6、バカボンのパパの本名は「田中田フチオ」! ではなく……?
では、バカボンのパパの本名はというと、「みんなそろってフチオさん」のエピソードで「ワシは田中田フチオ」と名乗っています。しかし、これは本官さんをからかった冗談で、「赤塚不二夫公認サイトこれでいいのだ!!」内では本人が「好きな名前で呼んでいいのだ」と言っています。
ちなみに、バカボン家の表札には「バカボン」と書いてありますが、これはママが「バカボンが迷わないで帰って来られるように」と用意したものだそうです。
7、本官さんは“私設交番のおまわりさん”
本官さんは目ン玉つながりのビジュアルが目を引きますが、撃って撃って撃ちまくる過激な警察官ぶりでも大きな存在感を発揮しています。……と思いきや、その立場は公的なものではなく、原作設定では個人で交番を運営している“私設交番のおまわりさん”とのこと。
劇中ではピストルの乱射癖でクビになったこともあり、それでも撃ちまくるための苦肉の策なのかもしれません。
8、レレレのおじさんの掃除好きは、25人もの子どもを“掃き集める”癖から
掃除が趣味の自由人“レレレのおじさん”といえば、「おでかけですか?レレレのレー」の口癖とともに、常に町中を箒で掃いて回っているキャラクターです。
箒で掃く仕草が身に沁みついているのは、若かりし彼が5組の5つ子・計25人もの子どもを持つ大所帯だったことがきっかけ。食事や登校を促す際に箒で“掃き集める”日々を送っていたため、子どもたちが全員独立した今なおその癖が抜けないそうです。
9、ガンダム“バカボンのパパの枕元”に立つ
ナンセンスで破天荒なギャグがウリの『天才バカボン』ですが、それが行き過ぎて単行本に未収録となった原作エピソードも存在しています。
当該エピソードは「夢からでてきたママなのだの巻」というタイトル。夢の中で「わたしをひと目みたらわたしと結婚しなければいけないのよ」という“ブス”な女性と出会ったパパが目覚めると、彼女が家の中に具現化。パパが寝てしまえば夢の中に帰ってくれるのですが、なかなか上手くいきません。
そこでハジメちゃんが、別の夢を見せるべく「あるところにすごいロボットがいました」として「ガンダム」の名前を出します。すると、今度は本物の「ガンダム」が具現化してしまい……というオチでした。
10、アニメ第1作では、前番組「巨人の星」からの引き継ぎが行われた
アニメ第1作『天才バカボン』は1971年9月25日からスタートしましたが、その前週、9月18日までの同枠ではスポ根野球アニメ『巨人の星』(第1作)が放送されていました。
この本放送においては、最終回を迎えた『巨人の星』について主人公・星飛雄馬が感謝の挨拶をしたのち、バカボン一家に引き継ぐシーンが存在。同じ画面内に現れたバカボンのパパと握手しながら、飛雄馬が「来週からよろしく頼みますよ」などと伝える演出が盛り込まれました。
両原作が同時期に「週刊少年マガジン」に掲載されていたという繋がりもありますが、それでもまさかの共演といえるでしょう。
『深夜!天才バカボン』
(C)赤塚不二夫/深夜!天才バカボン製作委員会