オークと人間の戦いだけではない共闘も描く今週注目のファンタジー映画『ウォークラフト』
いよいよ7月第1週が到来し、話題の作品が続々と公開される季節となる今週注目の映画は、ブリザード・エンターテイメントの同名リアルタイムストラテジーゲームを題材としたファンタジー映画『ウォークラフト』だ。
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本作のあらすじは、滅び行く故郷“ドラエナー”を捨てダークポータルから“アゼロス”へ侵略してきたオークの戦士と人間達の戦いを描くというもの。種族間の戦いだけでなく全面戦争を回避するために、人間と協力し奔走するオークと人間のハーフのガローナと、人間との戦いに疑問を持つオークの反逆者デュロタンの活躍も本作の特徴となる。
本作の原作となるブリザード・エンターテイメントのリアルタイムストラテジーゲーム『Warcraft: Orcs & Humans』は、元々米国で1994年にMS-DOS/Macで発売された人気タイトルだ。原作も映画版と同様に、人間やエルフ、ドワーフなどの人間に近い種族が結託したアライアンスと、侵略するオーク・ホードが戦いを繰り広げる。なお本作におけるオークはただ野蛮なだけではない、名誉を重んじる誇り高い武人の種族だ。
米国で1995年には続編の『Warcraft II 暗黒大戦 (Warcraft II: Tides of Darkness)』が発売され、拡張版も複数リリースされている。ナンバリングタイトルは米国で2002年発売の『Warcraft III』以降10年以上リリースされていない。しかし現在では2004年からサービスを開始したMMORPGの『World of Warcraft』が大きな人気を集めており、全盛期より勢いが衰えてしまっているものの現在でも世界最多となる700万人のサブスクライバー(有料加入者)がいる。なおiOS/Android/PCで展開されている人気戦略カードゲーム『ハースストーン』も『Warcraft』の世界観を共有している作品だ。
登場人物のキャストは、アライアンスのローサー役をトラヴィス・フィメルが、レイン王役をドミニク・クーパーが、メディヴ役をベン・フォスターが、女王タリア役をルース・ネッガが演じる。オーク側ではガローナ役をポーラ・パットンが、デュロタン役をトビー・ケベルが、オーグリム役をロブ・カジンスキーが、。スタッフは、監督に「世界を売った男」などの楽曲で知られるデビッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズ氏(監督作『月に囚われた男』など)が、製作をレジェンダリーピクチャーズが担当する。
敵と味方、オークと人間との種族を超えた共闘という要素や、アクションに重視した映像作品という点からゲーム原作ファンだけではなくファンタジー作品ファンにも注目と言える作品であるだろう。本作は7月1日に全国劇場にて公開予定だ。
《G.Suzuki》
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