「KUBO/クボ」黒澤明や宮崎駿からの影響も 日本絵巻イメージのエンドロール公開
『KUBO/クボ 二本の 弦の秘密』のエンドロールの一部映像が公開された。まるで浮世絵や版画を思わせる本格的な日本絵巻で、本編のストップモーションアニメとはまた違った魅力に満ちた内容となっている。
ニュース
実写映画・ドラマ
注目記事
-
「劇場版 呪術廻戦 0」声優・登場キャラ・あらすじ・主題歌・配信・スタッフまとめ【地上波放送】
-
【インタビュー】コマ撮りアニメ映画「KUBO/クボ」人形はいかにして命を得たのか?
-
「アイナナ」頼れるリーダー・二階堂大和をお祝い♪ バースデーストアに潜入!【16 STAR SIGNS】

本作のエンドロールは日本絵巻をイメージしており、独特の絵柄で描かれたキャラクターたちが、本作の物語をなぞって美しく表現された。精巧に作り込まれた人形を動かすストップモーションの本編とはまったく別物となっている。『KUBO/クボ』の新たな一面を垣間見られるエンドロールに仕上がった。
日本から大きな影響を受けたと語るトラヴィス・ナイト監督は「この映画を作るにあたっては、黒澤作品の影響が一番大きかったよ。スピルバーグは彼を“絵描きのシェークスピア”と呼んだけど、真実だと思うね。黒澤映画の1コマ1コマは絵画のようなんだ。彼の構成、カット、動き、照明、シルエットはみんな映画の中に美的なミューズとして取り込もうとしたよ。映画の作り方だけじゃない。実在主義や人間主義、ヒーローの概念なんかもね。特に『わが青春に悔いなし』は僕に訴えかけてきたね」とコメント。黒澤明監督から多くのインスピレーションを受けたことを明かす。
さらに宮崎駿監督についても「彼は自身が魅了されるヨーロッパ的なものを自分のものにして、自分のアートの中に織り込んでいる。現実の記録でも複製でもない。彼ががヨーロッパに対して行ったことを、僕は日本に対してやってみたかったんだ。僕にとって本当に長い間重要だった場所と文化についての、僕なりの解釈を表現したかったんだよ」と語り、日本への思いを告白した。
その熱意はスタジオライカのスタッフにも伝わり、衣装デザインのチーフであるデボラ・クックはイッセイ・ミヤケの有名なプリーツや折りの技術を研究し、照明のディーン・ホームズは日本が舞台のドキュメンタリーをいくつも鑑賞するなどして、チーム全体で日本文化へリサーチに取り組んだ。日本への愛情が詰まった本作はエンドロールまで見逃せない一作となっている。
『KUBO/クボ 二本の 弦の秘密』
11月18日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
(c)2016 TWO STRINGS, LLC. All Rights Reserved.
《高橋克則》
特集
この記事の写真
/