松山ケンイチ(ガロ役)、早乙女太一(リオ役)、堺雅人(クレイ役)の主役3人に加え、ケンドーコバヤシ(ビニー役)、古田新太(デウス博士役)、佐倉綾音(アイナ役)、スタッフ陣からは脚本の中島かずき、監督の今石洋之が登壇。アフレコの様子や映画の見どころについてコメントした。
『プロメア』は、TVアニメ『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』でアニメ界を沸かせた今石監督と、〈劇団☆新感線〉の座付き作家として演劇界を牽引する中島のタッグによる、初の劇場版アニメ。
今石監督をはじめ、コヤマシゲトや澤野弘之をはじめとする日本のトップクリエイターとスタッフ陣が心血注いで作り上げた新しい映像表現と、〈劇団☆新感線〉に出演経験がある演技派俳優と、実力派声優陣によるキャスティングが見事にマッチした、新時代にふさわしいバトルエンタテインメント作品に仕上がっている。
およそ6年の制作期間を経て完成披露を迎えた今石監督は、第一声で完成の喜びを表現。映像を観て、今までみたことがない色づかいに驚いたという松山のコメントに「通常の3倍くらい手間をかけて、こだわった」と回答した。
「OPがめちゃめちゃすごかったです」という早乙女のコメントには、中島が「監督のおかげです。このテンポ感は、僕が想定している2倍の速さで行っている」と、映像の魅力を強調した。
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アフレコを振り返った早乙女と堺は、第一声から全力で挑んだという松山の熱さに感銘を受け、引っ張られたと絶賛。
すると松山が、「(早乙女)太一くんも色気があって、ちょっとムラムラする感じがある。堺さんの二面性にもムラムラする」と発言し、早乙女から「気持ち悪いな、言い方が(笑)」とツッコミを受ける場面も。
初めてTRIGGER作品に参加したという佐倉は、先に収録した松山、早乙女、堺の声を聞いて、本人の顔が思い浮かばないほどキャラクターとシンクロしていたと発言。
全力で挑まないと自分たちが喰われてしまうという緊張感が声優陣に走り、楽しく収録できたと明かした。
そんな中、渡された台本を見たら、自分の役のセリフが真っ白で驚いたというケンドーコバヤシ。
「収録後に、汗でパンツがびしょびしょになった」と告白すると、「ビニーの存在は重要」という今石監督と、「ビニーは今石さんに必要なキャラクターだ」という中島のフォローに、「うまくいっているといいな」と一言。
「松山くん、早乙女くん、堺くんの3人が出るなら出さなくちゃ」という中島のはからいで出演が決まった古田は、今石監督や中島と演技前にほとんど話さなかったと言い、「これやって、ハイという、水道屋みたいな感じでした」と、中島との30年来の付き合いの深さをみせた。
作品の見どころについて「うんざりするほどこだわっているけれども、すごく観やすい。映像と音楽、声の大洪水を、なにも考えずに観て欲しいです」とコメントした今石監督。
その言葉を受けた松山は、「今石さんが表現する“熱さ”は、まさに時代にマッチしている気がします。新しい熱血モノとして皆に届けられていると思いますので、友だちや知り合いに宣伝してもらって、公開を迎えられたらうれしいです」と締めくくった。