彼女を初めて見たのは、取材で訪れた「東京ゲームショウ2018」。『クレサマルス物語』イヴの公式コスプレイヤーだったえい梨さんの姿を見て、その美しさに思わず驚嘆してしまいました。
日本ではTwitterで7万人以上のフォロワーを持つえい梨さんは、中国版Twitterの「weibo」においても、“あるコスプレ写真”が大変な好評を得て拡散されたため、中国にも多くのファンがいるそうです。
まるで絵画のような強い存在感が忘れられず、10月28・29日に東京・池袋で開催された「池袋ハロウィンコスプレフェス2018（池ハロ）」においてインタビュー敢行。「コスプレイヤーであるだけでなく、イラストレーターの六理（@000rokuri000）としての活動も訊きました。
――友だちとコスプレを楽しみたいからコスプレを始めたそうですね。最初にやったコスプレの思い出を教えてください。
えい梨
初めてしたコスプレは、心酔していた『ラブライブ！』の南ことりです。当時は友達数人と学校に衣装を持って来て、放課後にこっそり着替えて写真を撮って遊んでいました（笑）。
その後、コスプレイベントに行ってみようとなり、池袋で開催されたイベントに参加したんです。実際に足を運んでみたら、「こんなにコスプレイヤーさんってたくさんいるんだ！」と驚いたのをよく覚えております。
――現在はお仕事も含めて年間どれくらいの頻度で、コスプレをしていますか？えい梨さんが考えるコスプレライフとはどのようなものでしょうか？
えい梨
どれくらいだろう？ 10回～15回くらいでしょうか。あまり頻度は多くないと思います。
私にとってコスプレは二次創作のファンアートであるところが大きいので、「このキャラクターでこういう表現をしたいなあ」と思った時にしております。
また、コスプレイヤーの友達と「皆でコスプレして遊ぼう！」となってから予定を立てることもあります。
――えい梨さんのコスプレ写真を拝見していると、まるで絵画のような幻想的な美しさを感じました。ご自身ならではの表現を教えてください。
えい梨
ありがとうございます！ 私は「目で語る」のが好きなので、そこを意識しています。
キャラクターにもよりますが、憂いだったりアンニュイだったり、一言で表せない感情や表情を表現するのが好きです。
おっしゃられた「絵画」に関しても、じっと見て表現の意味や作者の意図を考えることが楽しみ方の一つと考えております。私のコスプレ写真もそうなればいいなと思って取り組んでいた部分もあるので、ある意味狙い通りですね（笑）！
――『COSPLAY MODE』でもメイク特集が組まれましたが、共通して大事にしているメイクのポイントは何でしょうか？
えい梨
私は二重幅が不揃いなので、アイテープを使って幅を統一するように心がけております。
左右で目の形が違うと、私の表現したい「目で語る」が難しくなると考えているためです。
あと私は目の堀が深いので影になりやすいんです。暗い印象にならないように、アイシャドウをあまり濃く使わないようにしています。
――ゲームの公式コスプレイヤーとしてのお仕事も多く、ご自身もかなりゲームがお好きだとお聞きしました。最近のオススメをいくつか教えてください。
えい梨
ゲーム大好きです！ アプリもコンシューマーどちらも遊びます。RPGやPvP、育成ゲームなどが大好きで、ソシャゲ課金も結構気軽にしちゃいます。一回の金額は大きくないので大丈夫……と自分に言い聞かせながら（笑）。
最近のオススメの一つはアプリゲームの『幻獣契約クリプトラクト』です。ゲーム好きの兄から教えてもらったゲームなのですが、キャラクターデザインが凝っていてとてもカッコいいです！ 人型はもちろん、ドラゴンやケモノのキャラクターもいるのですが、進化後の姿が「え!?こんなに変わるの!?」と驚くほど派手になるなど、厨二心がくすぐられます。
あとは公式コスプレイヤーもやらせて頂いた『シャドウバース』。対人カードゲームなのでとっても燃えますし、勝負の緊張感がたまりません。
カードゲームは地味なイメージもありますが、こちらはカードのイラストはもちろん、ゲーム内のBGMやUIがとってもカッコいいので、まるでアクションゲームをしているような爽快感があります！ その分負けたらめちゃくちゃ悔しいですけどね！
――イラストレーターとしても活動、さらに最近は水着などの衣装デザインもしています。コスプレも含めて表現の違いが変わると、伝えようとすることも変わるのでしょうか？
えい梨
私が作品において大事にしているメインテーマがありますので、表現が違っても大元にある「伝えたいこと」は変わらないです。私のイラストを好いてくれている方ならよく分かって頂けるかと思いますが、私の作品はある程度、一貫性を確立していると感じています。
――コミックマーケット92でコスプレした『冴えない彼女の育てかた』の澤村・スペンサー・英梨々が、中国のweiboでも大変な評判だったのをご存知でしたか？ご自身にとっても思い入れのあるコスプレでしょうか？
えい梨
え～！ そうなんですね。初耳でした！ ありがとうございます。
英梨々はイラストを描いていたり負けず嫌いだったり、感情移入しやすいキャラクターでした。性格面だけでなく、金髪好きなので（笑）、外見もとっても好きです。心から大好きなキャラクターの一人です。
――「池ハロ」には毎回参加していますか？どのような魅力を感じていますか？
えい梨
毎年ではありませんが今回も含めて3回目の参加です。ハロウィンになぞらえたイベントですので、フォロワーさんに会った時にカワイイお菓子を頂いたり、キャラクターのコスプレでハロウィンモチーフのカチューシャをつけるといったアレンジが見られたり、「池ハロ」でしか体験できないことだなと感じます。
――コスプレイヤーやイラストレーターとして抱く、将来の目標または夢を教えてください。
えい梨
私にしかできない表現がしたいです。イラストとコスプレは私の趣味・特技なので、それらをツールとして活用し、私が表現したいテーマを目に見える形で作り上げたいなと考えております。
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今回のインタビューでは、コスプレイヤーやイラストレーターといった表現者の顔だけでなく、ガチゲーマーとしての顔も垣間見ることができました。今年に入ってからゲーム作品の公式コスプレイヤーとしての活動が増えているので、自らデザインしたゲームキャラクターのコスプレ姿を見られる日も近いかも知れませんね。
画像提供：えい梨（@kaorokuri）／六理（@000rokuri000）
池ハロ2018撮影：寒黙（@nigellizhe）
