アニメの新ブランド「あにめのめ」設立 有力5社が協力して新作をブランディング
新作テレビアニメを共通のブランドでアピールする新たな試みがこの夏に登場する。5つの有力企業が協力する共同プロジェクト「あにめのめ」を立ち上げた。
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プロジェクト作品は、現在、2つが明らかになっている。ひとつは「good!アフタヌーン」(講談社)連載の人気マンガ『甘々と稲妻』のテレビアニメ化、7月4日より放送開始する。もうひとつは江戸川乱歩の小説を新たな時代に置き換えた『TRICKSTER ― 江戸川乱歩「少年探偵団」より ―』、こちらは2016年10月より放送だ。
「あにめのめ」の共同プロジェクトに参加するのは、トムス・エンタテインメント、シンエイ動画、ジェイアール東日本企画、住友商事、アスミック・エースの5社である。トムス・エンタテインメントは『ルパン三世』や『アンパンマン』『名探偵コナン』でお馴染みの老舗のアニメスタジオ。シンエイ動画も『lクレヨンしんちゃん』『どらえもん』などで知られる老舗だ。この2社のタッグは、アニメ業界にとってもサプライズだろう。
そして、いくつもの人気アニメの製作に参加してきたジェイアール東日本企画、放送・通信事業にも積極的な住友商事、『イヴの時間』や『のだめカンタービレ』など傑作を世に送り出してきたアスミック・エースである。大型プロジェクトを感じさせるのに十分だ。
5社は共同でプロジェクトチームを組み、企画を立案、アニメ製作を目指す。さらに新しいアニメビジネスのかたちにも取り組むとしている。
「あにめのめ」のブランドの中に使われた「め」は、「台風の目」など、物事の中心を意味する「目」を意味している。現在、国内のアニメは台風のように年間いくつもの作品が生まれて消えていくという。そのなかでアニメ業界の中心で旋風を巻き起こし、新しいコンテンツの芽を育てていくこと意味している。
新作アニメをひとつのブランドでプロモーションするのは、フジテレビの深夜アニメ放送枠「ノイタミナ」やMBSの「アニメイズム」がよく知られている。クオリティの高い作品を並べることで、ブランドへの認知度、安心感を高めて、数多い毎クールの新作テレビアニメのなかで差別化をする。
今回は放送枠の設置に加えて、有力5社の協業が新しい。「あにめのめ」が今後、どのように広がって行くのか注目を集めそうだ。
あにめのめ公式サイト
http://www.animenome.jp
アニメ『甘々と稲妻』
(c)雨隠ギド・講談社/「甘々と稲妻」製作委員会
『TRICKSTER ― 江戸川乱歩「少年探偵団」より ―』
(c)Jordan森杉 / TRICKSTER製作委員会
《animeanime》
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