河森正治監督「進化の速度に対して人類は…」 新作「重神機パンドーラ」タイトル発表会 | アニメ!アニメ!

河森正治監督「進化の速度に対して人類は…」 新作「重神機パンドーラ」タイトル発表会

河森正治総監督のTVアニメ最新作『重神機パンドーラ』のタイトル発表会が、10月17日に六本木・ニコファーレにて開催。河森監督と、同イベント内で発表されたメインキャストの前野智昭と東山奈央が登壇し、満員の会場でトークを披露した。

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「重神機 パンドーラ」タイトル発表会(C)2017 Shoji Kawamori, Satelight / Xiamen Skyloong Media
「重神機 パンドーラ」タイトル発表会(C)2017 Shoji Kawamori, Satelight / Xiamen Skyloong Media 全 7 枚 拡大写真
河森正治総監督のTVアニメ最新作『重神機パンドーラ』のタイトル発表会が、10月17日に六本木・ニコファーレにて開催。河森監督と、同イベント内で発表されたメインキャストの前野智昭と東山奈央が登壇し、満員の会場でトークを披露した。

本作の舞台は、次世代エネルギー装置・量子リアクターの暴走によって、大災害・翔龍クライシスが起きた2030年代。独自の進化を遂げた特異進化生物“B.R.A.I(ブライ)”によって、絶滅寸前まで追い詰められた人類が描かれる。
そのコンセプトについて河森監督は“時代のスピード感”を挙げた。現代はAIやバイオテクノロジーなど、あらゆる技術が猛スピードで進化しており、その速さゆえに「人類が追い立てられている」とさえ感じているそうだ。「進化の速度に対して人類は何ができるのか?」という真っ直ぐな問いかけがバックボーンにあると打ち明けた。

『重神機パンドーラ』というタイトルにも「現代はすでにパンドラの箱が空いてしまっているのではないか?」という考えが反映されている。河森監督はVR映像や3Dプリンターなどを例に技術革新が起きていることに触れ、「パンドラの箱が空いてしまった時代に残された希望は何なのかを描きたい」と意気込む。

そのほかロボットアニメでありながら怪獣映画のテイストを取り入れていることや、メインキャラクターは10代の少年少女ではなく20代をメインにしていることなど、興味深い設定も披露。苦労した点については「久々に歌を使わない戦闘シーンを描いたのは大挑戦でした」と、河森監督らしい告白にファンの笑い声が漏れる一幕もあり、イベントは和やかな雰囲気の中で進行していった。

後半ではPV第1弾が初上映。主人公のレオン・ラウとクロエ・ラウの兄妹が助け合いながら暮らしている日常風景や、大迫力のメカアクションや変形シーンが映し出された。そしてレオン役の前野智昭とクロエ役の東山奈央がステージに登ると、会場中から大きな拍手が。
レオンとクロエは実は血が繋がっておらず、「家族契約」を結んだ間柄となっている。「家族契約」は二人が生きるために結んだ約束で、物語の根幹に関わってくる設定でもある。過酷な世界でどのような家族のかたちが描かれるのだろうか。

最後に河森監督は「ものすごく時代が加速している中で、その加速に追いつかれないようにスタッフ一同進化して、新しいものを作っていければと思っています。パンドラの箱からどんな物語が飛び出すか、ご期待ください」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。


『重神機パンドーラ』
2018年春放送開始

「河森正治 NEW PROJECT BRIEFING」
日程:10月17日(火)20:15~
出演者:前野智昭、東山奈央、河森正治(原作・総監督)、鷲崎健(MC)
場所:nicofarre ニコファーレ

(C)2017 Shoji Kawamori, Satelight / Xiamen Skyloong Media

《高橋克則》

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