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どうして執事が眼鏡屋さんに?池袋にある「執事眼鏡eyemirror」に話を聞いてみた

「執事眼鏡eyemirror」は2012年にオープンした池袋にある眼鏡専門店。なぜ執事が眼鏡屋さんにいるのか?店主である朝倉鏡介さんに、そのこだわりや眼鏡への熱い思いをうかがった。

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■ 「東方Project」からはじまったコラボ眼鏡

――男性のお客様が増えたきっかけはあったのでしょうか?

朝倉
「東方Project」とのコラボがきっかけとなります。

――初めてコラボされたのが2013年の「東方Project」だったんですよね。その理由は?

朝倉
私が好きだからです!(笑)。あと当時友人が鍋島テツヒロ先生の「東方MEGANE」の同人誌を持っていて、「これはいい!」ということでお話させていただきました。実際に「東方Project」の上海アリス幻樂団さんにご相談し、熱意を汲んでいただきまして制作の許可をいただきました。

――店内のBGMもさりげなく「東方Project」(クラシック調)ですね(笑)。

朝倉
一般の方も来られるので、分かる方には分かるようセレクトしております(笑)。

――その「東方Project」コラボ眼鏡の最初の反応はどうだったんでしょうか?

朝倉
最初はどちらかというと批判が多かったです。ファンの方からも知名度を利用していると言われてしまいまして……。でも今こうして多くのお客様が来ていただいているのは、モノづくりとして評価していただけたからではと考えております。


――どのコラボ眼鏡も、モデルとなったキャラクターをちゃんとデザインに落とし込んでいる所がすごいですよね。あそこまで再現されるのは大変そうですが……。

朝倉
最初の頃、工場に発注する際、見てもいない状態で断られることが多く苦労致しました。工場もベテランの方が多いので、初めて聞くような作品の眼鏡を作るというと、まずお話をうかがっていただけません。お話をさせていただくまでにたどり着くのが精一杯でしたね。かなりの数の工場にお話しさせていただき、ようやくという形でした。

――実際作るにあたって、どういった話し合いをされたのでしょうか?

朝倉
まずコンセプトや作品について話し、ファンの認知度やどれだけ熱量があるかをご理解いただきました。あとはひたすらこちらの熱意を「お願いします!」と…!

――第1弾は霊夢と魔理沙のコラボ眼鏡でしたよね。最初は批判があったとのことですが、どこがきっかけで変わったのでしょうか?

朝倉
評価が変わりはじめたのが、第2弾のアリスモデルと白蓮モデルからとなります。第1弾の眼鏡を買ったお客様のTwitterやSNSで口コミが広がり、徐々に反応が変わっていきました。

――キャラクターも個性的とあってデザインにも反映されているのですが、咲夜モノクルモデルはどう誕生したのでしょうか。片眼鏡ってかなり珍しいと思うのですが。

朝倉
まず片眼鏡の歴史から説明させていただきますと、元々西洋の社交界のステータスアイテムだったんです。ステッキやシルクハット、そういったものと同じように、男性がつけられるアクセサリーとして発展したものなんですね。女性のようにピアスなどが付けられないので、男性にとって唯一顔に付けられるアクセサリーというポジションでした。
正直、本当にお客様に購入していただけるのだろうか…という不安もありました。でも、出してみると反響がすごく大きかった。「今にないからこそ欲しい」というお客様も多く、「再販してください」という声も聴くのですが、残念ながら工場にパーツが残っていないんです……。


――コミックマーケットの企業ブースで出展されている時も、注目を集めていましたよね。ちなみにコミケ出展は昨年の2016年夏からですが、なぜこのタイミングで出展されたんですか?

朝倉
元々、博麗神社例大祭(※)でも販売していたのですが、東方以外の作品コラボも増えているということで、出展できればなと考えておりました。特にコミケは私自身もずっと参加していたので(笑)。やはり「初めて知りました」と声をかけていただくことがとても多かったですね。

※毎年定期的に開催されている「東方Project」の同人誌即売会

――それぞれの作品とはどういった経緯でコラボされているのでしょうか?

朝倉
基本的にはこちらから声をかけさせていただいておりますが、最近は逆にお話をいただくことも増えてまいりました。アニメのコラボも増えて、次は『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』のコラボ眼鏡が3月25日に発売予定となります。私自身も大好きな作品です(笑)。

――ちなみに最近のコラボで反響が大きかったものはなんですか?

朝倉
『ガールズ&パンツァー』ですね。元々ファンの方がとても多いのですが、皆さん「よくぞ作ってくれました!」とおっしゃってくださる方が多かったです。グッズはたくさんあるのですが、特に眼鏡系はありませんでしたので。

――デザインが素敵ですよね。そうしたコラボ眼鏡をつくるにあたり、こだわっている点は?

朝倉
私の中での一番のコンセプトなんですが、「分かる人が分かるように作りたい」です。私は長らく一般企業に勤めていたんですが、当時は隠れオタクだったんですね。なので前面に絵柄などが出ているようなものは、仕事でも日常でもなかなか付けられませんでした。なので分かる方に分かる、分からない方にもかっこよく見える。そういった“隠れた遊び心”を取り入れています。

――ファンにとってもそういったさりげないポイントがあるオシャレな商品は嬉しいです。あと「執事眼鏡」には、コラボだけでなく独自のブランドもありますよね。

朝倉
声優のランズベリー・アーサーさんにイメージモデルをしていただいている、アンダーリム専門のブランド「under score」があります。アンダーリム自体はコアな層に人気があるのですが、専門のブランドというのが今までになかったので作りました。制作に関しても日本のトップブランド「Lessthanhuman」のデザイナー・甲賀 潤さんにデザインしていただいています。


――こちらもデザインがとても素敵ですね。今後の展開が楽しみです。ちなみに今コラボしたい!という作品はありますか?

朝倉
『Fate/Grand Order』ですね!

――個性的なキャラクターがたくさんいるのでデザインのしがいがありそうですね。それでは最後にお店が気になるという読者の方へ、メッセージをお願いします。

朝倉
これからも様々なコラボレーションや取り組みなど眼鏡を通じた新しい面白さをご提案して参りますので、ご期待頂ければ幸いです。また、池袋にお越しの際は、是非お気軽に当店にお立ち寄りくださいませ。

―ありがとうございました!
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《タカロク》

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