大きく変わった内容に驚いた方も多いであろう『ディバインゲート零』。とはいえスタート直後の現在、いまだその全貌を把握しきれていない方もいるのではないだろうか。そこで今回は、『ディバインゲート』の四次元広報としてゲームのすべてを知り尽くす覆面の男、ミスター☆ディバインに気になる部分をインタビュー。『ディバインゲート零』が生まれた経緯から、キャラクターやシステムなどの変更点、ゲームのポイントを隅々まで語っていただいた。
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『ディバインゲート零』
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■リアルを絡めて音楽とゲームの融合を果たしていく
――今日はよろしくお願いします。マスク姿、かっこいいですね!
ミスター☆ディバイン
ありがとうございます。4年間被り続けたので、大分汚れてきたのですが、この間、滝行をして、すっかり綺麗になったんですよ。
というか、この話はいいでしょ(笑)。
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――すごい、さすがです(笑)。ミスターさんは『ディバインゲート(以下、ディバゲ)』の四次元広報として日頃活躍されていますが、今回は新章『ディバインゲート零(以下、零)』についてお聞きできればと。早速ですが『零』が始動したきっかけは?
ミスター☆ディバイン
『ディバゲ』はリリースから約4年、これまでに色々な新要素を追加してきました。でも、拡張するたびにゲームシステム上で問題などが出てきて、これを改善するには内容をガラッと作り直す必要が出てきたんです。そんな中で、ちょうどゲーム内のストーリーもようやくひと区切りついた状況になりまして。だったら部分的に改修していくよりも、根本から作り替えた方がいいということで、新たに『零』を立ち上げることになったんです。
――絶好のタイミングだったんですね。そもそもガンホーさんが考える『ディバゲ』とは、どんなゲームですか?
ミスター☆ディバイン
根本にあるのは、「スピーディーでスタイリッシュなアクションゲーム」です。よくユーザーのみなさんは「シュシュ」って言うんですけど、5秒間でパネルを動かして敵を倒す、トランプの「スピード」みたいなアクション性がこのゲームの醍醐味になります。なので、そのゲーム性は変えることなく、もっと間口を広げていく意味で内容を一新していこうと動いていきました。
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――具体的に新章『零』の大きなポイントは?
ミスター☆ディバイン
新しいテーマとして一番目玉になるのが「ゲームと音楽の融合」ですね。これは弊社の社長であり、『ディバゲ』のエグゼクティブプロデューサーでもある森下一喜が構想として当初からあったもので、今後は音楽がストーリーや重要なコンセプトになっていくと思います。
――どのようにゲームと音楽の融合を果たすのでしょうか?
ミスター☆ディバイン
弊社の『LET IT DIE』なんて象徴的ですが、ただ普通に音楽を聴くというだけじゃなくて、ゲームを通して音楽を楽しむというチャレンジをしていきたいと考えています。たとえば事前にティザーでも流れていた『零』のオープニング曲は、それぞれ有名バンドの方々が参加した新しいオリジナルバンドによるものです。そのひとりはグラスホッパー・マニファクチュアにいる山岡晃(『サイレントヒル』シリーズなどのサウンドを担当)で、全部ではないにしろ彼がメインで楽曲を担当します。音楽をテーマにしたアニメやゲームは色々ありますが、『零』ではプロのミュージシャンによる本格的な部分を全面に押し出していけたらと思ってます。ゆくゆくは音楽フェスに参加したり、専門誌で2万字インタビューなんて実現できたら最高ですね(笑)。
――それは期待しちゃいますね! ちなみに他のバンドメンバーやバンド名の情報公開はいつ頃に?
ミスター☆ディバイン
おそらく10月頭くらいにはお知らせできると思います! まだ曲自体の認知度が足りないので、とりあえず『零』のオープニング楽曲として浸透するまで、少し時間を空けてから出していく予定です。
――ゲーム内ではどのように音楽が関わってくるのでしょうか?
