「けものフレンズ2」制作会社トマソン、抜擢の舞台裏は? 沼田P「その場でやらせて下さいと…」【インタビュー】 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「けものフレンズ2」制作会社トマソン、抜擢の舞台裏は? 沼田P「その場でやらせて下さいと…」【インタビュー】

アニメサイト連合企画
「世界が注目するアニメ制作スタジオが切り開く未来」
Vol.7 トマソン

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「けものフレンズ2」制作会社トマソン、抜擢の舞台裏は? 沼田P「その場でやらせて下さいと…」【インタビュー】
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アニメーターを目指す人たちをもっと増やしたい


アニメーター育成事業「あにめたまご」で手がけた『ミルキーパニック twelve』のキャップ

――この取材企画の前に「日本のアニメクリエイターに何を聞きたい?」という事前アンケートを海外アニメファン300名に対して行いました。その中の「ファンにできることは何がある?」という質問にお答えください。

沼田
アニメーターにもっとチャンスがある世界にしたいですね。全然、ジャストアイデアなんですけど、例えばブロックチェーン技術を生かし、放映中に自分が応援したアニメーターが担当した部分がくると光ってわかるとか。
アニメは多くの人が関わって完成しますが、アニメーターに注目とお金が集まるシステムが作れないかなと。
だからまずは日本のアニメーターのことをたくさん知ってもらって応援してほしいと思います。

根底にはアニメーターを目指す人たちをもっと増やしたいというのがあります。
この業界に足を踏み入れても金銭面とかキャリアが見えずに夢を諦めざるを得ない人を少なくしたい。
今はデジタル技術が向上しているので、地方とか場所はどこにいても物理的には仕事ができちゃうんですね。でも新人の子がいきなり地方で仕事をもらえるわけなくて。

地方にいる新人でも教育を受けられて仕事がもらえるシステムがあると良いなと。
例えばオンラインサロンってネットの界隈ではブームですけど、アニメ制作のオンラインサロンとか。
企画するところからシナリオの打ち合わせをして、絵コンテを描いてみたいなところを全部配信というか、アーカイブに残して、地方にいてもそういうアニメの全工程を見られて、実際そこに絵を描いて参加してもらったりして、制作作業も一緒にやっていくみたいなことをやりたいなと思ってます。

僕は企画とかそういうビジネス周りの事を考えることも好きなので、アニメ業界をビジネス視点の方からも切り開いていけたらなとも思ってます。

今は世界の変革期というか。いろいろな価値観も変わってくる時代だと思うんで、オタクコインなど話題になっていますけどブロックチェーン技術やAIの発展も踏まえて、アニメ業界もより良い方向に変わっていけたらとも思っています。

作品の細部まで楽しんで欲しい



――最後に、世界のアニメファンに一言お願いします。

沼田
いま制作中の『けものフレンズ』に関しては、これだけヒットした作品に途中から関われるというのは、すごくありがたいことだなって本当に感じています。ファンの皆さんや関係者にとっても「良かったな」と思ってもらえる「三方良し」の作品を作りたいと制作会社としては思ってます。

動物をモチーフにしたユニバーサルな作品なのでどの国でもどんな人でも楽しめると思います。日本のアニメは構成や演出に長けていますし、緻密に作られた作品の細部まで楽しんでもらえたらなと。

個人的には前作を超えるヒット作を作りたいと思ってます。この発言はたたかれるかもしれませんが(笑)。それぐらいの意気込みでやってるという熱意が伝わればいいなと思います!
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この連載記事では、インタビュー記事を読んでくれた“あなたが直接アニメスタジオに応援や感謝のメッセージを送れる”ファン参加型の企画を実施中!
アニメ!アニメ!もパートナーの1社で参画しているコミュニティ通貨「オタクコイン」内の企画で、この秋ローンチを予定のアプリと連動して行います。


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