「消滅都市」新垣樽助&西村太佑、吹き替えでも活躍するふたりが向き合うアニメの世界【インタビュー】 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「消滅都市」新垣樽助&西村太佑、吹き替えでも活躍するふたりが向き合うアニメの世界【インタビュー】

2019年4月より放送スタートするTVアニメ『消滅都市』より、エイジ役の新垣樽助さんとギーク役の西村太佑さんにインタビュー。タクヤに大きく絡むキャラクターを演じているふたりは、自身のキャラクターをどう見ているのだろうか? ふたりが思う『消滅都市』とは?

インタビュー 声優
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西村太佑さん、新垣樽助さん
西村太佑さん、新垣樽助さん 全 9 枚 拡大写真

■イベントでギークファン増加中?


――『消滅都市』には、「だから、生きていく。」というコピーがあります。「悲しいことも乗り越えていく」という意味が込められているようですが、おふたりにはこれまでにあった一番悲しい出来事と、それを乗り越える方法を聞きたいです。リアルなお話でも、軽いお話でもどちらでもかまいません。

西村
僕、両親が他界しているんです。早くに亡くなってしまったのが母で、そのときはまだ声の仕事をそんなにできておらず生前に作品を観せてやりたかったなっていう思いが強かったですね。

その数年後に父親が他界したんですが、父には自分のやっている仕事を応援してもらえて、ビデオに録って見てくれていたので、作品に関われて、ひとつの作品を残しているのが恩返しできているのかなって思います。
映画やアニメを観るのが好きな両親だったので。

西村太佑さん
――西村さんがこのお仕事に就いたのも必然的ですね。

西村
実は母方が歌舞伎の家系だったんですが、その事実を知らぬうちから目指していましたね。20代の頃にはじめて知ったんですが、確かに両親の血が流れているんだなと思いました。
そういうこともあり、親に仕事の報告ができることが僕にとって乗り越えるものになっていますね。

新垣
この歳になるとどうしても悲しいことが人の死なので、僕もそういった話になりますが……実は「樽助」という名前は芸名で、祖父の名前なんです。
祖父は僕が生まれる前に亡くなっていたんですが、おばあちゃんは僕が声優の仕事を始めてからも存命で。

おばあちゃんは、僕がどんな仕事をしているのかよく理解していなかったんですが、出演した番組を「観てね」って報告したんです。
そうしたら、僕がどの役で喋っているのかはわからなかったけど、エンドロールに自分の旦那さんの名前が出てきて。「びっくりした」って言いながらすごく喜んでくれました。

新垣樽助さん
――素敵なお話ですね。

新垣
それが、僕が仕事をするモチベーションになっていますし、おじいちゃんの名前を背負っているからには名に恥じない仕事をしなければと決意もできるので、それが原点になっています。

数年前に祖母も他界して、僕の中の柱がひとつなくなってしまい結構落ち込んでしまったんですが、おばあちゃんが喜んでくれたようにお客さんに喜んでもらおう、外に恩返しを向けていこうと思うようになりました。
乗り越えることはできないかもしれませんが、ずっと抱えているのも良いんじゃないかなと思いますね。

――貴重なお話、ありがとうございました。最後に、2019年4月からTVアニメが放送スタートしますが、おふたりが思う『消滅都市』の魅力を聞かせてください。

新垣
ストーリーももちろん魅力的なんですけど、それを盛り上げる音楽にすごく力を入れているな、という印象です。アニメになっても、シーンを盛り上げる効果音やサウンドはお客さんも期待しているところですよね。

西村
それはありますね。カッコいいんですよね。

――あの世界にしかない音楽なんですよね。

西村
そうですよね! 入り込んでしまうのはあの音楽あってこそだと思います。それにイベントに出演したとき思ったのは、お客さんの盛り上がりもすごい。

新垣
熱量がすごいんですよね。こちらも負けないようにしないとって思うくらい。

西村
僕も盛り上げようと、ギークに入り込んで衣装も合わせたりしているんです。そうしたら、(客席に)ギークの格好をしている集団がいて!(笑)

――『消滅都市』ファンも入れ込んでいますよね。そこも作品の魅力かもしれません。アニメも楽しみです。

西村
PVを観ただけでも、こんなふうにキャラクターたち動いて躍動的になっているんだって感じられて楽しみが増しますね。
そこに音楽が入って、SEが入って僕らの声が入ってという段階を経ると、ゲームとはまたぜんぜん違った「そこを飛び出した立体の世界」があると思います。

あと、台本に「手ブレ」って書いてあるシーンが結構あったんですよ。手ブレのようにブレている映像になるってことですよね。
どんな感じなるんだろう、と思いますしぜひ楽しみにしてもらいたいです。

新垣
まず、ゲームをプレイ済みでアニメを楽しみにしている方に。会話をしていないときの動きや会話を経ての仕草など、ゲームでは描かれていない場面がアニメでたくさん描かれています。
きっとキャラクターから違う印象を受けると思いますし、生活感も感じられると思います。
こんな家に住んでるんだ、こんな御飯食べるんだっていうのがわかって、またキャラクターの魅力につながるはずです。

そして、ゲームをプレイされたことない方には、名前くらいは聞いたことがあるかもしれない『消滅都市』は、すごく奥深い世界観で、魅力的なキャラクターたちがいるんだっていうのをまず知っていただけると思います。
そうしてゲームをやってまた新しい世界を知れるはず。ぜひ、楽しんでください。

『消滅都市』
【TV Animation Staff】
原作:消滅都市(WFS)
監督:宮 繁之
シリーズ構成:入江信吾
キャラクターデザイン:下谷智之
音響監督:本山 哲
音楽:川井憲次
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:マッドハウス

OP主題歌「答」
歌:阿部真央
作詞・作曲:阿部真央
編曲:akkin

ED主題歌「With Your Breath」
歌:SPR5(CV:社本 悠、岩井映美里、直田姫奈、大西亜玖璃、園山ひかり)
作詞:太田彩華、俊龍
作曲:俊龍
編曲:山口高始

【Cast】
ユキ:花澤香菜
タクヤ:杉田智和
アキラ:中村悠一
ソウマ :朝井彩加
エイジ:新垣樽助
キキョウ:愛美
ギーク:西村太佑
ユミコ:中恵光城
コウタ:高橋 信
スズナ:佐倉綾音
ヨシアキ:松岡禎丞
ツバサ:島崎信長
ルイ:KENN
スミレ:日岡なつみ
リョウコ:黒沢ともよ
ユウジ:???
ケイゴ:???
シュンペイ:???
ホムラ:社本 悠
ナミ:岩井映美里
ハルカ:直田姫奈
レナ:大西亜玖璃
ユア:園山ひかり

(C) Wright Flyer Studios/消滅都市製作委員会
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《松本まゆげ》

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