ミスター☆ディバイン
大きなところではストーリーですね。今回は「理力界」と「魔力界」というふたつの世界が舞台になっていて、お互いの世界が重なり合う「魔影蝕」という現象が発生することで、主人公たちが暮らす理力界に危機が迫るという背景となっています。それに対抗するには「エクステ」という楽器型武器が必要になるのですが、主人公たちはそれらを駆使して敵と戦うと同時に、バンド活動も行っていくわけです。
――バンドのメンバーが主人公というのも面白いですね。
ミスター☆ディバイン
発表当初はユーザーのみなさんもざわっとしてました(笑)。でも、新しい見せ方として新鮮さがあると思うし、男女混合バンドのメンバーが世界を救うというのも珍しいですよね。
――今回は6人の主人公が登場しますが、これは6人構成のバンドに?
ミスター☆ディバイン
いえ。基本的にはカズシ、ココロ、シンク、リアンの4人組です。サポートメンバーでミカが入って、学生たちに混じってひとりだけ大人のムサシは苦しいときに助けてくれるバックアップという感覚ですね。また、カズシのテーマはロックみたいに、各キャラクターが音楽ジャンルを担っているようなイメージにもなっています。
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――『零』のキャラクターデザインを見ると、旧シリーズと比べてかなり変わったのでは?
ミスター☆ディバイン
そうですね。これまでの『ディバゲ』の特徴でもあった独特な陰影などは新キャラクターにも踏襲されていますが、キャラクターデザインはイラストレーターさんを含めて大きく変更をしました。やっぱりせっかく新章をスタートさせたなら、『零』らしいデザインも新しく作っていきたいなと。以前、ユーザーのみなさんにゲームデザイン以外で『ディバゲ』の好きなところを聞いた時、キャラクター、ストーリー、コラボ、この3つが好きな要素としていただいたので、そこは忘れずしっかりと充実を図っています。
――従来ファンにとっては、これまでに出たキャラクターの再登場があるのか気になるところですね。
ミスター☆ディバイン
いろんな形で登場しますのでご安心ください! ひとつは降臨ボスみたいな形で登場することがありますし、ストーリーでも旧版の重要なキャラクターが『零』でも深く関わってくるかも……? これまでのユニットが好きだったファンも絶対に楽しめるような胸アツな流れになっていると思うので、ぜひご期待いただけたらと思いますね。
――ちなみに今回の『零』はどのキャラクターの人気が高いですか?
ミスター☆ディバイン
今回は6人の主人公から選べるシステムになっていますが、SNS上ではリアンが一番人気ですね。あと、女性ユーザーからはシンクかなあ……。これらもストーリーが広がるにつれてどのように変化するか楽しみなところです。『ディバゲ』は最終的に2000人以上のキャラクターによる群像劇になりましたから、今作もどんどん新キャラクターは増えていきますよ。
――おお。ミスター☆ディバインの個人的な推しキャラクターは?
ミスター☆ディバイン
う~~~~ん、あえてのムサシだな……。いや、やっぱりカズシにします(笑)。カズシは今作のストーリーの中心になるので、そういった意味ではカズシに注目するとより楽しめる感じになると思いますね。でも、それぞれに熱い展開が待っているので、どのキャラクターを選んでも後悔させないと思いますよ!
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■『ディバインゲート』が考えるストーリーの重要性
――ところでガンホーさんはゲームアプリにおいて、ストーリーの意義についてどのように感じていますか?
ミスター☆ディバイン
実を言うと、『ディバゲ』の実装当初はストーリーをそこまで全面に出してなかったんですよ。元々はプロフィールの中にストーリーが書いてあって、それをパズルのように組み合わせると知ることができるみたいな、ゲーム性を持たせていたんです。一部のユーザーさんがニヤッと楽しめる感じで好評だったんですけど、ストーリーが進んで、キャラクターが増えていくうちにシフトチェンジするようになりました。
――それはまたどうしてですか?
