トレンドは業界モノとファンタジー!? ライトノベル原作アニメの最先端に迫る!
今年もライトノベル原作のアニメが花ざかりである。
学園、SF、ファンタジー、戦記、ラブコメ、シリアスとバラエティに富んでいて、豊作と言える状況が続いている。もともとライトノベルはアニメと親和性が高い。文字情報なので自由に映像にしやすく、
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「ライトノベル」という言葉は1990年代はじめ、パソコン通信のNIFTY-Serve「SFファンタジーフォーラム」会議室から生まれた(読売新聞『ライトノベル進化論』より)。この頃は、『ロードス島戦記』(第一巻刊行 1988年)『スレイヤーズ』(第一巻刊行 1990年)に代表される剣と魔法の冒険譚が花形だった。その後『灼眼のシャナ』『涼宮ハルヒの憂鬱』など現代の学園を舞台にした人気シリーズが多く登場した頃に、ファンタジーラノベはいったん数を減らす。その中でもファンタジーラノベの金字塔と言われる『ゼロの使い魔』が2004年に誕生。2010年代にはふたたび増加して、現在に至るまで一大ムーブメントを起こしている。
その背景には、小説家になろう、ArcadiaといったWeb小説投稿サイトの存在が大きい。これらは無料で閲覧でき、誰もが作品を公開できる。そこで人気の出た作品は書籍で出版されて、ヒットすればアニメ化される。こうして生まれたラノベアニメは、ここ一年を振り返っただけでも『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』など、ファンから絶賛されている人気作ばかりだ。『ソード・オラトリア』も、原点となった『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』はArcadiaの投稿作品である。Web小説投稿サイトはアニメ業界に今も大きな影響を与えているのだ。
Web小説投稿サイトからの書籍化が好調のため、刊行される作品点数も増えている。いちど読者の支持を獲得した作品は、Webでも書籍でも根強く人気を保ち続けているものがほとんどだ。もともと魅力的な作品がアニメという新たな媒体で表現されることにより、更に多くのファンを獲得していく事例は多い。前述した作品のほかに、
・思春期の感情の揺れをきめ細かに描く異能力ドラマ『サクラダリセット』
・時計仕掛けの地球に暮らす少年が自動人形の少女と出会い、運命に巻き込まれていくSFファンタジー『クロックワーク・プラネット』
・2000年代に一世を風靡したセカイ系の流れをくむ『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』
・ファンタジー世界の『GTO』!? 型破りな教師が主人公の学園ファンタジー『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』
が今期アニメ化されている。それぞれに個性を発揮しているラノベアニメ、いずれも見逃せない魅力に満ちている。
[かーずSP( @karzusp )]
個人ニュースサイト・かーずSP管理人。得意ジャンルは萌え系であればアニメ、ライトノベル、ゲーム、漫画のいずれも嗜む雑食系オタク。
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