思わず恋がしたくなる…甘くて苦いリアルな恋愛ストーリー「その時、カノジョは。」の“4つの魅力” 4ページ目 | アニメ!アニメ!

思わず恋がしたくなる…甘くて苦いリアルな恋愛ストーリー「その時、カノジョは。」の“4つの魅力”

福岡の街に暮らす、世代の違う4人の女性たちの恋愛模様を描いた『その時、カノジョは。』。製作プロデューサーであるマスターライツの広瀬基樹さんと、公式Twitterを担当する宣伝アシスタントのほりいみなとさんふたりのコメントを交えながら作品の魅力をひも解く。

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『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI 全 10 枚 拡大写真

■魅力その3:リアルな男女のやり取りを目指し、アドリブもガンガン採用


脚本を担当するのは、SNSで若者層から支持を受ける、フリーライターの夏生さえりさん。人気の理由は“妄想ツイート”。「という夢を見た」や「ってことがあったらいいのに」とオチをつける彼女のツイートは、さも見てきたかのような描写力があって、共感する若者たちが「いいね」を付ける。

広瀬「さえりさんの書く文章って、妄想なんだけど絵が浮かんじゃうんですよね。女性目線の出来事なのに、男の僕が読んでも『分かるわー』ってなります。言葉遣いのセンスが本当に素敵だし、イメージ力もすごくて、キャラクターの『この子なら言いそう!』というセリフを毎話つくってくれました」

本筋のセリフはキープするものの、収録はアドリブに任せているパートも多いそうだ。「そのときの素直な気持ちであれば、ご自由にアレンジをどうぞ」というスタンスなのだそう。

広瀬「現場でさえりさんと気にしていたのは、『この人は、この場面で、こういう言い方をするかな?』という観点です。違うと思ったらガンガン変更しました。役者さんにも言い回しが引っかかることがあれば変えてもらっていたし、方言も、実は収録までやるかどうか決めていなかったくらいです。ナチュラルにその場に存在する男女として話してくれれば、あとはもうお任せするというのも、窪之内先生と決めていました。口パクがないから、極論、絵が表示されているあいだは何をやってもいいのです」

一貫して大事にしているのはリアリティ。そのための間であれば気にしないし、アドリブにも頼る。第4話のミワコ(CV:内田真礼)とテッチャン(CV:となりの坂田。)の帰路はほぼアドリブだったとのことだが、あのやり取りは一言一句の台本があっては決して生まれない空気が実に生々しかった。

『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
方言にしても、福岡を舞台にしていれば博多弁が出るのが自然だ。しかしそれも、コテコテの博多弁ではかえって不自然。福岡在住のプロデューサー(イベントでも博多講座を行うとか!?)の監修と、アイコ役の声優であり、現在も福岡県在住の福田愛依さんのアイディアも交えながら、自然と訛りが出る場面かどうか逐一、検討したという。

広瀬「第1話の『なんしようと?』が上手くいったのは福田さんのアイディアのおかげですね。さらに、福田さんとその相手役のユウタを演じる浦田わたるさんは、今後放送される花火大会のエピソードでめちゃくちゃいい博多弁のアドリブも言ってくれています。大人みたいな計算がない、ひと言を楽しみにしていてください」

『その時、カノジョは。』(C)2018 ソノカノProject/EISAKU KUBONOUCHI
→次のページ:魅力その4:公式Twitterは作品を見る女性と同世代のスタッフが担当中
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《奥村ひとみ》

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