ミスター☆ディバイン
個人的な感覚で言うと、『ディバゲ』のメインユーザーとなる10代~20代前半の若い方はけっこうストーリーを重視しているように感じてます。あと、ストーリーが描かれることでキャラクターへの思い入れはかなり変化しますね。実際にシフトチェンジも、リリースから1年後くらい、ちょうどアカネたち主人公が再醒進化したくらいのタイミングでようやく反響が見られるようになって、手応えを掴んだ感じでした。やっぱりより愛着を持ってもらうには、キャラクター同士の関係性や個人のバックボーンなどが重要になると思います。『ディバゲ』は全体のストーリーが好きという方も多くいらっしゃいますけど、キャラクター単体が好きっていう方もすごくいて。たとえばアーサーやクロウリーにはすごく大勢のファンがいるんですよ。
――なるほど。見た目による部分だけではないんですね。
ミスター☆ディバイン
もちろん初めは見た目が大切ですけど、徐々にそこに置かれている立場や関係性を知ってファンになっていく感じだと思います。一般的にゲームアプリ業界って、男性ファンが圧倒的に多い世界なんですけど、『ディバゲ』の面白いところは、男女比6:4くらいと女性ファンも多いんですよ。特にストーリーの重要な位置を男性キャラクターが占めていたこともあって、彼女たち女性ファンがゲームを支えてくれました。それはやっぱりキャラクターデザインだけじゃなくてストーリーが響いたからだと思うんです。
――ちなみに気になっていたのですが、ユーザーからの要望にはどんなものが多いですか?
ミスター☆ディバイン
特に多いのはマルチプレイ要素ですね。若い世代のユーザーさんを中心に、友達と一緒にプレイしたいというお言葉をよくいただきます。これは今すぐというわけにはいかないんですけど、遊びの幅を広げる意味で以前から検討しているところです。森下なども「音楽コンセプトだから対バン形式でマルチなんていいんじゃない?」なんてアイデアも上がってます(笑)。今はまだ決まっていない状況ではありますが、良い結果がお伝えできるように頑張ります。
――ゲームシステムとしての変更点はありますか?
ミスター☆ディバイン
たとえばバトル中のUIになりますが、今回からはバトルの時に次のパネル(ネクストパネル)が表示されるようになります。初めたばかりの方はあまり手が回らないと思いますが、慣れてくると複雑なパネル構成が必要な時に組み立てを考えられるので、より戦略性が増したと思います。
あと、これまでパーティでひと括りだったHPが個別管理に変更されたので、バトル中に味方ユニットが戦闘不能になることがあります。そんな時は、BOOST枠に回復パネルを3枚以上出すことで、復活させることが可能に。本気の高難度ダンジョンを攻略するときは、本当にパーティ構成を考えながら、各ユニットのHP管理も重要になってきますよ。
――では最後に、『ディバゲ』を楽しんでいるファン、そしてこれから『零』を始めるユーザーに向けてメッセージをお願いします!
ミスター☆ディバイン
わかりました! まず、『零』はこれまで遊んできたデータの大部分が引き継がれるのでご安心ください。それに、これまでに登場した人気キャラクターは、新作でも主要な展開で関わってくることもあります。コアファンのみなさんはぜひストーリーも楽しんでいただけたら嬉しいですね。また、新規のユーザーさんに関しては、今回の『零』は『ディバゲ』に触れて楽しんでいただく大きな機会だと思っていて、それに向けたコラボイベントなど遊びやすい環境やシステムをご用意しました。特にバトルなどはあまり深く考えずに直感的な操作でできるところが魅力となっていますので、お気軽に遊んでいただけたら嬉しいですね。
ちなみに私はいつもYouTubeのディバインゲートチャンネルで、いつも攻略動画とか指南動画を上げています! みなさんがゲームをより楽しんでいただけるようサポートしますので、ぜひご覧ください!
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