「バースデー・ワンダーランド」原恵一監督、“初のファンタジー作品”に込めた想いは? 舞台挨拶で語る | アニメ!アニメ!

「バースデー・ワンダーランド」原恵一監督、“初のファンタジー作品”に込めた想いは? 舞台挨拶で語る

4月26日、原恵一監督の最新アニメ映画『バースデー・ワンダーランド』が、公開を記念する初日舞台挨拶イベントを開催した。会場には松岡茉優、杏、麻生久美子、市村正親、原恵一監督が登壇。テーマソング、イメージソング/挿入歌を担当するmilet(ミレイ)も参加した。

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『バースデー・ワンダーランド』初日舞台挨拶イベント(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
『バースデー・ワンダーランド』初日舞台挨拶イベント(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 全 2 枚 拡大写真
4月26日、原恵一監督の最新アニメ映画『バースデー・ワンダーランド』が、公開を記念する初日舞台挨拶イベントを都内で開催した。
会場には主人公アカネ役の松岡茉優、アカネの叔母チィ役の杏、アカネの母ミドリ役の麻生久美子、大錬金術師ヒポクラテス役の市村正親、原恵一監督が登壇。テーマソング、イメージソング/挿入歌を担当するmilet(ミレイ)も参加した。

会場から温かい拍手に迎えられ登壇した松岡は、初めに「ゴールデンウィーク10連休の前日、ワクワクの中一足先にお越しいただきありがとうございます」と晴れやかな表情で挨拶。続いて、杏は本作を観終えた観客に「冒険からおかえりなさい」と語り掛ける。

麻生は「原監督の『カラフル』で初声優をやらせてもらって、そこから『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、そして今回と続けて出演させていただいた。生々しい声を監督は録ってくれ、いつもとても感動しています。今日初めてご覧になった方が羨ましい!」とトーク。
市村は「この作品に参加することが出来て嬉しい。何より美女と接することが出来て光栄です(笑)」と語り、原監督は「僕にとってファンタジー作品は初めて。自信のない部分もあったが、ストーリーと登場人物がしっかりと立っていればファンタジーも現実を描いた作品も変わらないんだと気付きました。好きな人たちだけを集めてとてもいい作品にすることが出来ました」と満足げに述べた。

『バースデー・ワンダーランド』がどのような映画かという質問には、松岡が「クライマックスの純度がものすごい。子どもの頃しか流したことがないタイプの純粋な涙を流しました」と感極まりながら答え、各シーンや背景の美しさについて聞かれた杏は「本当に色とりどりで、名前のついた色は全部この映画に出てきたんじゃないかな(笑)何度も観てみたくなるような映画です」と返す。

麻生は本作の見どころについて「個人的には、地下室から出てきたアカネが川を眺めているシーンが好きです」と語り、市村は「僕もゴールデンウィークは子どもとこの映画を観る予定なんですが、この映画を観て男の子がどんな反応をするか楽しみです」と期待を込めた。

また、本作が「アヌシー国際映画祭」のコンペティション部門に正式ノミネートされたことについては、原監督が「世界最大のアニメ映画祭であるアヌシー国際映画祭は3回目のノミネートで、行くたびに街をぶらぶらしたりお酒を飲みに行くことが多いので楽しみにしています」とコメント。
その心境について「ただ特別外国の人に見せたくて作ったわけではなく、まず何より日本の人に楽しんでもらいたいと思っていたので、世界に媚びないことがかえってよかったのかもしれない」と誇らしげに語った。

このほか、会場ではmiletが本作のイメージソング「Wonderland」を生披露し、原監督はそのパフォーマンスを「場内の空気が変わりました。思わずゾクゾクした」と回想。
最後に松岡が「この映画は一人一人が自由に物事を感じていい、一人一人の感性が自由でいいんだよっていう、自分のことも肯定してくれるような映画だと思いました。自分を大事にして一歩踏み出せるようなそんな映画です。大人の方こそぜひ映画館に行って勇気と元気をもらってほしいと思います」と感無量の面持ちで語り、イベントを締めくくった。

映画『バースデー・ワンダーランド』
(C)柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》

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