ちばてつや 伝説の短編「風のように」 夏休みロードショー
ちばてつやが1969年に「週刊少女フレンド」で発表した短編『風のように』がこの夏、アニメーション映画として復活する。
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環境問題が話題になり始める少し前に、季節と共に移動し自然と共に生きる養蜂家の姿に共感して生まれた至極の名作が47年ぶりにスクリーンに復活。7月9日から下北沢トリウッドにて上映される。
物語は、日本中、花を求めて旅をする養蜂家一家のトラックが谷底に転落し、生き残った少年・三平が蜂に刺されて倒れていた少女・ チヨと出会うところから始まる。彼女の住む里で暮らすことになり、最初は、よそ者である三平を認めない村人たちだったが、手をつけずにいた荒地をひとりで 開墾する姿を見てだんだんと姿勢を変えていく。しかし、そんな折、蜂の大群が村へ飛んできて、という展
ちばは「これを描く少し前から、世界中で木々が次々と切り倒され、山が丸裸になり、土砂が崩れ、川が氾濫し、自然が壊され、砂漠が あちこちに出来はじめているなんて事が、耳に入ってきて自然破壊だとか環境問題とかが、そろそろ気になりだしていた頃ですね。――で、そういうテーマで描きはじめた最初の作品です。ぼくは自然の中で暮らすのが夢だし、自然と共に生きている人間 が好きなんです」とコメントし、短編ながらも本作に深い思い入れを感じさせる。
製作は、『フイチンさん』など日本の懐かしい“アニメ”を得意とするエクラアニマル。監督の本多敏行をはじめ、スタッフには 野口征恒を中心に、木村圭市郎、大橋学、増田敏彦、田辺修といった日本を代表する実力派のアニメーターが集結。そして「三平」を演じるのはベテラン、野沢雅子だ。
7月9日から下北沢トリウッドで公開される。上映期間の土日にはさまざまなイベントも開催予定で、ゲストの登壇なども行われる。巨匠が描いた幻の名作をこの機会に観覧してほしい。
(C) ちばてつや/エクラアニマル
《尾花浩介》
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