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「ヤマト2202」小野大輔×神谷浩史インタビュー “ヤマト愛”に溢れたこの艦に、一緒に乗ってほしい

新作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が2月25日より劇場上映される。古代進役を演じる小野大輔と、ガミラスの新キャラクター「クラウス・キーマン」を演じる神谷浩史に、新たにヤマトに乗り込む意気込みをたっぷりと伺った。

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「ヤマト2202」小野大輔×神谷浩史インタビュー “ヤマト愛”に溢れたこの艦に、一緒に乗ってほしい
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――おふたりは、ご自身が『ヤマト』に初めて触れたときのことを覚えていますか?

小野
神谷さんがおっしゃったように、僕も主題歌だけは知っている、ストーリーもなんとなくわかる。でもちゃんと観たことはないという状態で、『2199』のオーディションを受ける際に初めて観たんです。観たことがないのに知ってる作品だから、自分の中で伝説みたいになっている。自分はこれから伝説に関わるのかと思うと、ある種の恐怖すら感じました。自分にできるのかっていうプレッシャーを感じていましたね。それが最初の印象でした。

神谷
僕が初めて『ヤマト』に出会ったのは、子供の頃の消しゴムのオモチャです。上と下でパーツが分かれていて、下が赤くなっていて上が黄色とかになってるヤマトのオモチャ。自分で欲しがって買ったのか、年上のいとこがくれたのか、なぜうちにあったかはわからないんですけど。『ヤマト』世代ではないので、「大人が好きな漫画、お兄ちゃんたちが好きなやつ」っていう印象。僕にとってのヤマトは、「このフォルムが超かっこいいんだ。ここから波動砲出るんだ。これが宇宙を飛ぶんだぜ」みたいな。アニメは観たことないけど知っているっていうものでしたね。


――それぞれの役柄について伺います。小野さんが古代進を演じるにあたって大切にしていることを教えてください。『2199』から長く演じられて、変化してきた部分はありますか。

小野
古代進は自分の使命にまっすぐ挑んでいく、本当に男らしい男だなと思っています。旧作での古代進像は熱血であり、猪突猛進、とにかく前向きでストレート、というものだったと思うんですね。だけど『2199』での古代進は、お兄さんの古代守のことが心に残っていて、葛藤を繰り返しながらヤマトに乗ることで、旅を経て成長していく。その思いが最終的には艦を進める力になっていく。考えを試行錯誤したうえで、「ええいままよ」って思い切りよく飛び出していく。僕もいろいろ頭の中で考えるんですけど、結果「ええいままよ」って飛び込んでいくことが多いんです。これは僕が演じる意味合いがそこにもあるなと思い、大事にしている部分でもありますね。今となってはすごく運命的なものを感じています。

――神谷さん演じるキーマンは、完全オリジナルの新キャラクターですね。どのようなキャラクターなのでしょうか。

神谷
キーマンは第二話からの登場なんですが、僕は第二話の台本とキャラ設定表しかいただかなかったんですよ。どういう人物か全く分からない状態でアフレコに向かいました。現場でスタッフからご指示いただけると聞いていたのですが、普通にAパートの収録が始まってしまって、「嘘だろ……」と。Aパートの本番が終わった後に、羽原監督と廊下で会いまして。「後でキャラクターについて説明しますので」って言われて、いや今お願いしますって(笑)。「さっきので大丈夫でした?」と聞いたら「大丈夫でした」って言っていただけて。そこでお時間をいただいて、脚本の福井晴敏さんと羽原監督からお話を伺いました。「その解釈でOKです」と言っていただけて安心しましたね。その名の通り、今後キーマンになるという情報をいただいたので、改めて気合いを入れました。
これから先の展開を今ここで僕が全部しゃべってしまうことも可能なんですけど、怒られてしまうので(笑)。最初はただニュートラルな気持ちで「なんだこいつ?」っていう視線で見ていただくのが、一番正しいと思いますよ。


小野
ちなみに僕もキーマンがどんなやつなのか、まったく知りません。彼の真意というか、何のためにいるのかというのを知らない。もっと言うと、僕は(古代を演じるうえで)まだ知る必要もないと思うので。

神谷
キーマンは、かつて地球人と敵対していたガミラス星人。ガミラスは現在、地球と同盟関係にある。目的のためにはガミラスの協力も絶対必要だろうということを地球側にちらつかせながら、古代たちにアプローチしていくのかなと。ガミラスの真意がどこにあるのかは、追い追い描かれるのだと思います。

(次ページ:神谷「『2199』で古代進を全うし続編に導いた。小野大輔はすごいと思った」)
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《大曲智子》

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