富野由悠季監督、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」映画化に「まさかという驚きがあった」 | アニメ!アニメ!

富野由悠季監督、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」映画化に「まさかという驚きがあった」

『ガンダム』の生みの親でもある富野由悠季監督による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。このたび、本作を原作とした新作アニメーションの公開に向け、富野監督からコメントが到着。

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(C)創通・サンライズ
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(C)創通・サンライズ 全 4 枚 拡大写真
『ガンダム』の生みの親でもある富野由悠季監督による小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が、劇場アニメ3部作として今冬公開予定だ。このたび富野監督からコメントが到着。あらゆる世代の『ガンダム』ファンへメッセージを残した。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、富野監督が手掛けた小説として1989年に出版。そして、2018年より開幕した宇宙世紀の新たな100年が紡がれる「UC NexT 0100」プロジェクトの第2弾作品として、劇場版3部作でのアニメ化が発表されている。

主人公は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』劇中で繰り広げられた「第二次ネオ・ジオン戦争」にて、苦い別離を経験したハサウェイ・ノア。そんな彼が宇宙世紀0105年を舞台に、新型モビルスーツ・Ξ(クスィー)ガンダムを駆って、地球連邦政府に反旗を翻そうとする……。


このたび、本作の原作者であり、『ガンダム』の生みの親でもある富野監督からコメントが到着。
映画化にあたって、富野監督は原作者として「30年ちかく前に書いたノベルスの映画化は、原作者として嬉しい。まさかという驚きがあった、しかも三部作」と明かす。

さらに「アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。 製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、いつか人の革新――ニュータイプ――への道は拓いてくれるのではないかと信じるのである」と思いを綴った。

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』劇場版3部作は、来冬以降の公開予定。
また、前売り券が映画『機動戦士ガンダムNT』上映劇場90館にて販売中だ。

富野由悠季監督コメント全文
「30年ちかく前に書いたノベルスの映画化は、原作者として嬉しい。まさかという驚きがあった、しかも三部作。製作関係各位から、本作のテーマは現代にこそ必要だと判断をされてのことだと聞けば、あらためて内容をチェックした。そして、また呆然とした。
現実の世界は進歩などはしないで、後退しているかも知れないのだ。だから、ガンダムのファンの皆々様方が牽引してくださった道筋があったおかげで、今日、本作のテーマが現実にたいして突きつける意味があると知ったのである。
その意味では、本シリーズを牽引してくださった皆様方に感謝をするだけである。
同時に、諸君等ひとりびとりも本作のメッセージの希望である解決策を次の世代は開拓してもらいたいと願ってのことでもあろうとも想像する。
すなわち、大人になったガンダムファン世代は、ファンの力だけではリアリズムの閉塞感と後退感を突破する力はなかったと自覚もしたからこそ、その申し送りを本作に託していらっしゃるのではないかとも想像するのだ。
アニメがリアルである必要はないのだが、映画という公共の場に発表されるものであるのなら、少なくとも幅広く若い公共に響くものであっても良いのではないかと信じるのである。
製作する世代が若くなり、それを享受する観客がさらに若くなれば、それら次の若い世代が、いつか人の革新――ニュータイプ――への道は拓いてくれるのではないかと信じるのである。」

【作品概要】
タイトル: 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
公開表記:next WINTER
配給:松竹

【スタッフ】
企画・製作:サンライズ 原作:富野由悠季、矢立肇
監督:村瀬修功 脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:pablo uchida、恩田尚之、工原しげき
キャラクターデザイン原案:美樹本晴彦
メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、中谷誠一、玄馬宣彦
メカニカルデザイン原案:森木靖泰
美術監督:中村豪希
色彩設計:すずきたかこ
撮影監督:脇顯太朗
CGディレクター:増尾隆幸、藤江智洋
編集:今井大介
音響演出:笠松広司
録音演出:木村絵理子
音楽:澤野弘之

(C)創通・サンライズ

《MoA》

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