その中でも、アミ・エナン、八咫烏五郎、アルベール・ダンドレジーの新キャラクター3人が今後どのように動くかが気になるところだろう。
そこで今回、新キャラを演じる水瀬いのりさん(アミ・エナン役)、津田健次郎さん(アルベール・ダンドレジー役)、島﨑信長さん(八咫烏五郎役)にインタビューを敢行。『ルパン』の原体験や今後の注目ポイントについて伺った。
[取材・構成:タカロク]
『ルパン三世 PART5』
https://lupin-pt5.com/
■横からルパンの声が聞こえてくる現場
――まず『ルパン三世PART5』の出演が決まったときの率直なご感想はどうでしたか?
水瀬いのり(以下、水瀬)
本当にびっくりしました。「あのルパンに出るんだ」と頭では理解していたんですけど、やっぱりどこか信じられないという気持ちがあって…。
実際にアフレコに行ったらテレビで聞いていた声が横から聞こえてくる。もうパニックというか、関われば関わるほど実感がなくなっていく感じがして、本当に不思議でした。
――小さい頃に見ていたお馴染みのキャラクターたちだからこそ、そう思ってしまいますよね。
水瀬
それでもやっぱりすごく嬉しいです。長く愛されている作品に、若手世代の自分が参加できるのはとても光栄なことだなって。自分の世代だからできることを、作品の中でもできたらいいなと思っています。
島﨑信長(以下、島﨑)
実は銭形役の山寺宏一さんとは同郷の仲で、地元が同じ宮城県塩竈市なんです。ちょうど役が決まった頃、チャリティーイベントでご一緒したこともあり、不思議な縁を感じていました。

――部下ということで、さらに運命的なものを感じてしまいますね。
島﨑
そうなんです。誰もが知ってる『ルパン三世』に出演できる喜びはもちろん、それ以上に、あの銭形警部の部下になって、一緒にルパンを追いかけるんだって。あのキャラクターたちと行動を共にするんだ!ってすごくドキドキして……嬉しかったですね。
山寺さんとのご縁も含めて、いろんな思いを抱えながら現場に行ったので水瀬さんと同じようにめちゃくちゃ緊張しました(笑)。
――長年シリーズが作られているからこそ、そこに入る時は緊張してしまいますね。
島﨑
収録現場に行ってみると、皆さんすごく優しいし、とても温かい雰囲気でした。なので適度に緊張感は保ちつつ、リラックスして演じることができました。
これが長く続いている作品の懐の深さなんだろうなって。今は一緒に作品を作ってる仲間になれてるんじゃないかな、なれてたらいいなって思いながら、演じています。
津田健次郎(以下、津田)
『ルパン三世』という歴史ある作品に参加できることは本当に嬉しかったです。今でも良い緊張感でアルベールというキャラクターを演じさせてもらっています。
ただ、出演が決まった段階ではそこまで詳しくアルベールの役柄をうかがってなかったんです。で、いざ聞いてみると「こりゃ大変」って(笑)。
実は、メインビジュアルにこっそり彼がいるんですよ。ルパンのモノクルの中です。
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――あ、本当だ!
津田
もう一枚の方のアルベールはパッと見た感じ、ルパンと足の細さも同じだったりして、「ルパンの変装か?」と思ってしまうほどですよね。
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