』(同着、共に中間圏外)

■総評:マンガ原作モノ強し! 全体的に堅調な結果に


どの年代でも総じて『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』『進撃の巨人 Season 3 Part.2』が順位を上げました。
逆に『盾の勇者の成り上がり』『ワンパンマン』『鬼滅の刃』は少しずつ順位を下げる結果となりました。

『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

ただし後者3作品『盾の勇者の成り上がり』『ワンパンマン』『鬼滅の刃』は視聴者を大きく減らしたわけではなく、むしろどの作品も高い水準をキープしています。

前者3作品『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』『進撃の巨人 Season 3 Part.2』はいずれも原作マンガが人気でシリーズとしての歴史が長い作品ばかりです。
そのため最初から視聴者が多かったことに加え、シリーズ最新作放送中ということを知ったシリーズファンや新規視聴者がさらに増えた結果、相対的に順位を上げることになったと考えられます。

なお、6月中旬にアニメ!アニメ!が行ったWEBアンケートでは、上記ランキングとは違った結果になっています。こちらも見てみましょう。

【関連記事】2019年春アニメで一番良かったアニメ作品は? 3位「文スト」2位「ぼっち生活」1位は…

1位 『鬼滅の刃』
2位 『ひとりぼっちの○○生活』
3位 『文豪ストレイドッグス(第3シーズン)』
4位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』
5位 『真夜中のオカルト公務員』
6位 『異世界かるてっと』
7位 『ワンパンマン(第2期)』
8位 『さらざんまい』
9位 『フルーツバスケット』
10位 『この音とまれ!』


こちらの結果では同じマンガ原作アニメでも『鬼滅の刃』『ひとりぼっちの○○生活』『真夜中のオカルト公務員』『この音とまれ!』などのシリーズものではない作品が上位を占めているのが印象的です。
コアなアニメファンのみなさんは、同じマンガ原作アニメでもより新規性のある作品を好む傾向があるようです。

『鬼滅の刃』
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

一方、アニメオリジナル作品は『さらざんまい』がランクインしているものの、WEBアンケートの中間結果では名前のあった『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』『RobiHachi』『キャロル&チューズデイ』などが姿を消しています。

【関連記事】2019年春アニメ、“いま”一番推せる作品は? 3位「文スト」、2位「鬼滅の刃」、1位は…

REGZAの視聴データとWEBアンケートの結果の両者に共通しているのは、トップ10作品のうち8作品がマンガ原作であるということです。
【中間速報版】でお伝えした通り、2019年春アニメ38作品のうちマンガ原作アニメが占める割合は6割弱にすぎません。それらの作品が上位を寡占していることを考えると、2019年春はマンガ原作モノが強い堅調なシーズンだったと総括できるでしょう。

一方、『盾の勇者の成り上がり』や『賢者の孫』に加え、10代ランキングで5位に差し込んだ『異世界かるてっと』などの「なろう」系作品も健闘を見せました。

『盾の勇者の成り上がり』
(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

夏クール以降、こういった作品やアニメオリジナル作品など、新規性の強い作品がランキングを賑わせてくれることに期待したいです。

以上、【最終版】のランキングをお届けしました。データを分析した【最終版分析】記事も後日公開予定です。こちらも楽しみにお待ちください!

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《いしじまえいわ》

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